安心安全な食品のこと

いろんなダイエット法を試しているけれど、今回は少し違う。
いや、今度こそ本当にやせるとかそういうことではなくて、完全にしようと思うのではなく、付かず離れずできるだけ長く続けようというものだ。
最初は、「おうどんは太るのではないか」という疑いから始まった。
わたくしはおうどん好きである。
毎日でも平気だ。
しかし、これまでダイエットに成功したときは、そのおうどんを食べていないか半分以下にしていた。
だったら、しばらくおうどんを控えてみようという考えに至った。
それとは別に、白く精製された穀物は、やはり体によくないのではないかということが、仲間内で話題にのぼった。
そういえばおうどんも白いなと思った。
だったら白い穀物をしばらくやめてみようと思った。
すると、
なんと、
近くのスーパーで売っているパンが食べられないことに気づいた。
パンだけではない。
ラーメンも、おそうめんも、わたくしの好きなものがことごとく食べられないことに気づいた。
みんな、原材料の小麦粉は精製された白いものである。
完全にやめることは不可能である。
しかし、気づいた限りは減らしていくことが可能なはずだ。
もうこうなったら、太るとかやせるとかの問題ではない。
毎日の生活で少しずつ自分の体により優しいものを摂取していくことを考えよう、そう思った。
 
ちなみにわたくしは、世の中に出ている食物で、本当に体に悪いなんてものは、基本的にはないと思っている。
どんなものでも、「よりおいしいものをより安く」提供しようという考えで、作られ、売られていると信じている。
最初から、消費者に毒を盛る目的で作ったり売ったりする業者はいない。
最初から、人の体や命なんてどうでもいいと思う人はいないのだ。
ただ、認識の甘さや知識の不足が、それを受け取る消費者の体や命を危険にさらしている。
もちろん程度の差はある。
いくらなんでも認識が甘いというだけではすまないことだってあるわけだし。
 
そんなことをつらつらと思いながら、わたくしは、「別に大きな問題はないにしろ、より自分が納得するほうを選ぶ。」というくらいの観点で、白い穀物を少しでも避けようという考えに至った。
徹底的にするのではなく、おおよそ避けるようにしているというくらいの程度で。
 
白いパンと全粒粉のパンなら、毎回でなくとも全粒粉のほうを。
おうどんとおそばなら、おそばの方を回数多く。
毎日白米ではなく、玄米にはと麦を混ぜたのを時々。
いや、これは本当は時々ではなく毎日食べたほうがいいんだな。三日も続けて食べると、お肌がぴかぴかになるから。でも、玄米は早めに準備したほうがおいしいので、ちょっと面倒だ。無理のない程度に、やっぱり時々。
お砂糖は、黒砂糖かキビ砂糖を。わたくしは黒砂糖好きなので、これは簡単。
 
このくらいゆるめにしておくと、何とかなりそうだ。
そのほか白い穀物というわけではなくても、あまりに色鮮やかだったり、いかにも薬っぽい名前の添加物が入っていたりする加工食品は避けるとか、そんなことも必要だ。しかしこれも徹底しようとすれば大変だけれど、気づいたときに避ける程度でもいいと思う。
 
そもそもどんな会社も、体に悪いものを好んで商品化しているわけではないのだ。
どの業者さんも、消費者が自社製品を食べて幸せな気持になることを祈って商品開発をしているはずだ。
よりおいしいものを、より安く、たくさん安定的に供給したい。
わたくしたちは、そのもともとの真心を信頼するほかない。
そして、食品を扱う業者さんはその信頼を一心に受け止めてほしい。
そして、わたくしたち消費者への真心が本当の意味で実現されるように祈りたい。
 
そうすれば、白い食物も毎日の適切な献立の中でとれば何の問題もなくなる。
これはもちろん、一所懸命やったら問題ないなどという意味ではない。
そうではなく、提供する業者も、受け取る消費者も、本来の願いを明確にし、そこに意識を集中させれば、必ず道が開けるということなのだ。
そして、消費者の信頼と業者の真心がその道を照らせば、必ずよい方向に向く。
本当に大切なものは何かを明確にし、互いを信頼すること、そして真心を大切にすること。
結局は、それが一番強いのだ。