2015年12月新月

12月11日19時31分、人馬宮19度03分の新月です。
あなたの夢は何でしょうか。
その夢はかないそうですか?
この新月の時、その夢がかなう見通しが立ちそうな予感がします。
そうはいっても、あなたの思い描いたそのままの形、細部までその理想に沿う形でかなうというわけではありません。
むしろ、「そっち?」と言いたくなるような、思わぬ形でかなうといったほうがいいかもしれません。
いや、その「夢」自体、あなたが「夢」や「目標」としているものではない、何か別の事柄がかなうかもしれないのです。
しかし、それこそ、まさしくあなたが望んでいたことです。
むしろ表面に見えていた「夢」よりも、この時に見えてくるもののほうが重要であるということを、先々になって知ることになるのではないかと思われます。
人馬宮新月はこの時5室。土星とともに、あなたの喜びを掘り下げる仕事をします。5室の土星は、時間をしっかりかけて根気強く取り組むことの喜びを表します。
収穫する果実よりも、育てることそのものに喜びを感じることを表しているとい言えばいいでしょうか。
この土星は4室で天蝎宮の金星とセミセクスタイルで、この金星は双魚宮海王星とトラインです。海王星は8室に位置し、件の土星とはスクエアになります。
あなたのささやかな毎日の努力や、生活の中の慎ましい喜びの積み重ねが、未来の美しい夢につながります。
それはあなたが実現する夢というよりも、あなたの後の誰かに託して実現してもらうような、大きなものでしょう。
ひょっとしたら、この新月で見通しの立つ夢というのは、ここにつながるのかもしれません。
このとき新月はまた、4室で天底近くにある天秤宮の火星とセクスタイル、10室で天頂近くにある天王星とトライン、この火星と天王星オポジションを調停する働きをしています。
あなたの心の奥深く、魂の故郷のようなところで燃える火が、未来を大きく作り変えようとします。新月は、愛と喜びの力を使って、その仕事を手助けするような位置にあります。
また、処女宮木星が3室にいて、新月とはスクエアです。さらに6室で磨羯宮の水星がゆるくはありますが、金星海王星のトラインに対してセクスタイルの小三角を作っています。
これらによって、コミュニケーションの増大が予感されます。
しかし、そこは少し落ち着いてみるほうがよいのではないかと思われます。
人とのつながりがどんどん増えてはいくものの、余分な動きもそこには含まれそうです。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
欲張ってうっかりした動きにならないように、注意も必要です。
さて、水星と同じ6室の磨羯宮には冥王星がいます。
天王星の逆行で、またかなりタイトなスクエアが出来上がり、年末年始は、この二つの遠い星のスクエアが、強い緊張感をもたらしそうです。さらにこの新月には火星も参加してのTスクエアができていて、なかなかの爆発力を持ちそうです。
何かが起こるのかもしれませんが、そんなことを心配するより、これによって、あなたの夢がかなう道が、あなた自身の努力と研鑽によってのみ拓かれるのだということがはっきりと見えるようになるとお考えいただいたほうがよさそうです。
しかも最終的には、あなたが必死になって拓いた道を、後に続く若い人々が楽々と通ってゆくことになるでしょう。
その様子を見て、
「わたしが苦労した道を、そんなに楽々と行かないでほしい」
と、あなたは思うでしょうか。
いいえ、あなたならきっと
「みんな楽々と通っていってくれる。頑張ってこの道を拓いた甲斐がある。」
と、喜ぶことになるでしょう。
さぁ、もう見えている人には見えているのでしょうね。
あなたが今思い描いたそのことが、これからの夢であり目標であるようですよ。
もしまだ見えていないという方は、どうかあわてず騒がず、流れに任せてみましょう。
時が来れば、必ず自然に見えてきます。
どうか楽しみに、素晴らしい新月をお迎えください。