2017年2月満月

2月11日午前9時34分獅子宮22度28分の満月です。
満月は月と太陽オポジションになるわけですが、この満月の時にはこれともう一つ。
アセンダントからディセンダントに乗る形で天王星木星オポジションができています。
天王星は白羊宮、木星天秤宮です。
これらは、太陽と天王星木星と月はセクスタイル、太陽と木星天王星と月はトラインという、ミスティックレクタングルを形成しています。
オポジションという緊張感のある角度を持ちながらも、安定のトラインとセクスタイルで形作られているため、一歩踏み出しても踏み外す心配のない安心感のある冒険が望めそうですね。
満月自体は獅子宮ですので、きらきら感があり、華やかさを持ちますが、例えれば、行きつけのクラブ、通い慣れたテーマパーク、いつものメンバーとのパーティーというような、華やかではあるけれど、無理のない場を想起させます。
それでも、木星天王星オポジションには磨羯宮でMC近くの冥王星がTスクエアを作り、背景の深さを感じさせます。
メンバーも場所も慣れたものであっても、そのパーティーを主宰しているのは自分の知りえない大きな存在ということになるのかもしれません。
また、月と天王星のトラインには、人馬宮土星がトラインを作り、グランドトラインになっています。
この土星は、月と反対方向から木星天王星オポジションを調停し、カイトを作っています。
このカイト、この日の図では対人関係、特に大切なパートナーの方向に向かって矢を放つ形でしょうか。
あなたの中で時間をかけて積み上げてきた豊かな力を、目指す方向に放ちましょう。
この満月は、バレンタインデーに近い土曜日の祝日に起こります。
金星と火星は白羊宮にいて、あなたに愛と勇気を届けてくれます。
この金星とセクスタイルを作る宝瓶宮の水星が、あなたの表現力を増してくれるでしょう。
いえ、処女宮ドラゴンヘッドが、この金星水星とそれぞれインコンジャクト、つまりヨードを作りますので、何も表現する必要はないかもしれません。
すでにそこにあり、あなたがその中にいる何かに気づくだけでいいのかもしれません。
このドラゴンヘッドと火星はバイクインタイルですので、その大きな力が知らず知らず、あなたを助けてくれるのではないかと思います。
また、水星とセミクインタイル、火星とセミセクスタイルの位置に海王星がいて、これは双魚宮です。
あなたの隠された大きな力が人とのつながりの中で発揮されるかもしれません。
最初、力じゃなくって魅力って書こうかと思ったのですけれど、そういうわかりやすい、目に見えやすいものではなくて、あなた自身の感じる力、生きる力のようなもので、しかも人様に影響力を及ぼすようなものではなく、むしろあなたの深さを増すような力だと思ったので、魅力というのはやめました。でも、あなたの素晴らしさを増すという点については変わりありません。深みが増せば、表れが輝きます。
さてこのように、ご自分の奥に深みが増すことを大切にすること、前述のカイトの力を対人関係、特に大切なパートナーのほうに向けることが、この満月には行動のヒントになると思います。
いつもあなたが大切にしているパートナーに、心からの感謝を届けるのには絶好の機会かもしれません。
いつものあなたを輝かせてくれているパートナーは、長く暮らせば暮らすほど、当たり前にそばにいて支えあう存在になっているかもしれません。
しかしまた、さらに長く暮らすほどに、当たり前だと思ってきたその存在のありがたさに気づいていくものでもあります。
そうなんです。長く暮らせば暮らすほど、この「当たり前」が身に染みるものなんです。
何しろ、「当たり前」ということほどすごいことってないと思うのです。
例えば、時間通りに電車がくる、蛇口をひねったら水が出る、お湯が出る、スマホをポチったら、翌日にはほしいものが届く…。
いやはや、生活は「当たり前」で満ちています。
しかし、その当たり前を作るために、見えないところでものすごくたくさんの手がかかっています。
全部書いていたら大変なので、そこは皆様の想像力にお任せするとしましょう。
同じことが、夫婦や家族の間でも言えるわけです。
お腹が空いたらご飯が出てくる、箪笥を開ければ清潔な肌着が入っている、部屋の中に安心してごろりと横になれる…。
これらはすべて当たり前のことかもしれません。
しかし、これらの当り前を作るために、どれだけ多くの手がかかっているか、作り出しているあなたならよくおわかりのはずです。
逆に、これらのことを当たり前のように享受しているあなたは、「お母さん、ありがとう!」「お父さん、ありがとう!」という気持ちになりますよね。
ひょっとしたら、お父さんお母さんではなく、お祖父ちゃんお祖母ちゃんかもしれません。
もちろん、あなた自身が選んだ人生のパートナーに感謝の気持ちを抱く方も多いと思います。
本当にありがたいですよね。
こういった当たり前の豊かな生活、快適な暮らし、それらを作り出してくれるパートナー、家族、そしてこの世のすべての方々への感謝をこの満月の時に抱くことができれば、それがこの日の最も大きな収穫になるでしょう。
「自分一人で生きているのではない」
これは、反抗期によく親が子に言う言葉かもしれません。
けれど、人生を味わえば味わうほど、わたくしたちはこの言葉を自分の言葉として、それも限りない感謝を込めて自分自身に言い聞かすことができるようになると思います。
「わたしは、一人で生きているのではない」
どうかこの満月を、感謝に満ちた素晴らしいものにしてくださいませ。
そして、愛する人をはじめ世界中の人々に素晴らしい「当たり前」を届け続けるあなたに、大きな大きな祝福がありますように。