2016年8月新月

8月3日5時46分、獅子宮10度58分の新月です。
もしあなたが、人様の称賛を得たい、たくさんの人の目標になるような働きをしたい、そんな願いをお持ちでしたら、この新月の朝に、ご自分自身に誓ってみられてはいかがでしょうか。
今すぐではなくても、あなたの胸の底にあるその願いは、いつか芽を出し、伸びて、花を咲かせることになるでしょう。
この新月は、人馬宮土星とトラインです。この時期のあなたの努力は、スムースにあなたの願いにつながるでしょう。あるいは、あなたの願いをかなえるために払われる努力が、より安定的に継続されることを示すのかもしれません。
それって、願いをかなえるのに時間がかかるってことですか?
っていうご質問が出そうですね。
まぁ、そういうことになるでしょう。
今あなたが始めようとしていること、一歩を踏み出そうとしている道は、今はまだむしろはっきりとした形をとってさえいなくて、あなたの胸の奥の奥に明るい光をともし始めたばかりだからです。もちろん、すでに長く努力を続けているという方もいらっしゃるでしょう。その努力の中の最もキモになるところが、この新月ではようやく底の底から光を発するようになるようです。
また、新月と同じ獅子宮には金星もいます。新月は12室ですが、金星は1室です。この金星は白羊宮の天王星とトラインで、あなたの好きなこと、努力ポイントがはっきりと目の前に現れるのではないかと思います。ただ、はっきりと目の前に現れたからといって、それに気づくかどうかは別問題です。どうか見逃さないように、よく観察なさってくださいね。
といいますのも、ここで出てきた天王星は、双魚宮海王星セミスクエアで、この海王星新月とインコンジャクトです。
何やらせっかく見えてきた努力ポイントですが、無謀な夢や、逆に過去のトラウマが邪魔して、せっかくの登場を見逃すことにもなりかねないような雲行きなのです。
この海王星処女宮ドラゴンヘッドオポジション、つまりドラゴンテイルの真上に乗っかった形なので、幻惑にとらわれずに見るところを真っすぐ見れば、霧の中にいても、しっかりと光の通る一筋の道が見えそうにも思えます。
このドラゴンヘッドは磨羯宮の冥王星とトラインです。(今回トラインが多いですね。しかもどれもタイトなんですよね。)
もう一度、あなたが本当にやりたいこと、あなたにとって大事なことを、見極めるときが来たのかもしれません。
さらにこの冥王星土星セミクインタイルですから、ここでは、何があってもくじけない心を持てる何かが、その「やりたいこと」「大事なこと」なのだと思います。
そしてまたこの土星は、海王星とスクエア、天王星とセスキコードレイトということで、前述の、スムースに願いにつながる努力というのは、案外あなたがこれまで避けてきたことなのかもしれません。
さらに冥王星は、人馬宮に入ったばかりの火星とセミスクエアを作っています。さらにこの火星が天王星とはバイクインタイル。
やはり、「これこそが願いの実現につながる鍵だ!」とは、一見わかりにくいものが、本物の鍵のようですね。
それでも、あなたがどうしても頑張り続けたいもの、いえ、ふと気が付くと頑張り続けているもの、そういう事柄、つまりあなたが日常的に触れているものの中にこそ、大きな鍵が隠されているのではないかと思います。
現実的なことを申しますが、夢や希望や願い事は、日常の延長線上にしかありません。
かぼちゃの馬車も、ガラスの靴も、もちろん王子さまだって、自分の努力で手に入れるよりほかはないのです。
どうか、そこのところだけはお忘れなきように。
さて、さらに現実的なお話をいたしましょう。
この時期、夏休みでもありますし、お盆も近いですから、お金の出入りも多いようです。
処女宮木星が2室にいて、天王星とインコンジャクトです。
もちろん皆様、ある程度の計画はお持ちだとは思いますが、それ以外にも思わぬ出費がある可能性も無きにしも非ず。
星のお告げでは、何とか乗り切れると出ているようです。
どうかご無理なきよう、うまく切り抜けてくださいね。
あ、そういえば、水星が登場していませんね。
水星はこの新月の時、タイトなアスペクトを持っていません。土星や火星と、ゆるいスクエアがあるばかりです。
だからといって仕事をしないわけではありません。むしろ、他の星の制約を受けずに自分のホームの処女宮にいて、好き勝手にふるまっていると想像してみるといいかもしれません。
連絡すべきなのに怠っているとか、伝えたいことがあるのに勇気が出ないとか、そういうことが一気に動く可能性もあります。
どうか、動きや対応は迅速に。
もちろん、水星が後押ししてくれますから、慌てなくても大丈夫ですからね。
今回の新月によって始まること、見つかること、それらは簡単にあなたの手に負えることではないかもしれません。
しかし、もし本当にあなたの身に余ることなら、出現することはないはずです。
とても手に負えない、手が届かない、そういうふうに思う前に、そこへ至る道筋が、日ごろあなたの払っている努力の積み重ねによって現れてくるのを確認してみましょう。
たとえ遠くにあったとしても、そこへ至る道の地図は、あなたの日常の中に隠されています。
どうかよく観察なさってくださいね。
良い新月をお迎えくださいませ。