2019年3月満月

3月21日午前10時44分天秤宮0度09分の満月です。
この日朝7時ごろに太陽が白羊宮に入ります。
前回の満月同様、太陽イングレス直後の満月。
太陽はこの日白羊宮に入ります。
そう、春分です。
占星術では一年の始まりになります。
この満月は、その直後の満月ということになります。
そんなわけで、何らかの物事の結果が、新しいものを呼び起こす雰囲気がすると思います。
この日はまた、磨羯宮の土星冥王星がほぼコンジャンクションで、巨蟹宮ドラゴンヘッドオポジション
ということは土星冥王星ドラゴンテイルが重なっています。
このかたまりから両脇にセミセクスタイル宝瓶宮の金星、人馬宮木星がいます。金星と木星セクスタイルですので、これらがドラゴンヘッドとそれぞれインコンジャクト。つまりヨードができあがります。
この木星ドラゴンヘッドのインコンジャクトにはもう一つヨードが絡みます。
木星金牛宮の火星とインコンジャクト、火星がドラゴンヘッドセミセクスタイル
すなわち、この火星は金星とスクエア、土星冥王星とトラインということになります。
そして先日金牛宮に入った天王星は、月とインコンジャクト、双魚宮海王星セミスクエア。海王星のそばには水星がいてほぼコンジャンクションです。
こうしてみるとインコンジャクトが多くて窮屈というか、緊張感が高いですね。
なんかこう、新しい話がしにくいというか、「昔からこれでやってきてんぞ、何が悪いねん」って言われる感じ。
情は大切にされるけれど、その情のよって立つところが違えば「そんな情はいらん。もっと理屈で話せぇや」と、力でごり押しされる雰囲気があります。
まぁ、この場合の「理屈」はだいたい屁理屈なんですが…。
その屁理屈の中身というか、根っこのとこは、結構本人の物欲やったり、快適な状態を続けたいという甘えやったりする部分も多いようです。
これに対抗する側は、理想論を持ってきます。
本来人間のあるべき姿、持つべき思いやり、人としての自由。
向き合う火星と金星は、利権を握って離さない人たちと、人道的な立場の人たちとの対立とでも言いましょうか。
火星が磨羯宮の土星冥王星と仲良くしているあたりが怪しい…。
物欲と権力欲が絡んで、互いに離さない感じがします。
金星は宝瓶宮で人権と自然保護を語り、自由を愛する木星と手を組みますが、巨蟹宮ドラゴンヘッドに「母性」という名の縄で縛られて身動きできないという状態。
その母性という縄を持つドラゴンヘッドにすり寄るのが金星と対抗する火星という感じですね。
「人が人として在る」
ということがこんなにも難しいのだと、痛感させられる今日この頃です。
昔とは家族の形態も変わり、経済的な状況も変わっています。
人としての原点に立てばわかることなのに、なぜかその原点に立ったつもりの人は、「男はこうあるべき、女はこうあるべき」という、原点から一歩ずれたところからしかものを見ようとしません。
いや、そもそもそれが原点だと思い込んでいるんですね。
じゃあ、原点はどこかというと、
「人が人として在る」
だと思うんです。
「人はこうあるべき」というと、もうどこかの方向に点はずれている。
それぞれがまず「人が人として在る」という点に立ったうえで、それぞれの人の生きやすさ、希望、使命感など、様々な思いを使って自由に生きられる社会を語れたらいいなと思うわけです。
そうすることではじめて、「わたしはこう在りたい」という希望につながり、それが実現されていく社会ができるのではないでしょうか。
現代の日本はどういうわけか、なんでも「自己責任」というものに話を持っていかれてしまう気がしています。
努力はもちろん大切なのですが、たまたま生まれた親や家、性別は、その人の責任でも何でもありません。
「自己責任」とか、「男はこうあるべき、女はこうあるべき」とか、そんな言葉は、「偶然そう生まれた」ことまでをその人の「在り方」に結びつけて、がんじがらめに縛るためのものでしかないと思います。
そんな、「たまたまどう生まれたか」というデコボコは、政治の力で平らにならすことができるはずです。
完全ではないにしろ、向こう側が何も見えなくて前にも横にも後ろにも進めないなどというような状態はなくせるはずです。
これからは、それぞれの人が、人として在るところから自分の道に出発できる社会を目指したいと思うのです。
少なくとも自分の力で変えることのできないものが足を引っ張るような社会は、もうそろそろ卒業したいものです。
この日の満月の図は、とても窮屈で居心地のよくない感じがしたのですが、ここまで書いてみてようやく、これから前に進むための、「今」の状況として、落ち着いて受け入れる気持ちになってきました。
