2018年10月新月

10月9日12時48分、天秤宮15度48分の新月です。
相方さんとの関係をよく見つめなおしてみましょうという感じですね。
もちろんお読みくださっている方の中には、漫才コンビ組んでませんから、というかたもいらっしゃるでしょう。
あ、それは大半ですよね。
しかし、結婚という形で人生のパートナーがいるという方もいらっしゃれば、同居や入籍という形は別として、人生のパートナーがいらっしゃるという方もいらっしゃると存じます。
もちろん、恋愛や生活を抜きにして、仕事や社会活動などで組んでいるパートナーを含めば、範囲はもっと広がります。
形やきっかけはどうあれ、人生を共に過ごしているという方を相方さんと呼べば、なんとなく感じはつかめるような気がしますよね。
相棒でもいいと思います。
その相方さんとの関係を、よりよいものにしましょうという新月になるのではないかということです。
訪れる変化というと、個々でその大きさや内容は違うと思います。
天秤宮新月は、獅子宮ドラゴンヘッドとクインタイルです。
そのドラゴンヘッド天秤宮のお尻のほうにある水星、金牛宮の前のほうで逆行している天王星と、それぞれスクエア。
天王星が3室、水星が9室で、サインはまたいでいますが、これらがオポジションなので、Tスクエアですね。
なので、このあたりにヒントがあるのではないかと思います。
ドラゴンヘッドは7室ですから、ここは、人生のパートナーやライバルについて語る部屋です。
天王星と水星が何か角度を作ったら、通信関係に注意というのは、結構多くの方が経験されていると思います。
わたくしもそれに関しては枚挙にいとまがないほどやらかしています。
しかもそれが3-9室のオポジションで、7室のドラゴンヘッドと絡めば、たいてい相方との連絡の行き違いや、家庭の通信機器の故障というふうに顕れてもおかしくありませんので、何かあれば、「なぁんだ、星の影響なのか」と、余裕かましてくださいませ。
何もなければ、「ささきも当たらん占いやっとるなぁ」で済ませてくださいませ。
さて、このドラゴンヘッドは、12室にある磨羯宮の土星とインコンジャクトです。
ここでいろいろ我慢するとか、自分に制限をかけているとか、そういうことが相方との関係で現れるような気がします。
土星と同じ磨羯宮に冥王星がいますが、これはアセンダントを挟んで1室にいます。
この冥王星が、新月とはスクエアです。ちょっと厳しい目の感じですよね。
ご自分がこうありたいという思いと、周囲や相方がこうあってほしいという思いの中でのぶつかり合いがなんとなく浮上してきそうにも思います。
そこは個々の話し合いなのだと思いますが、できるだけ視野を広く、視点を遠く持ったあたりから離していかれることをお勧めします。
今回の星回りですと、無自覚なまま自分で自分に制限をかけていることがはっきりするかもしれません。
少し詳しく書きますと、
新月というか、太陽と冥王星がスクエアですから、ひた隠しにしてきたことも、ここらへんではっきりするのでしょう。
冥王星は磨羯宮。その支配星が土星でホームの磨羯宮にいますし、12室ですから、実に自分と世界が融合して混とんとした中に、あるべき力を秘めて、じっと息をひそめているわけです。
そしてそもそもその土星がわたくしたちにかけてくる制限や、山のように目の前に積まれた課題が、太陽と月が冥王星とのスクエアを作ることで、露呈してしまうという感じでしょうか。
それまでは、それがそうだと気づいてはいなかったことが、ぽろぽろ出てくるかもしれません。
自分が作って自分を苦しめていたさまざまな課題、制限、そうしたものが浮き彫りになるでしょう。
それは、あなたがあなたの心を鍛える場面で出てくると思われますし、ここで活躍してくれるのがあなたの相方さんのようです。
ただ、あなたの作った制限を解除してくれるのか、制限をより強固にしてしまうのかはわかりませんが、少なくともあなたの意識にまで引き上げて、はっきり認識する助けにはなると思います。
それは、主語があなたでも相方でも同じです。
あなたはあなたの制限を、相方は相方の制限を、それぞれ自分自身で解除していくわけです。
互いに相手の鏡となり、互いを磨く砥石となるわけです。
そうはいっても、正面切って直接ものを言うような磨き方になるとは思えません。
水星が双魚宮海王星とはセスキコードレイト。
この、なんか、合ってるんだか合ってないんだかって感じが好きなんですよ。
ぴたっと合うトラインよりも、なんかずれてる。
人間関係だと、そのずれがあるからお互いに理解しようという意識が働く。
もっと知りたいとか、これじゃあかんのかいとか。
そういうもどかしさの中で、お互いを磨いていくのですね。
海王星はまた、天王星とはセミスクエアです。
たぶん、人と人との理解について言えば、この時ばかりは情に訴えても理屈をこねてもあかんのやと思います。
気持ちの点でいえば、情熱を傾けるとか、熱を持つとかの感覚を表す火星が宝瓶宮
それにスクエアの位置で、好きとか楽しいとかいう気持ちを表す金星が天蝎宮
素直な喜びの感情は底深く沈められ、自他の奥深くを探求することには熱くなりそうな感じです。
楽しくはじける時期ではなさそうですし、角突きあわせるというわけでもありません。
互いにご自分のなすべきことをきちんとしながら、相手の動きをよく観察して、適切な行動をしていくということですね。
もちろん、相方さんは自分自身とは違いますから、自分の思うように動いてくれるわけではありません。
自分がどうするかということと、人様がどうするかということは全く別の話です。
「わたしがあなたのためにこうしたから、あなたはわたしのためにこうしてください」などというのは、愚の骨頂です。
たとえ長く一緒にいる相方さんでも、自分ではありません。
ここは一線を引いておきたいところですね。
特に、相方さんを大事にするあまり、ご自分を見失うということも、多くの方が経験されることのようです。
この新月の時、金星と同じ天蝎宮には木星がいて、冥王星とはセクスタイルですが、かなりルーズで、それ以外にメジャーなアスペクトが見当たりません。
他には、マイナーアスペクトで、新月とゆるいセミクインタイルを作っているくらいですね。
これが10室にいるので、お仕事や将来の夢といったところでは、思いが空回りしてややぼやける感じがありそうです。
こんな時こそ、ご自分と相方さんの関係性を注視して、足元を固めていかれることをお勧めします。
これをお読みくださってる皆様は、比較的年齢層が高くていらっしゃると思います。
若い方でも、30代でしょうか。
主流は40代50代の方ではないかと思います。
生活でも、お仕事でも、いろんな我慢をしてきはったと思います。
そして、それが美徳とされる頃に子ども時代を過ごしてこられた方も多いと存じます。
けれど、我慢や努力は、自分のためにすることです。
自分が美しく花開くため、大切なものを大切にするためのものです。
ですから、ここで少し言い換えておきます。
我慢する=楽しみに待つ
努力する=豊かさをふやす
この言い換えで当たらないことであれば、少し考えなおしてもいいかと思います。
どうか、ご自分と相方さんを大切に。
良い新月をお迎えくださいませ。