2017年2月新月

2月26日24時00分。双魚宮8度12分の新月です。
これは27日0時ちょうどというべきなのかなと思うのですが、PCのソフト(AMATERU)のほうでは26日23時58分18秒になっているので、ちょうどではなく、わずかに26日よりなのだと思います。
いつもここで書いている日時は、「21世紀日本占星天文暦」(ニール・F・マイケルセン著 青木良仁解説 魔女の家BOOKS発行)という本を参考にしています。
それぞれの文献やソフトが計算根拠にしているものによって多少の時間は変わりますので、分、秒単位の違いは気にする必要はないと思っています。
24時というと日付が変わるやんか、ということになりそうですが、日付も時刻も人間が分割して単位を定めているものです。そういうこともすべてひっくるめて、わたくしはむしろ「体感」を重視したほうがいいと思っています。
わたくしの友達の一人が以前、「満月とか新月のとき、今がその時刻かなと思ったら、だいたいその時刻ってことが多い。」と言っていたことがありまして、なるほどと思ったことがあります。
それは「当てもの」ではなく、そんな「感じ」がするのだそうです。
また、別の友達は新月や満月のころになると、「今、新月とか満月ですか?」と聞いてきます。二週間前に満月だったらそのころ「満月」のはずはないのですが、そのあたりを気にしていないようで、必ず二つ並べて聞いてきます。そして、おもしろいことに必ず一日か二日前、つまりわたくしがブログを書いているころか書き始めるころに聞いてきます。
なんでも、満月や新月の前後にはものすごく眠気が強くなるのだそうです。そういえば、昨日は子供と一緒に三時間もお昼寝をしたといっていましたから、今日あたり、「そろそろ満月とか新月ですか?」とかなんとか聞いてきそうな気がします。
さて、前置きが長くなりましたね。
今回の新月はドラゴンテイルのそばで起こりますから、これは日蝕になります。
前回、月蝕のことに触れるのを忘れていました。
日蝕も月蝕も、はるか昔は凶兆とされていた時代はありますが、今では「新月、満月のパワーの強いもの」というふうに考えられることが多いように思います。
先ほどの体感の話ですが、こんな時に感じる「何か」、それは眠気でもいいですし、不安感でも、高揚感でも何でもいいです。
「いつもとは少し違う何か」が感じられたら、それがあなたの新月満月、または日蝕月蝕のサインかもしれません。
どうか、ご自身の体や心の状態をよく観察なさってみてくださいませ。
新たな発見があって面白いかもしれませんし、これまで感じていた不安は星のせいだったということになるかもしれません。
そういう観察で少しでも心を軽くしていただければ幸いです。
さて、他の星の配置です。(ここに来るまでに既に1000字使ってしまった…笑)
目立つのが、新月とともに水星海王星が同じ双魚宮にあることです。
このうち水星は処女宮ドラゴンヘッドとタイトなオポジション、つまりドラゴンテイルとはコンジャンクションで、磨羯宮の冥王星セミスクエア、人馬宮土星セミセクスタイルです。
また、新月天秤宮木星とセスキコードレイト、白羊宮の天王星火星とセミスクエア、土星とクインタイル。
そして、海王星は白羊宮の金星とセミセクスタイルです。
双魚宮に星が集まり、これらの星が他の星々との密接な関わりを築きあげ、さらに天底もまた双魚宮にあるということで、双魚宮の持つ、すべてを飲み込むような、または水に流せるような、大きな空気感が生まれそうな気がします。
これまで許せなかったこと、納得いかなかったこと、そういうことがすべてあなたの手の中で溶けていってしまうようなエネルギーが生まれます。
押しつぶされそうだった背中の重荷を下ろそうとすると、それはあなたの手のひらに収まり、春の雪のように溶けて流れてしまうのです。
のどに刺さったとげも、少しこくんと飲み込もうとすれば、砂糖菓子のようにとろけてしまうでしょう。
もちろん、それは他から来る力ではありません。
あなた自身が荷物を下ろそうとしなければなりませんし、飲み込もうとしなければならないのです。
ご自分自身でそのようにすることで、すっかり溶かしてしまうことができるということです。
自分ではかたくなに拒んでいるうちに自然に誰かが消したり溶かしたりしてくれるというのではありません。
あくまでも、ご自分で動いてください。
そのための一歩は、白羊宮に固まっている星々がお手伝いしてくれるでしょう。
こちらには、天王星と火星の極めてタイトなコンジャンクションと、金星があります。火星にとって白羊宮はホームです。しかもここに天王星がのっかって、さらに天秤宮木星オポジション冥王星がここにスクエアで絡み、Tスクエアを形成しています。
もう、やりたい放題という言葉がぴったりですね。
あなたが動けば、周りも同じようについてきてくれます。
しかし、そこには条件があります。
すべてを許し受け入れ、さらに、振り向くことをせずただ前を向いて歩くのです。
「あの人がこうだから」「ここはこんな場所だから」などと、ご自分が前に進めないことを人や環境のせいにしていませんか?
他の人がどうあろうと、ご自分がどこにいようと、進むのはあなたです。あなたがあなたの手足を動かすのに他の人の許可が要りますか?
もちろん、気遣いは必要でしょう。思いやりもあったほうがいい。
けれども、それとこれとは全く別問題です。
あなたが前に進まない理由を、他の人や環境に求めないでください。
今いるその場所から、あなたはきちんと前に進むことができるのです。
ご自分の力を信じて、力強い一歩を踏み出してください。
どうかご自分自身の力で、素晴らしい新月になさってくださいませ。