太陽は白羊宮に入りたて。力を発揮したくてうずうずしています。
「人が人として在る」
この満月はその原点に立ってご自身の在り方を見つめてみられてはいかがでしょう。
満月は天秤宮にあるので、人間関係、特にあなたがいま向かい合っている人との関係を照らし出す力があることは言うまでもありません。
ご自身の心の底からあふれるエネルギーを豊かに発揮し、共に歩む人々と、手を携えてゆきましょう。
良い満月をお迎えください。

2019年3月新月

3月7日午前1時05分、双魚宮15度47分の新月です。
新月にほぼ重なる位置に海王星がいて、タイトなコンジャンクションです。
また、金牛宮の火星とセクスタイル
火星は双魚宮の水星とセミスクエア、巨蟹宮ドラゴンヘッドとクインタイル、人馬宮木星とバイクインタイルです。
水星は金牛宮に移動したばかりの天王星セミセクスタイル
天王星新月セミスクエアです。
また、水星は磨羯宮の土星セミクインタイル。
この土星新月及び海王星とゆるいセクスタイルです。
したがって、火星とはトラインですが、これは少しゆるめです。
土星と同じ磨羯宮には冥王星がいて、これは人馬宮木星セミセクスタイル
木星宝瓶宮の金星とセミスクエア。
さて、この木星はホームの人馬宮で第1室にいて、海王星もまたホームの双魚宮新月と重なっています。
また、この新月の数時間前6日18時前ごろ、天王星金牛宮に移動します。
その一日前の5日17時ごろの月とのセクスタイルから約一日のボイドを経ての移動です。
したがって、この日の新月は何やらエネルギーが茫洋と大きいような気がします。
日常生活のレベルに対してはエネルギーが大きすぎて、日々の出来事や行動ではあまりはっきりとしたスタート感は得にくいかもしれません。
けれど、新しい時間の始まりは、なんとなくでも感じられるのではないでしょうか。
昨日とさして変わらない今日に思えても、ものごとは少しずつでも動いています。
その目で見ることがかなわないような大きな動きが、体感で感じられるような新月になるのではないかと思います。
むしろ日々の生活の中でのスタート感は、次の満月のほうが大きいと思います。
次の満月は春分と同日で、太陽イングレスの3時間40分後くらいなので、この新月は薄ぼんやりスタートの輪郭が見えてきた感じで、実生活の大きなスタートはむしろこの2週間後になると思われます。
そうはいっても、天王星のイングレスと新月がほぼ同時に起きるわけですから、ここで始まる動きは、しっかり意識しておきたいと思うわけです。
天王星が白羊宮にいたこの7年から8年の間、どのようなことに力を入れ、どのような変革を目指してきたのか、また、何を変えていこうとしてきたのか。
それを見つめなおしてみましょう。
そしてこの日を境に、その同じことを同じように変革させるというのでは、早晩詰まってくると思います。
もちろん無理やり変える必要はありません。
昨日と今日とで急に変わるということはそうあることではないからです。
しかし、新しい動きは自然に出てきます。
今までと同じようにしていてはきっと何らかの違和感が出てくると思いますので、その時に自然に任せてハンドルを切ればよいのです。
天王星がイングレスする、新月だ、満月だ、春分だと、しょっちゅうしょっちゅう書かれていては、何やら珍しいことが起きなければいけないような思いに駆られるかもしれません。
けれど、本当はそんなふうに思っていただくために書いているのではありません。
このように星のイベントがあり、人々の生活と何らかの関わりがあるということを感じていただいて、日々の生活の中で、ご自分の思いにしたがって自然に動くべき方向にハンドルを切っていけるようにしていただけたら、幸いです。
そのハンドルの切り方は、お玄関の花をシックなものから少しポップな色合いのものにしようとか、新しいマグカップをおろしてみようとか、そんなことです。
そして、そういうことの積み重ねが、新しい気分を作り上げたり、前に進む力になったりしていくのだと思っています。
「派手な星のイベント」という言葉は、あくまでお空が派手だということです。
その派手さが、地上に降りて一人一人の生活に入りこむ時、それぞれの人の持つ星の地図に呼応して、やさしくその人の背中を押すのです。
あなたは、あなたの思うように、感じるように前に進むだけなのです。
あなたは、これまでも最善を尽くしてこられました。
これからも同じです。
ただ、今日からは、ステージが新しくなるだけです。
大丈夫。
一歩前に進むだけです。
