2018年9月満月

9月25日午前11時54分、白羊宮1度59分の満月です。
月は白羊宮、太陽が天秤宮です。
太陽と水星がMCを挟んで大変近く、コンジャンクションと言えるでしょう。
したがって月はIC近くにあります。
太陽も月も、1室にある磨羯宮の土星とスクエアで、活動のTスクエアを作ります。
また、火星が宝瓶宮ドラゴンヘッド獅子宮オポジション
これに金牛宮天王星がそれぞれスクエアで不動のTスクエアを作ります。
これらのTスクエアが交わり、太陽と火星、ドラゴンヘッドと月、それぞれがトラインで結ばれ、太陽とドラゴンヘッド、火星と月のそれぞれがセクスタイルで結ばれています。火と風のミスティックレクタングルです。
さらに、天王星土星がトラインで結ばれ、土星ドラゴンヘッド天王星と太陽が、それぞれインコンジャクトで結ばれます。
それぞれがなかなかタイトな角度ですし、緊張感も高いので、どうも閉塞感のある満月のようです。
白羊宮の満月ですが、それほど前へ前へという感じがしません。
Tスクエアはあるのですが、邪魔が入るというわけでもありません。
むしろミスティックレクラングルもあるので、中でもがきながらもなんとか折り合いをつけるというか、新しいものに飛びつくよりも、今まで積み上げたものをもう一度点検し、しっかり足元を押さえることで、次の段階を模索するというような感じになるでしょうか。
珍しいことよりも、既に持っているもので勝負してみましょうということです。
わたしたちはなんでも前へ進むというと、新しいことをしなければいけないような気になるものです。
しかし、実際には、どんなに新しいことをするについても、その元手になるものは、自分の既に持っているスキルや知識だったりします。
例えば転職にしても、たいていはこれまでの経験をもとにして同様の職種を選ぶことも多いと思われます。
また、全く畑違いの仕事を目指して、学校に通うところから始めたとしても、これまでに培った能力を否定する必要はありません。
むしろたいていは、新しい職業でもそれらは必ず役に立つに違いありません。
満月は、一つの成就を表します。
ここまでの間に積み上げたこと、続けてきた努力、そういったものがここでものを言うでしょう。
一つのことが成就すれば、次のことが始まります。
10月9日に迎える天秤宮新月までには、ここで感じている閉塞感はほどけていきます。
この場合、すっきりしていくというよりは、問題意識がはっきりしてくるという感じでしょうか。
それまでは、ご自分の得意なことをより磨きつつ、生かしながら足元を固めていかれてはいかがでしょうか。
さて、ここまでのお話に出てこなかった星を見てみましょう。
土星とともに磨羯宮にいる冥王星が、天蝎宮木星セクスタイル
その木星は太陽とセミスクエア、火星とクインタイルです。
また、木星と同じ天蝎宮には金星がいて、太陽とセミクインタイル、月とバイクインタイルです。
木星は成長の星、金星は愛とお金の星。
同座しているからと言って、お金が増えるとか愛が増えるとか簡単には言いませんが(笑)
木星はひとつのサインを1年ほどで通過します。昨年の10月に天蝎宮に入ったので、あとひと月半ほど天蝎宮にいます。
あまり表に現れないことや水面下での動きが活性化してきた一年と言えます。
これまでの努力も成果も、見えてくるのは今年も終盤になってからです。
また金星は、今月の9日に天蝎宮入りし、10月いっぱいはここに滞在します。
途中逆行で11月ごろは前の天秤宮に戻るのですが、12月にはまた天蝎宮に返ってきます。
天蝎宮の金星は、人様の隠された魅力に気づく時です。
木星も金星も11室にいますから、多くの人と接する中で、自他の魅力に気づき、交友を広げていくことになりそうです。
互いを尊重し、喜びにあふれた交流ができますように。
さて、今回はほとんどの星が活動宮か不動宮にいます。
唯一柔軟宮に座しているのが双魚宮海王星です。
こちらは土星とクインタイル。
もしも閉塞感が強くて、枠の中で力をふるいきれずにいるとしたら、一度すべてを手放してみましょう。
一日の終わり、寝床に入る前のひと時、静かに部屋に座って目を閉じてみましょう。
座る場所は、床でも椅子でも布団でも何でもいいのです。
お仕事のことも、勉強のことも、人間関係も、何もかも忘れて、ほんの数分、静かに過ごしてみましょう。
いろんな思いが沸きあがってきても、放っておきましょう。
そこにつかまらないように、流してゆくのです。
そして、ゆっくりとご自分の呼吸に耳を澄ませましょう。
そのようにすることで、ご自分の内側に静かにつながってゆくことができるかもしれません。
状況がどんなに動かなくても、心を自由に解き放つことができれば、あなた自身の本来の力が十分に発揮されるでしょう。
いろんなことで、胸がいっぱいになっていらっしゃるかもしれません。
しかし、いつかはそれもほどけてゆきます。
ゆっくりとした呼吸に乗せて、心も体も緩めていかれますように。
良い満月をお過ごしください。