2015年11月満月

11月26日午前7時45分、双児宮3度20分の満月です。
6室の双児宮の月に、12室の人馬宮の太陽が向き合っています。
そしてこの太陽のすぐそばに、土星、水星がいます。
このオポジションと別に、4室で白羊宮の天王星と、10室で天秤宮の金星のオポジションがあり、金星と、人馬宮の3星、天王星と月がそれぞれセミスクエア、金星と月、天王星人馬宮の3星がそれぞれセスキコードレイトというふうになっています。チャートを書いてみると、細長い長方形ができているように見えるわけです。これらの星たちの絡みは少し窮屈な気がします。
ご自分で何か枠を作って、そこから出ないようにしていることはありませんか?
自分はこのようにありたいという思いが強すぎて、もっと緩やかにしなやかに生きる力を封じ込めていませんか?
ご自身でこのあたりのことを調整できそうであれば、うまく動かすことでとても素敵な満月になりそうな予感がするのです。
すると、どうしたら調整できるのかという話になりますね。
その前に、他の星の位置も見ておきましょう。
12-6の太陽-月のオポジションに対して、3室双魚宮海王星がいます。それぞれにスクエアでTスクエアになります。この海王星は、天秤宮の火星とインコンジャクト、金星とセスキコードレイトと、なかなか厳しいです。
しかしこの火星が太陽-月のオポジションを調停してもいますので、何か良いきっかけを作ってくれそうな気配です。
10-4の金星-天王星オポジションに対しては1室の冥王星が、同様にTスクエアに位置します。この冥王星は、水星、土星セミセクスタイルでもあります。
また、太陽とクインタイル、金星とセミセクスタイルの位置に木星がいます。処女宮で、9室です。水星とミューチャルレセプションになっていますね。
水星は12室で土星とともに太陽の陰に隠れてこっそり全体を見渡しているのに対して、木星は真上から堂々と、統括している感じがします。
さて、ざっと星の配置を見たところで、さきほどの話にもどります。
実はこの満月では「本当の私がどうありたいか」ということが一つの課題になりそうなのです。満月自体が双児宮にあることで、「本当の自分」を一本化して見つめるのには無理があります。様々な自分の在り方を認め、受け入れ、「これが私」という思いから抜け出て、「これも私、あれも私」ぐらいなゆるい設定を作ることに挑戦するのが望ましいように思います。もちろん、「本当の私」の目標としては、ご自身の美学にかなうような、ご自身が好きな自分でいられるような自分でありたいと思われることでしょう。しかし、「それもまた私」くらいな位置づけに置いておきたいものです。
この時期はここに思いをとどめることで、「変わらなくちゃ、成長しなくちゃ」という追い込みにつながります。しかし、あなたがいくらご自分を追い込んでも、周辺の反応はいまひとつ。「それってそんなに大事なの?」という感じになるかもしれません。
場合によっては、「大事なもの忘れてるよ!」というツッコミが入るかもしれません。
ここでは、一つのことに一所懸命になるよりも、流れに任せてゆらゆらと動くほうが、あなたがあなたらしくいるための役に立つのではないかと思われます。
どんなに流れても流されても、何をしてもされても、あなたはあなたしかいません。
力を抜いて、「あ、こんなのもありか…」くらいにふるまえたら、あなたの本当に目指すべき「素敵な私」が、ちゃあんとあなたの心の中に芽生えます。
今は、確かに目標に向かって努力しやすい時期ではあります。きっと、勉強でもお仕事でも、面白いようにはかどるでしょう。しかし、そのことに心を奪われて、かちんこちんにならないようにすることも大切です。
ところどころよそ見をしながら、ちょっとスピードを落とすのも、旅の楽しさではないかと思うのです。

どうか、素敵な満月をお迎えください。