良い新月をお迎えくださいませ。

2019年2月満月

2月20日午前0時55分、処女宮0度42分の満月です。
このところ、イングレス後すぐの満月が続いています。
気持ちの状態の切り替わりとほぼ同時に一つの達成感を得るという感覚を持っていらっしゃる方も多いかもしれません。
この満月は、前日の朝太陽が双魚宮に入り、日付の変わる10分ほど前に月が処女宮に入ったのち、その日付が変わって小一時間ほどの時に迎える満月です。
この時の月はスーパームーンということで、晴れていれば、大きく美しい満月が観測できるでしょう。
ジャスト満月の時はちょうどお空の真上にかかるはずです。
観測される際には、もろもろお気をつけてどうぞ。
わたくしは寒いのは苦手なので、早い時間に室内から見られたら見るという程度になりそうです。
では、この日の星回りを見てみましょう。
処女宮の満月は清々として、このところ様々なことがぐしゃぐしゃになった状態であったものが静かにその輪郭を見せてくるような気がいたします。
混沌としていた頭の中が、霧が晴れるようにクリアになると思います。
もちろん、比喩ですけれど。
この満月は、金牛宮の火星、白羊宮の天王星とそれぞれトライン。
火星、天王星は太陽とはセクスタイル
つまり月―太陽のオポジションに対して、いわゆる調停という位置関係になります。
天王星のほうが角度は近いのですが、サインをまたぐのと天王星の性質から、何やら思いもよらない変化球。
でも火星のおかげで安定感は抜群という感じです。
満月がMCに近いこともあって、この満月における達成感は、いつもよりもさらに目標に近づいた満足感を伴うのではないでしょうか。
そしてその目標は、心からの楽しみや喜びに支えられたものであると思われます。
なんでも「好きを仕事に」なんてできるわけではありませんが、この時は、仕事と好きなことがうまく重なるタイミングだと思われます。
もうすでに答えが出ているという方も多いと思います。
大きな一歩を踏み出せるといいですね。
さて、この火星天王星からセミスクエア、ICのすぐそばの位置に双魚宮海王星と水星のコンジャンクションがあります。
これが、磨羯宮の土星セクスタイルなのですが、土星のそばには金星、冥王星がいて、三星でかたまりを作っています。
このかたまりは太陽とセミクインタイルからセミスクエアまでの角度をとっています。
つまり月とはセスキコードレイトからクインタイルまでということになりますね。
さらにこのかたまりは人馬宮木星とはセミセクスタイルで、この木星巨蟹宮ドラゴンヘッドとバイクインタイルです。
こうしてみてみると、ばちっとした切り替わり感がありながら、個人的な動きとすれば、じんわりと温まりつつ、こつこつと守備範囲を広げる感じが強いようです。
まぁ、昔からニッパチとか言うて、2月と8月は景気が落ちるとか言いますよね。
外へ向いてガツガツ動くよりも、ご自分の足元を固めていかれるのがよろしいかと思います。
在庫の状況を調べたり、備品の点検をしたりとか、そういう方法で、未来を支えていくことができるのではないかと思います。
先ほど「好きを仕事に」ということを書きましたけれど、そんな中で「必要だから」の一言でものが増えていく可能性もないではありません。
だいたいは、お仕事に使われるお道具や、参考になる書籍などだと思うのですが、それでも増やしすぎは置く場所に困ることにつながります。
よくお考えになって、買いすぎない、準備しすぎないということを少し意識してみられるといいかもしれません。
もちろん、本当に必要なものは思い切って手に入れやすい時期であると思います。
お財布とご相談なさることも大切ですが、ドラゴンヘッドの位置からして、どなたかから譲り受けられることもあるかと思います。
この機会は偶然のようにあなたの手に舞い降りてくると思われますので、チャンスは逃さぬように、お気をつけくださいませ。
そのようにして手に入ったものは、これからのあなたの人生に、なくてはならないものとなるでしょう。
大切に、あなたの足元をしっかりと固めるために役立てられますように。
そして満月の恵みが、たっぷりとあなたの上に降り注がれますように。

2019年2月新月

2月5日午前6時05分宝瓶宮15度45分の新月です。
宝瓶宮新月は旧のお正月です。
あけましておめでとうございます。
しかもこの新月は夜明け前。
ホロスコープでは1室になります。
水星をそばに従えて、双魚宮海王星、磨羯宮の土星とそれぞれセミセクスタイル
海王星土星セクスタイルになります。
土星と同じ磨羯宮には冥王星、金星もいます。
