2017年7月新月

7月23日18時47分獅子宮0度44分の新月です。
この1時間ほど前に月は獅子宮に入ったところです。
さらに、巨蟹宮25度のDSC近くで、火星とコンジャンクション。火星は獅子宮1度52分です。
これらは、白羊宮の天王星とは、サインを超えるのですが、角度ではスクエアです。
さらに、双魚宮海王星とはセスキコードレイト。
海王星天王星セミスクエアですね。
少し後ろ髪ひかれる思いも残してはいるのかもしれませんが、踏み出す一歩がそれを断ち切るでしょう。
海王星天秤宮木星とインコンジャクト。
天王星獅子宮ドラゴンヘッド、水星とトライン。
さらに、木星は磨羯宮の冥王星とスクエアで、水星とドラゴンヘッドはこの冥王星とバイクインタイルで、人馬宮土星とトライン。土星双児宮の金星とオポジションで、金星は冥王星とインコンジャクト。
何から何まで絡み合っているこの日の星たちです。
しかし、絡み合っているとはいえ、この様子を見て、わりにはっきりしているなぁと思うことがあります。
それは、ここで物事を動かすのは知的なサプライズであり、クールな判断力であろうということです。
情や思いで事を動かそうとすると、どうもストップがかかって動きにくいという感じがしそうです。
しかし、それは何も心を殺して冷たくなるのがよいというわけではありません。
むしろ、愛と勇気をご自分の力としてしっかりと蓄え、それをもって、クールに判断するということになるでしょう。
クールにというのは、冷たいというより、かっこいいという感じでしょうか。
すっと腑に落ちる、気持ちよい判断ということです。
ここで蓄える愛と勇気は、アンパンマンにもらってくださいね。
ドロドロした恋愛ドラマで「愛」と名付けられるような欲や執着は、きっと足手まといになるでしょう。
「愛」と呼ばれる執着は、常に本当の愛からわたくしたちを遠ざけます。
手放したくないとか、理想に近づけたいとか、そのような思いで人との関係を動かそうとするのは、欲や執着であって、愛ではありません。
愛は、あるがままの状態で、ただ、ひたすら感謝と敬意があるのみです。
いや、感謝とか敬意とかいうような、言葉で限定するのもよくないのかもしれません。ただ、生活の中で知っている心の動きとしては、そういったものに似たものだとわたくしは考えます。
そしてその愛という心の動き、いえ、愛という「何か」は、もっともっと原始的な魂の働き、もっと言えば、わたくしたちの存在そのものであるとわたくしは思っているのです。
そこに、様々な願いや希望が乗っかって人間が出来上がっているのであって、愛が別のところに存在しているのではありません。
わたくしたちみんな、その存在そのものが愛なのです。
もちろんこれはわたくしの考えですので、「それはちゃうやろ」という方はどうか捨て置いてください。
議論はいたしません。
では、星のお話に戻りましょう。
愛と勇気を自分の心に蓄えたあなたは、恋をしてもこれまでのように自分の思いだけで相手を縛ろうとはしないはずです。
この新月の時、恋と喜びの部屋である5室には金星がいるのですが、前述のように土星冥王星との厳しい角度を持っています。
厳しいといっても、何か悪いことが起こるというのではありません。
そうではなく、単にご自分の願いや思いで物事を動かすことはできませんよということです。
そのように自分の意思で動かしたり叶えたりするのではなく、自然に任せることで運命の恋を育てる時期というような気がします。
自分は思う通りに動けないけれど、見えないところで恋が育っている感じです。
あるいは自分ではなく環境や運命が育てるというか。
それは、恋愛だけに関して起こるわけではありません。
夏休みの楽しみごとについても、周りの要請や期待で決められていくという感じでしょうか。
いずれにせよ、ここは来る波に乗ってみたほうがよさそうです。
人間というのは、何でも自分の思いどおりにしたいものですが、たまには人様の手のひらの上に乗るのもいいでしょう。
そして、自分の思いどおり、願いどおりに動くのではなく、大きな宇宙の動きに乗せられて、動かされるがままに動かされてみると、あなたが本当に行きたかったところに行けるかもしれませんし、出会いたかった人に出会えるかもしれません。
恋人やパートナーを、あなたの思いどおりにしようとするのではなく、あなたが相手の思いどおりになってあげてみてください。
自分だけが損をするかもしれないとか、お互い平等であるべきだとか、そういうのを欲というのです。
スカッと、クールに捨ててください。
新しい地平が見えてくるかもしれませんよ。
どうか、この新月がよい機会になりますように。