2018年11月新月

11月8日午前1時03分、天蝎宮15度11分の新月です。
これまで気づかなかったご自分の力を発見できる新月になるかもしれません。
この新月双魚宮海王星とトラインで、天蝎宮冥王星とゆるいセクスタイルです。
そして、この冥王星は、新月の起こる天蝎宮の支配星です。
新月は3室にありますが、この冥王星は5室です。
あなたの好きなこと、運命的に惹かれることが、今始まろうとしています。
ご自分の内側をずっと見つめ続けてきたという方も、何も始まらないし迷い続けてきたという方も、この時期、何かが静かにあなたの心の奥で芽生えそうです。
さらにこの新月の時、アセンダントやMC周辺には星がいませんが、アセンダント処女宮、MCは双児宮で、共に支配星は水星です。
この時水星は人馬宮で、IC付近にいます。
あなたの最もくつろげる場所はどこでしょうか。
あなたが最も力を発揮できる場所はどこでしょうか。
それを踏まえて、ご自分自身をしっかりと見つめてください。
人間というのはおかしなもので、何かが始まるというと、全く新しいものが始まるような気がしがちです。
しかし、本当のところを言うと、たいていの人は、ご自分の中にすでに何かを持っていらして、その値打ちに気づかないでいることが多いのです。
全く何の体験もないことに飛び込むというのはよほどのことがなければありません。
また、好きなことを仕事にというと、趣味や遊びでやっていることでお金を稼げると考えがちになるようです。
これも本当のところを言うと、好きなことそのものより、その好きなことをしている自分自身の性質を生かした仕事をするほうが、好きなことそのもので仕事をするよりうまくいくこともあるのです。
歌が好きとか、映画が好きとか、それで単純にその世界の職業という考えではなく、物事の細かいところを見るのが好きとか、繰り返し練習するのが好きとか、そういうご自分の行動の「好き」を汲み上げてみてください。
すると、事務的なことが向いているとか、営業が向いているとか、職人が向いているとか、そういうことが見えてくるかもしれません。
そしてこのように視点を変えてみることで、これまで見えなかったものが見えて、「新しいことが始まる」ということにつながる可能性が高いと思います。
そもそも、新しいものは、既に持っているけど気づかないものということが多いのです。
どうか、ご自分の中身をよく探してみてくださいませね。
さて、星の配置にお話を戻しましょう。
水星のいる4室から見てICを挟んで3室、天蝎宮の端っこには木星がいます。
この木星は29度。
この時巨蟹宮ドラゴンヘッドとほぼぴったりのトラインで、この後木星は、21時39分ごろに人馬宮に入るまでがボイドですね。
ボイドは、わたくしはその星のやりたい放題が出るのではないかと思っています。
良い悪いではなく、ただただ、その星の特徴が強く出る感じ。
木星の特徴が強く出るとは何でしょう。
成長、守護、拡張…
よさげなものばかりですが、「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」
その過ぎたる状態になりそうな木星のボイド、新月の一日、お気を付けくださいませ。
さて、この木星、磨羯宮の土星セミクインタイル。
ドラゴンヘッドとのトラインは勢いが増して、世の中に向けて盛大に送受信しそうなのですが、土星が絡むことで、いいブレーキになってくれるでしょうか。
また、新月の前日に白羊宮に戻った天王星とはインコンジャクト。
きっと、スピードを出してガンガン進んでいたら捕まったという感じになるかもしれません。
天王星は、ドラゴンヘッドとスクエアです。
ちょうどこの記事を書き始めた日のニュースでは、リミッターを外した車が新幹線並みのスピードでトンネルを通過し、ドライバーが書類送検されるという事件でもちきりでした。
なんとなくこの新月木星っぽい話だなぁと思いました。
リミッター、外すと違法ですからね。
さて、閑話休題
木星に戻りましょう。
木星はそのほか、少しゆるめですが、宝瓶宮の火星とスクエアです。
火星は、天秤宮の金星とトライン。
物事が矛盾なく進みそうな、安定した感じがいたします。
労働に対しては適正な報酬が得られ、満足な結果になるでしょう。
意欲を持って人様のために働いたら、それだけ返ってくるものも大きいということです。
金星は少しゆるめですが、天王星オポジションになります。
ひょっとしたら、ここ数年頑張ってきたことが認められ、次へのステップにつながるようなことがあるかもしれません。
この天王星は来年3月6日の夕方まで白羊宮に滞在します。
この間に、ここ7年の動きがよみがえるような、またはやり残したことを片付けるようなことが起こるかもしれません。
それは自然な動きです。
放っておいても起こることですし、起こっても、目に留まるかどうかもわかりません。
それでも、片付くことは片付きますし、おさまるところにおさまるのです。
自然の流れに任せてみましょう。
抵抗せず、静かに心の奥を見つめましょう。
そのうえで、自然の動きにしたがって物事を始めれば、この新月により似つかわしい過ごし方になるかと思います。