ご自分自身を深く見つめるのに適した新月ですね。
どんなふうにありたいか、何を身につけたいか、そして、何が苦手か。
「苦手」というのは、目に見えていることは別にいいんですよね。
克服しなくっちゃなぁ、時間がないなぁ(言い訳)てな具合になるんです。
そのあたりはご自分のご都合に合わせて進めていけるわけですから。
ここでは、見えていないこと、見ようとしていないことのほうが問題になります。
見えていない苦手は、苦手として表に現れるのではなく、あなたの行動や考え方を支配するような形で現れることでしょう。
この時期は、あなたがご自分の在り方を見つめることで、その「苦手」がふと見えてくるということがあるかもしれません。
意識しなければわからないかもしれません。
相当深い「苦手」です。
「傷」と言い換えていいかもしれません。
この新月の時、それがあなたの人間としての在り方を方向付けている、その様が見えてくることでしょう。
また、冥王星が白羊宮の火星とスクエアですので、ご自分の「怒り」の方向性に目を向けることで、ご自分が今問題にしなければならいことが浮き彫りにされるでしょう。
何かの物事に「怒り」を感じるということは、そこにあなたが大切にしなければならない何か、または、かばいたい何かがあるということです。
怒りを感じたら、まずは深呼吸をして、静かにご自分の心を見つめてみましょう。
さて、磨羯宮には金星もいると書きました。
お隣の人馬宮木星とともに11室です。新月とは、金星はセミスクエア、木星セクスタイル
バレンタインデーも近いことですし、気分は少し華やかでしょうか。
世間では、有名ショッピングセンターのバレンタインデーの広告が話題になっています。
並んだ女の子たちが後ろで引っ張り合いをしていながら、女の子って楽しいとかいうものです。
ちょうどこの金星がなるほどなぁという位置関係です。
白羊宮の天王星とはトラインですが、サインがまたがります。
新月とはセミスクエアですし、直球ではなく、ちょっと癖のある変化球というところでしょうか。大きく曲がるのではなく、ボール一つ分横にずれるような感じです。
当たるのですが、ヒットにはならない感じです。
広告も、話題になったということでは当たっているのですが、中身の評判がよろしくないようです。
わたくし自身も、男女関係なく、あの広告のように上っ面がよくて底意地の悪い人なんて、そうそういないと思います。
そんなわけでこの時期は、金星に象徴される「女の子っぽさ」や、ハートキラキラ感は、よい意味であっても、強調して持ってくるのは避けて正解でしょう。
悪くないけどちとずれるという方向に行きそうだからです。
逆に、木星の自由さと、それによって拡大する人間関係の希望のほうに意識を向けることで、今後のご自分の在り方について、より大きな発展が見込まれるような気がします。
自由であること、寛容であること。
この時期の人間関係の広がりの鍵は、そこにあると思われます。
実際は、いつでもそれは大事なことですけれども、特にこの時期は意識してみてくださいませ。
もちろん、恋愛もその延長と考えたほうが良いと思われます。
いかにも恋愛関係を強調するより、のびのびとした人間関係、自他の自由を尊重する寛容な姿勢が、よりよい人間関係作りにつながり、よい恋愛関係を育てる礎になると思われます。
ですから、恋愛そのものに対する執着は捨てたいものです。
とかなんとかかっこいいことを言ってますが、実際はなかなか捨てられないので、捨てた気になってみるだけでもいいかもしれません。
苦しい時には好きな音楽でも聴いて、静かにスイーツやお酒を楽しむのも一つの方法です。
もちろん、過ぎたるは及ばざるがごとしです。
海王星が2室ですので、スイーツやお酒も、楽しむだけ楽しんでふと気づいたら…などとなっては、また後に禍根を残します。(スイーツ経験者談)
そんなわけで、恋愛に限らず、仕事も人間関係も体調も、状況に余裕のある方には瞑想をお勧めします。
本当は余裕のない方にこそお勧めしたいのですが、ふと思い出して、瞑想でもやってみようという時は、たいてい余裕のある時です。
そんなときにやってみてください。
それほど難しいものではありません。
以下に、簡単な方法を書きます。
初めての方はご参考になさってください。
床に座る方は、正座、胡坐、蓮座、何でもいいですから背筋がまっすぐ伸びる座り方で座ります。
椅子に座る方は、クッション性の少ない事務用の椅子やダイニングの椅子に浅めに腰かけて、背もたれを使わないように座ります。
お腹の中、胴体の底に赤く温かい大きなボールがあると想像しましょう。
