2018年9月新月

このたびの台風によって被災された皆様、そして、北海道の地震で被災された皆様。
心よりお見舞い申し上げます。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、いまだ安否不明の方のご消息が、少しでも早く確認できますように。
お怪我の方、避難されている方、どうかご自愛くださいませ。
台風通過の地域、北海道全域で、いまだ電気や水道などが復旧していないところがたくさんあるということです。
被害の全貌もわからない中ですが、一日も早く、落ち着いた日常を取り戻されますように、お祈り申し上げます。

型通りのことを書いてはいますが、本当のことを言うと、何をどのように書いていいのかわからずにいます。
わたくしは大阪に住んでいますが、直接の被害はなく、会社事務所が停電で4~5日仕事にならなかったという程度で済みました。
台風21号の被害の全貌が明らかになる前に、すぐ後に起こった北海道の地震があまりにも大きく、正直なところ、何が何だか混乱した気持ちのまま、このブログを書いています。
いつもに増してろくでもないことを書いてしまいそうですが、どうか皆様、ご容赦いただければありがたく存じます。



9月10日午前3時03分、処女宮17度00分の新月です。
処女宮新月、何やら潔癖な、毅然としたものを感じます。
新月は、双魚宮海王星オポジション
天蝎宮に入ったばかりの金星とセミスクエア。
金牛宮天王星とセスキコードレイト。
海王星と金星もセスキコードレイトで、海王星天王星は少しゆるいセミスクエアです。
ここだけ取れば、極めて窮屈で狭い感じがします。
ただ、それは狭い場所で何もかも限られる窮屈さではなさそうです。
好きなことをしていてもいいけれど、ここに触ったらアウトだよというような、完全な自由ではない、何か見えない圧力を感じる自由のように思えます。
その、触ってはいけない「ここ」というのはそんなにとんでもないことではないと思います。
しかし、とんでもないことでなくとも、やはり「ここ」は触れてはいけないところだったりするわけです。
これが、セスキコードレイトではなくトラインの長方形なら、そのルールは非常に快適で、窮屈さを感じないことが多いかもしれません。
けれどこの場合はいつ何時その「ここ」に触れても不思議はないくらいの状態です。
しかも、その「ここ」がどこにあるかもみんな知っているわけです。
それで、黙って触れないようにしていらっしゃる人も多いかもしれません。
あるいは敢えて触れることで、この緊張を破ろうとしているという方もいらっしゃるかもしれません。
いずれにせよ、何らかの窮屈さが伴う時期になりますし、ここから2週間くらいの間に動き始めることは、この緊張感をずっと引きずることになりそうです。
しかし、全く変化もなく進んでいくのかというと、そういうわけではありません。
この窮屈な長方形の対角線の一つは新月(太陽・月)と海王星オポジションです。
このオポジションを調停する位置に磨羯宮の冥王星がいます。新月とトライン、海王星セクスタイルです。
これを見ますと、どんなに窮屈に思えても、あなたの行い次第で必ず居心地よい場所が得られ、そこで次の策を練ることもできると考えられます。
それは意外にも、日々のルーティンワークの中にあるのかもしれません。
雑念を捨てて掃除や炊事、事務仕事などに精を出すことで、激しい心の消耗を避け、力を蓄えることができるでしょう。
また、もう一方の対角線は金星と天王星オポジションです。
この金星と天王星オポジションに今しも宝瓶宮に再突入しようとしている火星がスクエアを作っています。
この火星は磨羯宮の29度で、天王星・金星とのTスクエアがあります。
厳密にはこの新月の時点では火星はボイドで、翌日の午前10時に宝瓶宮に入ります。
ボイドだからといってどうということはないのですが、意識的に冷静さを保つように気を付けておくと、あとで「しまった」と思うことがなくて済むかもしれません。
ボイドに関係するそうした瞬間的なことへの気配りと合わせて、このTスクエアの頂点としての火星の力を、目標に向かう意欲や情熱として使うには、とても良い時期になります。
多少の衝突や摩擦はあるかもしれませんが、それらは有意義で深い議論につながると思われます。
また、このTスクエア以外にも、金星と天王星オポジションには磨羯宮の土星が調停する形で加わります。金星とセクスタイル天王星とトラインです。
土星は6日から順行になっており、ホームの磨羯宮にいることもあり、そろそろ再び本領発揮の時期に入ります。
土星は少しゆるいのですが、処女宮の水星とトラインで、地のグランドトラインを作ります。
「我慢」「辛抱」というとよくないことかもしれませんが、「じっくり腰を据えて取り組む」とか、「短気を起こさず熟慮する」というのは決して悪いことではありません。
不当な状況に置かれている方は、まずじっくりとその状況を見つめ、起こったことを書きだし、記録していきましょう。
そうすることで、落ち着きを取り戻し、進むべき道も開けてくるでしょう。
逆に、大好きな道に進んでいるという方は、今こそ熱心に励む時です。
努力そのものを楽しみ、進んできた道をたびたび振り返り、小さなガッツポーズを繰り返していきましょう。
土星はまた、天蝎宮木星セミスクエアでもあります。
ここは、大股ではなく、少しすり足気味で慎重に進みましょう。
木星は、冥王星新月のトラインにそれぞれセクスタイルで、小三角を作ります。
内側に様々なものを積み上げ、力を蓄えましょう。
また木星は、火星、水星にそれぞれクインタイルです。
したがって、火星と水星はバイクインタイルになります。
あなたがあなた自身のためにきちんと動くことが大切になります。
「情けは人の為ならず」という言葉があります。
人様にかける情けは、人様のためだけではなく、必ず自分にも返ってくるのだから、人様には親切にするものだということです。
もちろん、最初から見返りを期待して動けということではありません。
純粋に人様のために一所懸命に働けば、必ずそれは自分にも返ってくるということです。
もちろん、それは不当に搾取されても大丈夫ということではありません。
仕事としての労働には適切な対価が支払われることが大切です。
そして、働くことそのものに喜びを感じられることもまた、大切なことです。
今の努力は、必ず先で実を結びます。
今回の新月では主要な星が地と水に集まり、火と風のエネルギーが不足しています。
そのため、より時間をかけること、受動性を発揮することで、星の動きにかなう流れを作ることができると思います。
対抗するより、話し合うこと。
俯瞰するより、見つめあうこと。
互いに相手の意見をよく聞き、自分の意見もきちんと展開していく(決して押し付けない)ことで、実りある対話を得られるのではないかと思います。
受動性と能動性は、両方あってはじめて大きな力になります。
この新月は、受動性が強く発揮されることになると思いますが、それは裏を返せば、受け入れることによってしか発揮できない能動性があるということになります。
受け入れて初めて物ごとを進めることができるということです。
今まさしく厳しい状況に置かれた方、それを見守ることしかできないという方も、どうか、この新月が、大きな恵みを与えてくれますように。
そして、あなたの力が十分に発揮できますように。