2015年2月新月
２月１９日午前８時４８分、宝瓶宮２９度５９分の新月です。
きわきわもきわきわ、めっちゃ端っこの新月ですね。
わたくしの持っている暦には２９度６０分とありました。
四捨五入するとそうなのでしょうが、「２９度６０分は３０度やがな！」と、思わず本に向かって突っ込んでしまいました。
チャート作成で利用しているソフトのほうでは、２９度５９分でしたので、今回に限りそちらのほうを採用します。
きわきわの新月で、旧のお正月もいつもより遅めです。
旧正月のほうを重んじる国や地方では、このころ盛大なお祭りが催されていますので、それを目当てにお出かけになる方もいらっしゃるでしょう。
歴史や風土に根付いた行事やお祭りは、そこで生まれた人、暮らす人にとってはとても大切なものです。
その地方の出身でなくとも尊重し、大切に思いたいものです。
さて、今回の宝瓶宮の新月は１１室で起こりますので、大変視野が広いというか、多くの物事を俯瞰して見つつ、感情的にならずに厳しく論理構成していく態度が尊重されそうです。
ところが、その新月のある宝瓶宮の支配星である天王星が白羊宮１２室で、アセンダントのきわのところにあり、磨羯宮にありMC越え直後の１０室の冥王星とともにかなり支配的です。しかも新月は、この天王星と冥王星のタイトなスクエアのまん真ん中にあります。つまりどちらの星ともタイトなセミスクエアで、この状態は大変緊張感のある感じがします。
現実的にいま世界の様子を見ていても、極めて残虐な過激派組織の活動や、民族と領土の問題における紛争が激化し、毎日の新聞やTVのニュースを暗く辛いものにしています。
この新月のチャートを見ると、どうしても強烈なナショナリズムによって人々の精神が支配されていく気配が見えます。
他方で、この天王星は５室で獅子宮にある木星とトラインでもあります。この木星は冥王星とはインコンジャクトになります。
５室に木星があると、恋愛にいい傾向が出たり、妊娠や出産によって家族が増えたり、いい雰囲気が感じ取られます。さらに天王星とはトラインですから、思いもよらない素敵なことを発見するチャンスになるかもしれません。しかし、そういった身の回りの事柄の幸せの本当の意味に気づかず、さらに世界中で起こっている様々なことに目をつぶり「まあ、いいか。自分の幸せは確保できているし。」などという心持でいると、知らず知らずに真綿で首を絞められるというようなことにもなりかねません。
世界とか、そんな大きなことでなくてもいいと思います。ゴミの分別や電車に乗る時のマナーくらいの小さなことでいいのです。ルールを守ったり、自分でない誰かの状況を少し思いやったり、そういう小さなことで「自分の幸せ」の範囲を少し拡げるのは本当に大切なことです。
実はこの新月の時、１２室に星が集まっています。双魚宮には海王星、金星、火星、白羊宮には天王星。
１２室は見えないもの、隠したいこと、潜在意識の状態を示します。
人間一人ひとりを井戸に例えたら、この１２室は地中深く流れる水のようなものです。ここでは、隣の井戸も向こうの井戸も関係ありません。すべての井戸をつなぐ水です。
この水は、誰の水でもありません。
わたくしたちはこの井戸と地下水のように、見た目ではわかれているけれど、実は地中の奥深くではつながっているのです。その、つながったところに、深い精神性の海王星、愛と美の金星、情熱の火星、革命の天王星が集まっています。特に海王星と金星は、双魚宮では大変に強い力を持ちます。
ここで、金星と火星はコンジャンクション。獅子宮の木星とはセスキコードレイトです。さらに、人馬宮の土星とはトライン。この土星は海王星とはスクエアで、新月と同じ１１室宝瓶宮の水星とセクスタイルです。
わたくしたちは、今こそ心の底に眠る愛と思いやりの力を発揮するときなのではないでしょうか。しかも、いきなり大きなことから動くのではありません。
心の奥底に眠る良心を呼び起こすだけでいいのです。
関係ないと思えることでも、少しだけ心を寄せてみると世界が変わります。
「自分がその立場にいたらどんなかな？」
そう思うだけでもいいと思います。
そして、その「自分には関係ないと思える」人や物事が、発展していくとどうなるかと想像してみましょう。
そうすれば、一見自分には関係のないことのように思える事柄が、結局は自分にとって最も大切だったとわかるようになると思います。
あるいは、一歩引いて、見える視野を広げる。
それだけで世界はずっと違って見えます。
先日、学校にエアコンを設置するか否かで住民投票を行った自治体がありました。
わたくしはこの件は、教育と他の行政サービスを天秤にかけるという感じがして、かなりな違和感を覚えました。