そこに真っすぐすとんと背骨を立て、両手を両ひざの上に、手のひらを上に向けて置きます。親指と人差し指で輪を作ってもいいです。そして、肩の力を抜きます。
一度軽く息を吐いたら、お腹の中のボールを大きく膨らませて息を吸い、次に、ゆっくりしぼませながら息を吐きます。
これをゆっくり繰り返していきます。
1分でも、2分でも大丈夫です。
長ければいいというものでもありません。
気持ちが落ち着けばそれでいいのです。
気楽に、自由に。
この新月は、冒頭でも書きましたとおり、旧のお正月でもあります。
ご自分にも人様にも寛容な、よい一年をお過ごしになられますように。

2019年1月満月

1月21日14時17分、獅子宮0度52分の満月です。
月がドラゴンヘッドのそばに、太陽がドラゴンテイルのそばにあり、この日は日本では観測できませんが、皆既月蝕になります。
そしてその満月は獅子宮
太陽が宝瓶宮です。
月はこの2時間ほど前までボイドで、そのボイドに入る直前の接触が白羊宮の天王星とのスクエアでした。
で、時間が進んでこの満月の図の中では、天王星は動きが遅いため白羊宮の28度に残り、巨蟹宮ドラゴンヘッドとちょうどスクエア。
月とも少しゆるい角度ではあるのですが、スクエアを保っています。
したがってこの天王星は太陽ともスクエアになります。
また、太陽のすぐそば、磨羯宮のドラゴンテイルと重なるほど近い位置に水星がいますので、天王星はこの水星ともスクエアです。
満月、ドラゴン軸、水星が絡むオポジションに、天王星の絡むTスクエアです。
ただ、太陽と月は天王星とスクエアとは言っても、サインの関係からは純然たるスクエアとは言いがたいものがあります。
ちょっとWikipediaで見てみたんですが、スクエアとかポジションとかは、「悪運」らしいです。
しかし、何でもそう簡単に善悪とか良し悪しで物事を切り分けるというわけにもいきませんよね。
むしろ、わたくしはTスクエアのような厳しい角度が出てくると、「乗り越える」という感じがして力をもらえるような気がします。
さらに言えば、この満月と天王星のように、角度ではスクエアであっても、サインの関係では調停の位置関係になるというのはとても面白いと思います。
どこからどう見てもスクエアの角度であれば、乗り越えるのは断崖絶壁を命綱なしで上る必要があるのかもしれません。
しかし、このようにサインをまたいでいるようなときには、少し違うように思えます。
命綱があったり、絶壁ではない山道であったり、景色がきれいであったり…。
何か「助かる」ことがあるのではないかと思います。
まぁ、そうはいっても、ドラゴンとか水星なんかは正味のTスクエアですけどね。
で、さらに正味のスクエアと言えば、人馬宮木星金星のコンジャンクションと、双魚宮海王星
この木星金星と海王星は、それぞれ月ドラゴンヘッドとセスキコードレイト、太陽水星ドラゴンテイルとセミスクエア。
さらに、この木星金星は、白羊宮の火星とトライン、天王星とセスキコードレイトです。
なんか、強烈ですね。
ものすごく好きな仕事、やりがいのある仕事なんだけど、持ち出しが多い割になかなか目に見える形でお金が回らないという感じ。
仕事そのものは喜びだし、人様にも奉仕できて幸せなんだけれども、かけた資金の回収はまだ先とか、売掛金は40日後に振り込まれるとかそんな感じですかね。
まぁ、土星も磨羯宮で木星金星とはセミセクスタイルだし、その土星は火星とスクエアだし…。
「我慢」と「努力」そのものが星の動きに適うのではないかと思われますので、それはそれでありなのかもしれません。
また、冥王星は磨羯宮にいて、太陽や水星とともに8室です。(つまり月は2室)
お財布事情はよろしくなくとも、あなたの今のお仕事は、これからの社会のお役に立ってきます。
さらに言えば、実質的に「儲からない」お仕事であっても、何らかの資金援助はあるかもしれません。
もちろんわたくしは、やりがいがある仕事は儲からなくてもよいなどという考えは毛頭ありません。
商売は、近江商人の経営理念と言われている「売り手よし買い手よし世間よし」の「三方よし」が基本だと思います。
儲かって、喜んでいただけて、世の中のためになる、そんな仕事がしたいものです。
しかし、今はなかなかそうはいきません。
けれど、必ずそれが報われる時が来るのではないかとこの満月の星まわりを見て思うのです。
厳しいアスペクトにさらされる2室の満月ですが、それを照らす8室の太陽は、冥王星や水星とともに、今は手元になくともこの後受け継がれる隠された富を表すと思えるのです。
たとえ今手元不如意であったとしても、どこからともなく救いの手が現れるかもしれません。
