2015年12月満月

12月25日20時13分、巨蟹宮3度20分の満月です。
クリスマスですね。
もともとクリスマスはキリスト生誕のお祝いを、キリスト教が広まる前の宗教的な民俗行事に結びつけたものだと言われています。その宗教的な民俗行事とは、冬至のお祭りです。
冬至は一年で最も夜が長い日。
しかし、その夜が明けると、それからはだんだん日が長くなっていきます。
今のように快適に暖房の効いた家や豊かな食料のなかった時代、冬は暗く厳しい時期でした。冬至は、その冬の力の最も強い時で、翻せば、その日を過ぎれば冬は春に席を譲り始めるわけです。
北半球の、特に北極に近い地域では、冬至はとても大切なお祭りだったといえます。
キリスト教で最も大切な存在であるイエス様のお誕生日を、多くの人がお祝いする冬至にかぶせたのは、なかなかのアイデアですね。
もちろん日本でも冬至には、ゆず湯に入ったり、南瓜を食べたりなど、昔から伝わっていることをしますよね。これは地域によっても違うと思いますが、やはり冬に至る時期、健康を祈る風習が残っているのですね。皆さん、それぞれの冬至を楽しまれたのではないでしょうか。
さて、星たちの活動です。
満月は巨蟹宮、11室にいます。したがって太陽は磨羯宮、5室です。少しゆるいですがそれを調停する位置、7室双魚宮海王星がいます。
家族や友達やパートナーといった、身近にいる人々を大切にしたいなという気持ちが起こりそうです。
海王星は3室天秤宮の火星とゆるいセスキコードレイト。この火星は6室磨羯宮の水星とスクエア、2室処女宮木星セミセクスタイル。水星と木星はトラインです。この水星と木星の真ん中あたり、4室天蝎宮に、金星がいます。この金星は、水星、木星と、それぞれセクスタイルです。小三角を形成していますね。
ここから次の新月まで年末年始を挟むわけですけれど、ご家族で過ごされる方も多いと思われます。
ましてやこの満月はクリスマス。前日からお子たちへのプレゼントや、パーティーなど、楽しく過ごしていらっしゃるでしょう。
簡単に言えば、お金がよく動きます。
入りも出も、いつにもましてよく動くのですが、不思議なことに定期の解約はしなくてもよさそうです。
ではいったい、どこから出てくるのでしょう。
それはたぶん、あなたの知恵と工夫からですね。
もちろん、ご兄弟からのヘルプもありそうです。
しかし、それについては多少の意見の違いも出てくる可能性もあるので、そこでお互いによく話し合うことが大切ですね。これはお金についてだけではありません。兄弟のことを語る3室の火星が、6室の水星に、活発なやり取りを促しています。さらに、この火星、水星の真ん中には4室人馬宮土星がそれぞれとセミスクエアの関係で位置します。これは家族全体の力があなたの力になることを示しています。あなたもまた、家族のために力を傾けることになりそうです。「みんな勝手にやってよぉ。」なんていうのは、この際あり得ないと覚悟してください。
さらに、水星は満月に絡む海王星セミスクエアでもありますので、パートナーとの間でも、何らかのやり取りがあると思われます。
こちらの絡みは海王星ですので、仕事のパートナーでも、恋や生活のパートナーでも、刺激的なビジョンを描けるのではないでしょうか。
この時期は太陽が磨羯宮にあり、現実的な目標がはっきりし、向上心も増します。学問や精神性を語る9室には白羊宮の天王星がいます。天王星は太陽と同じ5室磨羯宮の冥王星とスクエアです。さらに4室の金星とはバイクインタイルでもあります。
好きなこと、楽しいと思えることを追求することで、きっと何か大きな動きが見えるでしょう。
ご自身の本当に好きなことを目指していっていいのです。そしてそれは、あなたの周りにいる皆さんにも同じことが言えます。あなたが好きなことを進めるために、パートナーや家族の好きなことを阻害するのはこの星回りになじみません。お互いに好きなことを進められるように、互いの意見を交換する必要が出てきます。
意見の交換というより、耳目の交換といったほうがいいでしょうか。
相手の耳、相手の目で、物事を見聞きすれば、相手の言いたいことも思いもよくわかるのではないかと思います。自分だけの耳目では、どんなに思いやりを持っても、所詮は自分の意見です。
難しいことではありますが、一瞬でも自分の耳目を捨てることで、相手と自分を理解しあい、より一層素敵な関係を築いていくことができるのです。
クリスマス、年末年始と、家族で過ごす時間が多くなる時期です。今年はいつにもましてご自身の属する最も小さな単位の社会としての家族との関係が密になりそうです。
満月自体は11室ですので、家族の外の単位の人間関係にもスポットが当たります。最も小さな社会である家族、そのすぐ外側の社会である交友関係、まずこういった小さな関係を大切にすることで、そこから広がる関係を大切にしていけるのではないかと思います。
世界中に広がる民族や宗教の問題も、本当はこういうところから解決しなければならないのではないでしょうか。
冒頭にも書きましたように、キリスト教の祭日であるクリスマスも、もとは冬至のお祭りです。
気候風土に合った生活を自然に営み、それぞれの在り方を尊重することが、その歴史を長く続けるコツになるのかもしれません。
小さな単位の人間関係も、そのあたりを参考にすれば、より一層素晴らしいものになるのではないかと思います。
そんなことを言いながら、お読みくださっている皆様の状況までなかなか思いを致すことができずに言いたい放題のわたくしです。
そこはどうかご容赦いただきまして、お読みいただく際に皆様のお好きに解釈を加えていただければと思います。
今年も皆様にお読みいただいて続けることができました。
どうもありがとうございました。
来年もまたよろしくお願い申し上げます。
皆様にとって、素晴らしい満月、素晴らしい新年になりますように。
心よりお祈り申し上げます。