2016年8月満月

8月18日18時28分宝瓶宮25度52分の満月です。
太陽は獅子宮、月は宝瓶宮
公明正大で、すべての人に平等な幸せが訪れるように願いたい満月です。
ただ、すっかり明るい気持ちでそう願うためには、少し頑張らなければならないかもしれません。
この月は、白羊宮の天王星セクスタイルで、これらはともに処女宮木星、水星とインコンジャクト。つまりヨードです。世界の平和のために祈りをささげたいんだけど、世の中を明るく刷新するようなことを願いたいんだけど、そこにちょこっと自分の願望も入れときたい。
という感じです。
木星と水星は2度差でくっついていますから、ちょっと物事を大げさに言いたてるような雰囲気があるような気がします。
ここだけまとめると、世の中のみんなのためとはいいながら、実は自分の願望をかなえてほしいという思いの表れがあるように見えるということです。
まぁ、簡単に言えば、
「始業時刻を1時間遅らせることを提案します。皆さんそのほうが出社しやすいと思います。」
「何言うてるのん、あんたがお寝坊さんなだけやないの。」
というやつです。
これはあまりにあからさまな例ですが。
しかし、みんなのためとはいいながら、実は自分の思いを通そうとしている場合はたいへん多い。
たぶんこの満月の時には、そういう自分の願望を、社会のため、みんなのためという言葉にすり替えて言い立てる行動がいろいろ目に付くようになると思われます。
発言者は気づいていないかもしれませんが、意識して聞いているとすぐわかります。
そうです。
注意するのは、みなさん自身の発言です。
人様の発言なんか聞いてわかったところで他人様のことです。大事なのは自分自身がそういうすり替えをしていないかをチェックすることが可能であるということなのです。
他者の発言がわかるのならば、自分の発言もわかります。目を他者に置き換えればいいだけです。
他者の目になり自分を観察すれば、自分が何かを要求するときに使ういくつかの言葉、「みんなきっとそう思ってるわ。」とか「わたしのことはええねん。」とかいうそういう言葉の白々しさがわかると思います。
この満月のころはいいチャンスですから、自他ともに観察してみてください。面白いですよ。
さて、満月の絡むのはそれだけではありません。満月をつくる太陽のほうですが、これは天王星とトライン。つまりこの天王星は太陽と月のオポジションを調停していることになります。
本当の意味での公明正大さは、今までいたところからは見つかりません。自分のあらゆる執着を手放す勢いでものを見たときにのみ、見つかるでしょう。
いや、本当に手放せればいいですが、それはなかなかできません。そもそも何を手放せばいいのかさえ分からないのが現状でしょう。しかし、うすうすわかっているということであれば、一度それを手放した気になって視点を定めてみてください。見方はずいぶん変わりますよ。
また、この天王星は、人馬宮土星、火星とセスキコードレイト。土星と火星は3度差でくっついています。
この土星火星は双魚宮海王星、その向かいの金星・ドラゴンヘッドと、それぞれスクエア。金星とドラゴンヘッドは3度差でくっついていて、この二つの星と海王星オポジションです。
Tスクエアですね。
たぶん、誰もかれも、自分のことではなく、人様のため、世の中のためを思って、前に進もう、改善策を打ち出そうと思ってはいるのでしょう。その気持ちに嘘はないのです。
しかし、大きな落とし穴があるのです。なぜならそれは、あなたが見た「人様のため」、あなたが見た「世の中のため」なのです。
周りがみんな同じように思っているとは限りませんし、同じようなことを考えていたとしても、方法論が違うかもしれません。
ましてや、よくよく考えないと、無意識に自分の要求をみんなの要求にすり替えている可能性だってあります。
そこのところに気づくことが大切なのですが、これは相当に難しいことです。
しかし、この満月の時にはそれが可能なのです。
ちょうど冥王星が磨羯宮にいて、海王星と、金星・ドラゴンヘッドオポジションを調停しています。あなたが、今目の前にいる人、日々手を結んでともに協力し合っている人、そういう人々とご自分の在り方をきちんと見つめ、お互いによりよい生活にしていこうという気持ちさえあれば、周りの人や物事が自然にあなたを助けてくれます。
そして、その見つめる目を、ご自身の目から、見つめる相手の目、あるいは第三者の目に変えてみることが重要なのです。
これは、あなたの考えが間違っているという話ではありません。
物事には様々な見方があり、わたくしたちはどうしても自分の見方が世界のスタンダードだと思いこんでしまう傾向がありがちなので、たまに違う見方で見ると、いろいろ見えるということです。
そしてこの時期はそれがやりやすいということでもあります。
是非お試しください。
残暑厳しい折柄、みなさまご自愛くださいませ。
そして、どうかよい満月をお迎えくださいませ。