あるいは、もし今頑張っていらっしゃることが報われずに終わったとしても、そこからしか生まれない何かが、次のあなたの第一歩につながるでしょう。
人生は、それほど捨てたものではありません。
どこかに必ず救いの手はあるものです。
そして、あなたご自身がその救いの手として、どなたかの窮地を救うこともあるはずです。
何があっても、あきらめる必要はありません。
全ては必ず、あなたの乗り越える力となるはずです。
どうか、よい満月をお迎えくださいませ。

2019年1月新月

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
また、お正月早々の熊本の地震でしたが、皆様大変だったことと思います。
心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く日常の落ち着きを取り戻されますように、お祈り申し上げます。

さて、今年最初の新月のお話にまいりましょう。
1月6日午前10時29分磨羯宮15度25分の新月です。
そしてこの日は日蝕です。
日本でも部分日蝕が観測されます、
くれぐれも、直接太陽をご覧にならないようお気を付けくださいませ。
日蝕グラスは比較的安価なものもありますし、木漏れ日を見ると、欠けた太陽の形になります。
または、小さな穴をあけた厚紙を地面にかざして、地面に当たった欠けた太陽の光を観測するという方法もあります。
繰り返しますが、くれぐれも太陽そのものをご覧になりませんように。
詳しくはこちらをご覧くださいませ。↓↓↓
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/solar-eclipse-obs.html
で、この日蝕新月ですが、磨羯宮ですね。
とても近いところに土星冥王星がいて、少し離れますが同じ磨羯宮に水星もいます。
五つ(ドラゴンテイルを含めると六つ)の感受点が磨羯宮にいて、光と闇を一気に集めたようになっています。
この塊の土星セミセクスタイルの位置に人馬宮木星
同じく新月セミスクエアの位置に天蝎宮の金星、新月セクスタイルの位置に双魚宮海王星、この海王星木星とスクエア、水星とクインタイル。
さらに水星と白羊宮の火星がスクエア、火星は冥王星とクインタイルです。
火星と同じ白羊宮にいる天王星木星とセスキコードレイト、海王星セミスクエア、金星とインコンジャクト。巨蟹宮ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルとスクエアというふうになっています。金星がこのドラゴンヘッドとトラインですので、ドラゴンテイルとはセクスタイルの調停になりますね。
海王星がドラゴンにスクエアでTスクエアになっています。
日ごろドラゴンテイルは書かないんですけれど、今回は日蝕ですのでちょっと書いてみました。
情報量が多すぎると何を書いていいかわからなくなります。
それでなくとも、もひとつ意味わからんことばかり書いてますんで、ほんま、ご迷惑をおかけしております。
今日は、比較的タイトな角度による星の位置関係だけ先にざっと書いてみました。
ここから中身に入ります。
お正月だからというわけではないですが、目標を立てましょう。
「今年の目標」ではありません。
人生の大きな目標です。
今年の目標については、その大きな目標に向かって、今年は何を実現するのかを具体的に考えてみるという感じになるかと思います。
行動としては、1室の火星の威力を借りて、一気にスタートを切るような形になるかと思います。
しかし、このスタートはご自分の在り方、これからの目標に向かうご自身の立ち位置をはっきりさせるためのスタートです。
まずはご自分でしっかり立つことで、周囲の助けも得られるでしょう。
ただ、人間というのは、ほんまに一人で生きていくということはできないものです。
常にどなたかのお世話になっています。
ですから、ご自分で立ち上がる時に、もし立ち上がり切れないと思われたら、ちょっと周りの方に声をかけてみてください。
「立ち上がる」という気持ちさえあれば、必ずどなたかの助けが得られます。
そしてまたご自身の足で立ち上がったとしても、その力に見えないサポートをくださった方がたくさんいらっしゃることに、少し思いを馳せてみてください。
きっと、より一層の力がわくはずです。
これは、力をいただくということに限ったことではありません。
あなたの行動そのものが、人様のお役に立っていることがあるのです。
「いや、なんもしてへんで」
ですか?
