2008年8月新月

* 新月情報

今月は、新月が2回あります。
1回目は8月1日19時14分の日蝕を伴った獅子座の新月
2回目が今回、8月31日午前4時59分乙女座7度48分の新月です。

乙女座ですから、「仕事をさくさく進めることができますように」とか、「整理整頓が上手にできるようになりますように。」とか、「健康的に規則正しい生活ができますように」とか、そういった願い事が叶いそうな気がします。

今月は願い事を書くのが辛い、ずぼらなわたくしです。


* カレンダー
新月とか満月とかいうのは、月の満ち欠けでできるものなのですが、わたくしたちが日ごろ使っているカレンダーは、太陽の動きをもとにしています。

1年が365日ですから、12で割ると、約30.4日。
月の満ち欠けの周期が29.5日。
当然、毎月の新月や満月の日付には「ずれ」が生じ、同じ月に新月が2回あったり、満月が2回あったりするのです。満月のときは「ブルームーン」って言ったりしますね。

ところで、わたくしたちの使っているカレンダーは太陽の動きをもとにしているのにもかかわらず、黄道12星座の分割とは、ずれていますよね。
つまり、一年のはじめは冬のさなかの1月1日で、牡羊座のはじめの春分の日ではないということです。
月の動きとも一致していない、太陽の星座移動とも一致していない、現在の暦はどうして出来上がったのでしょう。

ってなことを書こうとすると、本が一冊書けたりして(爆)

グレゴリオ暦っていうんですね。今の暦。
日本では1900(明治33)年に採用しています。

暦の制定は古代の為政者にとってはとても大切なことだったので、ジュリアス・シーザーユリウス・カエサル)や、その妹の孫であるアウグストゥスはじめ、たくさんの「偉い人」が改暦に携わっています。
ユリウス暦」「7月(July・julio・julliet)」「8月(August・agosto・août)」などの名称にそれがうかがえます。(カッコ内は英語・スペイン語・フランス語)

そうそう、スペイン語などのラテン系の言葉を学んでおられる方は、「何で9月が『7番目』やねん」という疑問をお持ちでしょう。実はローマ時代の最初の暦は3月が一番初めの月だったのです。これで、謎が解けませんか?

もともとローマ人の暦の考え方は、1年のはじめは春分の日だったのです。
そこに、ユリウス暦以前の、月の満ち欠けによる日数の数え方やローマの神々を大切にする考え方、その後入ってきたキリスト教の考え方が組み込まれ、現在の暦の基本であるグレゴリオ暦となったのです。
(ものすごいはしょった説明(汗)

実は、これらの一つ一つが細かく書かれた本があります。
そうです、今回のネタ元です(笑)

「暦と占いの科学」永田久著 新潮選書 昭和57年6月20日発行

とてもわかりやすく面白いので、ご興味のある方はどうぞ。

今回もずいぶん長くなってしまいました。(しかも、スピリチュアルというより歴史系?)
でも、どこかに何か引っ掛かりを感じていただいて、おしゃべりのネタにでも使っていただけたらうれしいなと思ったりしています。