2015年9月満月

9月28日午前11時52分、白羊宮4度40分の満月です。
前回の新月日蝕だったんですが、すっかり忘れてまして、失礼しました。
今回の満月は、月蝕です。
太陽がMCのきわ、月がICのきわにあって、ドラゴン軸とも重なる位置関係です。
太陽とドラゴンヘッド天秤宮にあって、そのすぐそばで水星が逆行しています。
これまでいろいろ挑戦してきたことがようやく日の目を見るというか、準備万端整って新しいスタート位置につくことができるというか、紆余曲折を経てきたことが、ようやく何らかの形を得るタイミングであるといえましょう。
これから、全く新しいことを始めてみたいとお考えの方、特に、まだ何も計画がなく、ビジョンさえぼんやりしているというような場合は、これから何度もチャレンジして成功に結び付くという暗示です。
とかく、水星の逆行はやり直しのイメージが付きまといます。
しかしこれは悪いことではありません。
初めて行うことは、たとえ失敗しても再度挑戦するチャンスが来ますし、何度もチャレンジしていることは、このタイミングでかなうことも多いのです。
わたくしの経験では、むしろ後者のほうが多いような気がします。
ですから、これまでに何度も挑戦してうまくいかなかったことは、このチャンスにぜひ再チャレンジをなさってください。
きっと素晴らしい結果を手に入れられることと思います。
またこの時、太陽とドラゴンヘッド人馬宮土星セクスタイルです。何が理由か黙っていてもうまくいくような気がしたら、それは意識こそしなくても、ご自身のこれまでの頑張りが助けてくれているのだということになりそうです。
「努力と時間はうそはつかない。」というのは、わたくしがいつもお習字教室で子どもたちに言っている言葉です。人様からの手助けも、結局は努力している姿を見て手を差し伸べてくださるわけで、棚からぼたもちだって、ぼたもちの落ちてくる棚を見極めてその下にいなければならないわけですから、あながち何もしていないわけではないのです。頑張れば必ずご褒美はあるものです。
ところが、星のお仕事とは単純にはいかないもので、この時この土星は、処女宮の火星とスクエアで、土星、火星ともに、白羊宮の天王星とゆるいセスキコードレイト、さらに火星は満月とインコンジャクトです。ふとしたきっかけで、堪忍袋の緒が切れそうな感じがします。
怒りにつながる場合もあれば、無意識に何かにぶつかったり躓いたりということもあるかもしれません。
このエネルギーは、できれば何かに立ち向かう原動力としてお使いになれるよう、うまく立ち回っていただけたらと思います。
転んでも、うまく動けばケガもなく済むこともあるのです。
さて、そのほかの星も見てみましょう。
ここのところ気になるのが、処女宮木星双魚宮海王星オポジションです。どちらも拡張を表す星で、オポジションでテンションが高い状態ですから、いろいろと物事が大きくなりがちです。この一月ほどの間に、そういった「拡がり」を見せる動きが、随所で起こってきているように思います。木星は古来より吉星とされていますので、単純に良いことがたくさん起こると考えられればいいのですが、現実にはこの星の作用で仕事が忙しくなったり、勉強量が増えたりということが多くありますので、しばらくは目が回る忙しさになるでしょうから、素敵な結果はもう少し先のようですね。楽しみにしつつ、頑張りましょう。
この木星はまた、天秤宮の水星とセミセクスタイル、水星は海王星とインコンジャクトで、少し忙しくなりすぎて目が回りそうなときは、上司や同僚の皆さんとコミュニケーションをきちんととって、何とかかわせるようにしてみましょう。誰もが同じように大変な時ですが、それぞれの得意分野を生かして助け合えば、ばらばらで頑張るよりも効率がいいはずです。
また、この木星とトライン、海王星セクスタイル、つまり「調停」という形を作っている星が、磨羯宮の冥王星です。
ご自身の、これまで見ないようにしていた力が、ふと表に出るかもしれません。あるいは、今まで気づかなかったけれど、本当にやりたかったこと、本当に学びたかったことが、見えてくるのかもしれません。
このとき冥王星は1室にあり、あなたの自我にスポットを当てます。
わたくしたちは、自我の目覚めとともに、他者との関係を考えるようになります。それとともに、本当に自分のやりたかったこと、本当に自分の大好きなことを見失ってゆくことがあります。
両親や先生から褒められたい、友達から一目置かれたい、自我はいつもそんなふうに思ってしまいます。ですから、周りから褒められず、関心も持たれないようなことをしようとすれば、「そんなことでは一人前とは言えない」とか、「社会の役に立たないようではいけない」というように、あなたの耳元で自我がささやくのです。
確かに、人間ですから、一定の年齢になれば一人前に生きなくてはなりません。さらに、社会に出て人様のお役に立つことができれば、こんなにうれしいことはないでしょう。しかし、それが本当にうれしいかどうかを誰が決めるのでしょう?
わたくしたちにはそれぞれ、「自分の生き方」というのがあるようです。そしてそれは、自分を取り巻く社会や家族の希望で決まるものではないようです。なんといっても自分の生き方ですから、まずは自分がOKを出すべきでしょう。そしてそのためにはそれ相応の努力が伴います。いや、多くの場合、その努力は他人から見た場合であって、本人は案外楽しんでいるのかもしれません。
もしこれをお読みの方で、まだご自分の本当にやりたいことをお探し中の方がいらっしゃれば、ご自分が日ごろ一所懸命なさっていることで、さほど苦痛でもないのに、周りから「辛抱強い」とか、「努力している」と褒められていることがあれば、それをヒントになさってはいかがでしょうか。
「上手」とか「素敵」よりも、確かな指針になるかもしれません。
もちろん「好きこそものの上手なれ」という言葉もあります。
しかしこの時、「好き」を表す金星は、満月とセスキコードレイト、太陽や水星とセミスクエアです。基準としては見極めにくい感じもします。今回ばかりは、「好き」よりも「長くやっていられる」を基準に見たほうが見つけやすいかもですね。
そういえば、このブログも皆様に支えていただいて丸7年を過ぎました。
好きでやっているとは言うものの、結局は皆様の応援あってのことでございます。
本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
いつも応援してくださっている皆様に、そして今日はじめてお目にかかる皆様に、満月の素晴らしい恵みが降り注ぎますように。