まあ、そうおっしゃらずに。
あなたの職場でのお仕事、家族への貢献。
目に見えた形で感謝されずとも、あなたのいない職場や家庭がどのような状態になるかを、どうぞご想像ください。
ほらね。
あなたの存在は多くの方々の心の救いになり、その日常の行動は多くの方の助けになっているのです。
それだけではありません。
社会保険や税金など、あなたが働いた中から国や自治体に納めるものは、ご自分はもちろん、多くの方々の役に立っているものなのです。
と、自信をもって言いたいところですが、近頃はあまりの状況に頭が痛む毎日です。
今回の新月を個人ではなく日本全体に当てはめてみたら、権力が一か所に集中して、勢いがついているように見えます。(磨羯宮に新月はじめ多くの天体が集中。うち四つは10室。)
大切な説明は隠されて、表現されることは内容をすっ飛ばしています。(火星が冥王星とクインタイル。水星とスクエア。)
もちろん、このところいつもそうなんですけれど、この新月期には特に顕著になるでしょう。
しかし考えようによっては、ここらあたりがヤマで、これから政権の力が衰えていくということも考えられます。
今しばらくは、できることをしながら見ていきたいと思います。
さて、話がそれました。
わたくしとしましては、社会保険や税金など、わたくしたちの小さな力が集まって、多くの方々の役に立てているので、皆さん自信を持ちましょうとお話したかったわけです。
飛んだ横道の愚痴になりました。
失礼いたしました。
元に戻ります。
いずれにしても、わたくしたちはみな助け合って生きています。
その中で、一人ひとりは尊重されるべき個人で、自立していなくてはなりません。
それは矛盾しているでしょうか?
いいえ、決して矛盾しません。
わたくし、一つの持論がございまして、これは20代のころから考えていることです。
「自立するということは、自分がどんなに多くの人に支えていただいているかをよく知ること。」
というものです。
これはもう、30年ほど変わらない考えです。
今年もこの考えは変わりません。(そのつもり)
そして、今年はなんとお元日に火星が白羊宮に入りました。
白羊宮は火星のホーム。
情熱と行動力がみなぎる一年になりそうです。
どうか、大きな目標を立て、力いっぱい進んでいただきたいと思うのです。
ともに、良い一年にしてまいりましょう。

2018年12月満月

12月23日午前2時50分、巨蟹宮0度49分の満月です。
冬至の日の深夜、日付が変わって翌日未明の満月です。
夜の長い冬の季節が、これから少しずつ昼の時間を延ばしてきます。
春に近づいてはゆくのですが、気候はまずは最も寒い時期を越えなければなりません。
ここで、寒い冬を超えるということにちなんで、星とは違うお話をひとつ入れさせてください。
12月14日、沖縄県名護市辺野古の新基地建設工事の土砂投入が始まってしまいました。
その少し前、12月8日に始まったホワイトハウスへの請願署名が、18日午後、目標の10万筆を超えました。
この署名活動は、沖縄県系4世のロバート梶原さん(現在ハワイ在住)が、ホワイトハウスの請願サイト「We the people」から始めたものです。
最初ここで署名の方法について詳しく書こうとしたのですが、長くなりすぎたので別のページに移しました。
下記よりそちらへお越しくださいませ。
「満月に寄せて 平和への行動」
https://blogs.yahoo.co.jp/irisacion7/34561577.html
署名サイトへのリンクもそちらに貼ってあります。
よろしくお願いします。
さて、これがなぜ冬至の暗い冬にちなんでということになるのかということですが、いま日本という国は、最も長い冬の季節を迎えているのではないかとわたくしは思います。
民意を無視した政権運営
国民主権基本的人権を否定する与党の政治家の発言。
それを見逃す報道機関。
これで、緊急事態条項を含む憲法草案が現実のものになってゆくとしたら、これからはもっと暗い冬になるでしょう。
しかし、この辺野古の問題が世界で報じられ、署名が多く集まることで、何か一つの突破口のようなものが見えてくるような気がするのです。
