2017年6月新月

6月24日午前11時32分、巨蟹宮2度47分の新月です。
すぐそばに水星もいて、ちょっとだけ離れたところには火星もいて、甘ったれのやんちゃ坊主のような新月ですね。
少しわがままを働いてみましょうか。
この新月は10室で起こります。
わりにはっきりと目標が見えてくるのでしょうか。
しかし、MCが双児宮なので、少し迷いがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
この際ですから、二足の草鞋でも見切り発車でもいいかもしれません。始めてしまいましょう。
先日、21日が夏至でしたので、何らかの山場を越えたという方もいらっしゃるかと思います。
そういう方は、どうぞ次のステップへ。
あるいは、ここ数カ月の間に新しいことを始めたという方は、このあたりで少し、違う方向に新しい道を見出しかけているという感じかもしれません。
「4月に入った会社で、そろそろ仕事らしい仕事をさせてもらえるようになったけれど、私は本当にこの仕事でいいのかしら」
「せっかく頑張って入学したけれど、周りがすごすぎて、ついていけないのではないかしら」
五月病というのがありますよね。
だいたいまぁ、こういう感覚は5月ごろにやってくるのですが、そのころ感じたことがこの時期、「別の素敵なこと」が見えてくることで、かなり具体的な迷いにつながりそうです。
しかし、どうもこの星空の雰囲気では、その新しい「別の素敵なこと」によって、もともと自分の選んでいた道の素晴らしさにも気づくため、もう、二股かけちゃおうか!って感じになりそうなのです。
これは、「人」に対してだと、状況によっては問題がありそうですよね。
しかし、今回はそういう問題の話ではありません。
例えばお稽古事で、自分が習っている先生もすごいけど別の先生もすごい!もう二人ともに習っちゃえ!なんていうのは、お月謝や時間の問題さえクリア―できれば、本質的には問題はないわけです。
まぁ、同じことを複数の先生に習うのを嫌がる先生もいらっしゃいますが、他の先生に習うことを勧めてくださる先生もわりと多いんですよ。
ましてや違う道なら、創作に広がりが出ると喜んでくださることが多いはずです。
問題ありそうなのは師弟関係とかではなく恋愛関係とかの場合ですが、今回はそういう二股の話ではありません。
今の恋人も素敵だけど、新しく知り合ったあの人も素敵!とかいうのは、ここでお勧めしているわけではありません。
個人的に思い当たる方は、どうかよくおつむを冷やしてからまた考え直してくださいね。
さて、ここでお勧めしたいのは、ご自分の仕事や人生の目標について、一番の目標とともにもう一つかなえたい夢が出てきて迷っているという場合の二股です。
つまり、迷いがあるかもしれませんが、この際ですから二つともかなえてしまいましょうということです。
こういう時、昔からよくあるのが、「家庭を取るか仕事を取るか」とかいう話なんですが、今時「家庭か仕事か」なんて悩んでる場合じゃないですよね。
悩ませるのは行政がしっかりしていないからで、本来なら、家庭は家庭として別に仕事を持ちたい人は持つ、家庭を守ることを仕事として持ちたいならそれに専念する。好きな方法で人生を楽しめたらいいのにと思います。
これは、当たり前の話ですが、いわゆる「女性」だけの話ではありません。
だいたい、家庭というのは二人の人間が一緒に生活するところから始まると思うのですが、そこに、別の人間が何らかの形で加わっていったり出ていったりで、増減しながらさいごは一人になるという段取りだと思います。
もういい加減そこに性別だとか、実子だとか養子だとかの制限を加えた考え方をするのは実情に合わないと思います。
自分の在り方、自分たちの在り方で、家庭の在り方を考えたほうがスムースですよね。

で、なんだっけ?
そうそう。二つのうち一つだけ選ぶのではなくて、二つともかなえましょうという話でした。
これは、新月が10室巨蟹宮で、同じ場所に水星や火星が固まっていることと、MCが双児宮だということから思いついたことでした。
今回さらに、1室の天秤宮木星があり、6室の双魚宮海王星があり、8室の金牛宮に金星がいて、これがヨードになっていますので、迷いは大きくなりがちでしょう。しかし、少し視点を変えて、「二つともかなえる」というふうにすれば、きっと踏み出す足の踏み場ができるのではないでしょうか。
霧の中での綱渡り。
よく見ると、あなたが踏み出す足の踏み場は必ず見えます。他の道筋はありません。
落っこちるのが怖いと思われるかもしれませんが、ヨードですから落っこちません。
ちなみに、金星と木星はインコンジャクトではありますが、バイクインタイルでもあります。こっちのほうがタイトです。だから、本物のヨードよりも明るさが増すのです。
木星は火星とスクエアですから、たいへんエネルギッシュでもあります。
緊張感はありますが、結構大股で進めます。大丈夫。
(走れませんけどね)
そして、この金星は磨羯宮の冥王星とトライン。
いいですね、底光りする力。あなたの足元から湧き上がる力が、あなたを輝かせますよ。自信を持ってください。
その隣、人馬宮には土星
これが金星とはバイクインタイルです。
さらに白羊宮の天王星獅子宮ドラゴンヘッドとトラインで、グランドトラインです。
心配するのをやめましょう。
足元と目標を交互にチェックしながら、両手に花といきましょう。
二つの夢を同時にかなえながら、前を向いてしっかり歩くのです。
どうか、素晴らしい新月のスタートを切ってください。
大丈夫。
あなたなら大丈夫です。