2015年3月満月

3月6日午前3時7分、処女宮14度50分の満月です。
ちょっと一段落の空気もありますが、処女宮ですから、ただ休んでいるというふうにはならないでしょう。
年初からこっち、がんがんとハイペースで進んできた人は、いったん立ち止まって足元固めを行う形になるのではないかと思います。
今回の満月のいる処女宮は、観察し、積み上げ、分析するのを得意とします。
また、この満月は8室に位置し、一つの物事が終わり、次の始まりに何かを受け渡すような場面での出来事を表します。
この満月は、白羊宮の金星、火星、天王星とインコンジャクトで、磨羯宮の冥王星とトライン、獅子宮木星とはセミセクスタイルです。従いまして、白羊宮の三つの星と木星がトラインで、冥王星がスクエアです。この冥王星木星はインコンジャクトになります。木星双魚宮の太陽とインコンジャクト。従いまして太陽と冥王星セクスタイルで、これら三つの星でヨードが出来上がります。
新しいことをどんどん進めるより、ここは一度ご自分の足元周りを見渡して、これまで進んできた道の整理をしてみるのがよいようです。
実は白羊宮に金星火星天王星と三つも星が集まっているので、気持ちはガンガン進みたいという感じがあるかもしれません。けれどこれらが冥王星とのスクエアを作っているため、むしろ前に進むよりも、自分の場所を掘り下げてみるほうがいいものが見つかるような気がします。また、これらは木星とトラインでもありますので、がむしゃらにならずともレールは敷かれるのではないかと思います。
本当に進むべき道ならば、それは必ず開けます。右往左往しても始まりません。
それよりもまず、足元を固めましょう。
さて、件の冥王星のいる1室の端のほうに、宝瓶宮の水星がいます。水星は満月の起きる処女宮の支配星です。
サインは違いますが、冥王星もまた1室にいます。冥王星は、天蝎宮の支配星ですが、天蝎宮の定位置は8室で、今回満月の起こる位置です。さらにこの冥王星は東の地平線のすぐそばにありますので、この冥王星と水星が、今回の満月の運気の中で果たす役割はとても大きいと思われます。
先ほども書きましたように、この満月の時期は、前に進むより足元を掘り下げる意識を持たれることで、大きな収穫を得られると思います。それは、今の生活やお仕事を見直すというだけではなく、その生活やお仕事がいつか変わった場合のその次ということについても、一度思いを巡らせてみられるといいのではないかということです。
たとえばお仕事についてなら、後進を育てるということや、事業の継承についての問題、プライベートなら、生命保険や貯蓄についての見直しということです。
それらは、未来のことではありません。今これから準備することが、将来にわたっての足元固めになるのです。
もちろん今のお仕事はあなた一代限りのものかもしれません。
しかし、完全に自分だけで終わるというお仕事はなかなかありません。
会社や所属は別でも、技術や理想を伝える人がいてくれるということもあります。もしどなたかのお顔が浮かんだら、そのご縁を大切になさってください。
物事は新しくどんどん進めることも大切ですが、同時にそれをあとに伝える人を育てるのも大切なことです。
ちょうど、多くの人とのつながりをつかさどる11室に、人馬宮土星がいます。土星はこの時2室で双魚宮海王星とスクエアです。
新しいお友達をたくさん作るのも素敵ですが、すでにご自分のすぐ近くにいる人々に、もう一度目を向けてください。
そこから授かる知恵と、ご縁の温かさは、この時期本当に身に沁みます。
あなたの跡を継いでくれる人も、その中にいるかもしれません。
一度ゆっくり見まわしてみてくださいね。
また、プライベートなこととして書きましたが、生命保険や貯蓄はよく計画をして、きちんとしておかれることをお勧めします。もちろんさまざまなシミュレーションをしてみたら、ご自分に生命保険は必要ないというふうになる場合もあるでしょうし、先々を考えたら今のうちに大きいのに入っておこうというふうになるかもしれません。いずれにしてもこの時期は、そういったことをじっくり考えて見られるのに適していると思われます。
すでにそういった商品をいくつかお持ちにもかかわらず、中身がどうなっているのかよくわからないという方は、一度担当の方とお会いになって、どのような中身になっているのかご確認になるといいでしょう。
いずれ必要になることです。こういう面倒くさいことこそ、星の時間を利用してみるのもいいかと思います。
今日は、本当に生活の足元固め的なお話ばかりになってしまいました。
でもやはり、生活あっての夢や希望ですものね。
皆様の暮らしや心が、いつまでも豊かでありますように。
どうか、実りある素晴らしい満月をお迎えください。