そしてその突破口から、小さくとも明るい光が見えてくるような気がするのです。
それがさらに大きな光になるのは、これからのことになるでしょう。
大きく変わるについてはまだまだ時間がかかるかもしれません。
しかし、あきらめないで進みたいと思います。
さて、やはり長くなってしまいましたが、ここからは星のお話に戻ります。
冬至直後の満月です。
太陽が磨羯宮に入ったばかりのところへ、月が巨蟹宮に入りました。
この時、月とセスキコードレイトの位置に天蝎宮の金星がいます。
この金星は、太陽とはセミスクエアです。
またこの金星は1室でアセンダントのすぐ近くにいて、双魚宮海王星とトラインです。
クリスマスも近いことですし、深い愛が心の奥に宿るような満月になるでしょう。
愛というと、恋愛を想起する方が多いかもしれません。
恋愛を語る部屋は5室です。
この満月の時、この5室には双魚宮の火星がいます。
この火星はドラゴンヘッドとトラインですし、磨羯宮の冥王星とはセクスタイル土星とはクインタイルです。
しっとりとした恋愛の気配がします。
すぐさまそのような出会いがあるかというと、それぞれの持つ星というものがありますから、一概にそうですとは言えないところが辛いのです。
しかし、それでもクリスマスに近い連休で心も浮き立つ満月ですから、華やかな場所に出かければ、そのような雰囲気は楽しめるかもしれません。
しかしそれがそれほどの深いご縁になるかどうかは、静観しなければならないということになるでしょう。
この時育つのは、あなたが心を傾け、情熱を注ぎ、全力でその存在を尊重しようとするような「愛」です。
もし、相手を尊重しているつもりが自分の思いを押し付けていたり、その在り方をそのまま受け止めるということができなかったりした場合、あなたの愛しているのはその相手ではなく、ご自分自身ということになります。
それは自己愛の中に閉じ込められた「愛のようなもの」です。
この満月の夜は、そのような「愛のようなもの」は、自己愛から解き放たれることがなければ淘汰されることも考えられます。
自己愛から抜け出て、自分と同じように他者を尊重するということができて初めて、「愛」は純粋な美しさと喜びを伴った「愛」たりえます。
そしてここで生き残るのは、そのような愛だけです。
金星とトラインを作る海王星は、白羊宮の天王星セミスクエア、巨蟹宮ドラゴンヘッドとセスキコードレイトです。
天王星は、ドラゴンヘッドとスクエアで、人馬宮木星と水星のコンジャンクションにセスキコードレイト。
木星と水星のコンジャンクションドラゴンヘッドとセスキコードレイトで、海王星とスクエア、磨羯宮の土星セミセクスタイルです。
才覚をもって真面目に努めることで、何らかの利益が得られるのかもしれませんし、周囲の人々から評価が得られるのかもしれません。
あるいは、無償のボランティアだと思って一所懸命尽くしていたら、意外にも何らかの豊かな実りが得られるということも考えられます。
しかし最初から見返りばかり求めていたのでは、何も得られそうにありませんから、目的は、人様や家族のために尽くすことそのものだと思って行動するくらいがちょうどいいのかも知れません。
欲をかいたら、「愛のようなもの」と同じように、淘汰されていきそうです。
大切なのは見返りや報酬ではなく、あなたの行いそのものなのです。
人様のために尽くすこと、それそのものに喜びを感じるのでなかったら、すぐにその行いをやめましょう。
「人様のために行うことはよいことで、自分のためにだけ行うのは悪いこと」
そんな考えは捨てましょう。
人様のために行うことも、自分のために行うことも、喜びをもって行うことそのものが大切です。
そして、自他ともに全力でその存在を尊重し、一所懸命向き合うことでしか得られないものがあることを知るのも、この満月の時かもしれません。
どうか、よい満月をお過ごしくださいませ。
今年もお付き合いいただきありがとうございました。
新年は1月6日の新月日蝕が最初になります。
来年もまた、よろしくお願いいたします。