2019年4月新月

4月5日17時52分白羊宮15度17分の新月です。
春分後最初の新月ですね。
新学期が始まり、新しい年度が始まり、この時期は星の位置どうこうよりも、単純に日本の慣習で全国一斉スタートという感じがします。
さて、今回の新月は夕方、西の地平線に沈む前で、太陽と月は7室に位置します。
白羊宮で起こる新月ですから、それぞれの中から湧き上がるエネルギー、自分らしく生きたいという自我、そういったことにポイントが置かれます。
しかし、人は自分一人では自分というものの在り方をつかみづらいのではないかと思います。
この新月、あなたが今大切に思っている人、共に手を携えて未来に向かっていこうとするパートナーが、あなたの中のエネルギーをよりよい方向に向けられるように手伝ってくれるでしょう。
また、逆にあなたがパートナーのエネルギーをよりよい方向に向けるお手伝いをすることになるのかもしれません。
これに関しては鍵となる金星が、海王星水星とともに双魚宮にいて、新月セミセクスタイルの位置関係にあり、あなたの行動を補佐してくれます。
人に対して「尽くす」って言葉がありますけれど、双魚宮の金星ってそんな感じがするんですよね。
この日は海王星もついていて、その「尽くす」感じはとても深くなりそうです。
水星もくっついてきていますから、対話やメッセージにもそれは表れるでしょう。
このかたまりは金牛宮天王星セミスクエアです。
また、土星冥王星が磨羯宮で引っ付いていて、この双魚宮のかたまりはそれらとはセクスタイルです。
制御する土星と奈落の底から引っ張り込む冥王星
人様のために尽くすことの喜びが、あなたの足を止めているかもしれません。
この新月では、パートナーとの在り方の中で、そのことに気づかれる方も多いと思います。
パートナーというのは配偶者や恋人の場合もありますが、社会の中で、二人三脚で仕事や趣味やボランティアなどに携わっているお相手にまで広げて考えていただければと思います。
さて、そういう大切な人に「尽くす」というのは、もちろん悪いことではありません。
それが尽くす本人の喜びを伴っていて、尽くされる人が感謝と敬意を持って受け入れているということが条件になりますが。
これは、家族でも職場でも、結構難しいですね。
だいたい、尽くすことと犠牲をセットにしていますからね。
そもそも片方だけが尽くす関係は、そこでもう関係性として終わっていると思います。
どんな関係でも、何らかの形でお互いに相手をサポートし、お互いの在り方を尊重するのが普通だと思います。
しかし、世の中にはどうも、地位や年齢や性別で、一方的に尽くす尽くされるの関係が成立してよいと思っている方々がいらっしゃるようです。
しかし、誰も犠牲になってはいけないのです。
パートナーに限らず、人間関係というものは、地位や年齢や性別やその他もろもろどんな違いがあっても、敬意を払ってお互いを大切にするのが本来の在り方だと思うのです。
きっとこの新月の時には、多くの方がパートナーとの関係について、考えを新たにされることと思います。
さて、他の星ですが、土星冥王星の合の真向いにドラゴンヘッドがあります。そのドラゴンヘッドとインコンジャクト、土星冥王星とはセミセクスタイルの位置に人馬宮木星がいます。
先ほども書きましたように、誰かのためにあなたの足が止まっていると感じることもあると思います。
さらに、それは実際の状態よりも強く感じられることもあるのではないかと思います。
これは、「本当は大したことはないのに大げさに考えすぎ」という意味ではありません。
関係の奥底に潜む小さな種のような痛みが、あなたに助けを求めるために大きな声を出していると思っていただいたらいいと思います。
心を静かにして、その声に耳を傾けてください。
喜びをもって誰かのために働くのは素晴らしいことですが、そこに何らかの疑問があるのはやはりよくないと思います。
種が小さいうちに、よく話し合うこと、ご自分から行動を変えてみることなど、いくつかの方法があります。
大切なのは、お互いに喜びと敬意があるかどうかです。
そこにポイントを置いて、関係をより向上させていただきたいと思います。
さて、双児宮に入ったばかりの火星は、土星冥王星とセスキコードレイト、天王星セミセクスタイル双魚宮のかたまりとはクインタイルなのですが、いずれも角度は緩めです。
季節の変わり目で体調が思わしくないという方もいらっしゃるかと思いますが、これから暖かくなってきますので、好奇心を満たす素敵なものを探索に出られるのもよいかと思います。
どうか、ご自身の心と体に十分の休息と栄養を与えて差し上げてくださいませ。
身を粉にして働くのは、それがあなたご自身に喜びと成長が約束されている場合にのみ有効です。
ご家族や周りの人々にとって大切なのは、あなたの犠牲ではなく笑顔です。
よい新月を。
そして、よりよい新年度をお迎えくださいませ。