わたくしは、教育というのは政治の根幹だと思っています。
なんとなく、「うちには子どもがいないから」「うちの子はもう卒業したから」という感じで、教育問題は関係がないと思っている人も少なくないようですが、現在の大人が年老いたときに支えてくれる年金や行政サービスを支えてくれるのは現在の子どもたちです。
もちろん、厳しい状況で頑張ってきた人々に老後を支えてもらえるのはとてもありがたいことです。しかし、その人々の負う荷はとても大きなものになるのです。
より質の高い教育によって、その荷が少しでも軽くなる社会を生み出す力を若い人々に得てもらいたいと思えば、教育はすべての人々にとって何よりも優先される行政だと思うのです。
もちろん、年金や行政サービスの問題は、ほんの一例です。様々な社会の活動そのものが、次々と若い人々の手に渡されていきます。その若い人々が、少しでも志高く、希望に満ちた人生を思い描けるように、わたくしたち大人は努めねばなりません。
おりしもこの新月の時、遺産を表す８室に、人馬宮の土星が入っています。宝瓶宮の水星とセクスタイルを作っています。豊かな教養や、人を思いやる心を若い人に伝えてゆく力を、わたくしたちは培わなくてはならないでしょう。
この新月は、自分一人の幸せだけでなく、世界中すべての人々の幸せを願う新月としたいと思います。
きわきわもきわきわ、めっちゃ端っこの新月ですね。
わたくしの持っている暦には２９度６０分とありました。
四捨五入するとそうなのでしょうが、「２９度６０分は３０度やがな！」と、思わず本に向かって突っ込んでしまいました。
チャート作成で利用しているソフトのほうでは、２９度５９分でしたので、今回に限りそちらのほうを採用します。
きわきわの新月で、旧のお正月もいつもより遅めです。
旧正月のほうを重んじる国や地方では、このころ盛大なお祭りが催されていますので、それを目当てにお出かけになる方もいらっしゃるでしょう。
歴史や風土に根付いた行事やお祭りは、そこで生まれた人、暮らす人にとってはとても大切なものです。
その地方の出身でなくとも尊重し、大切に思いたいものです。
さて、今回の宝瓶宮の新月は１１室で起こりますので、大変視野が広いというか、多くの物事を俯瞰して見つつ、感情的にならずに厳しく論理構成していく態度が尊重されそうです。
ところが、その新月のある宝瓶宮の支配星である天王星が白羊宮１２室で、アセンダントのきわのところにあり、磨羯宮にありMC越え直後の１０室の冥王星とともにかなり支配的です。しかも新月は、この天王星と冥王星のタイトなスクエアのまん真ん中にあります。つまりどちらの星ともタイトなセミスクエアで、この状態は大変緊張感のある感じがします。
現実的にいま世界の様子を見ていても、極めて残虐な過激派組織の活動や、民族と領土の問題における紛争が激化し、毎日の新聞やTVのニュースを暗く辛いものにしています。
この新月のチャートを見ると、どうしても強烈なナショナリズムによって人々の精神が支配されていく気配が見えます。
他方で、この天王星は５室で獅子宮にある木星とトラインでもあります。この木星は冥王星とはインコンジャクトになります。
５室に木星があると、恋愛にいい傾向が出たり、妊娠や出産によって家族が増えたり、いい雰囲気が感じ取られます。さらに天王星とはトラインですから、思いもよらない素敵なことを発見するチャンスになるかもしれません。しかし、そういった身の回りの事柄の幸せの本当の意味に気づかず、さらに世界中で起こっている様々なことに目をつぶり「まあ、いいか。自分の幸せは確保できているし。」などという心持でいると、知らず知らずに真綿で首を絞められるというようなことにもなりかねません。
世界とか、そんな大きなことでなくてもいいと思います。ゴミの分別や電車に乗る時のマナーくらいの小さなことでいいのです。ルールを守ったり、自分でない誰かの状況を少し思いやったり、そういう小さなことで「自分の幸せ」の範囲を少し拡げるのは本当に大切なことです。
実はこの新月の時、１２室に星が集まっています。双魚宮には海王星、金星、火星、白羊宮には天王星。
１２室は見えないもの、隠したいこと、潜在意識の状態を示します。
人間一人ひとりを井戸に例えたら、この１２室は地中深く流れる水のようなものです。ここでは、隣の井戸も向こうの井戸も関係ありません。すべての井戸をつなぐ水です。
この水は、誰の水でもありません。
わたくしたちはこの井戸と地下水のように、見た目ではわかれているけれど、実は地中の奥深くではつながっているのです。その、つながったところに、深い精神性の海王星、愛と美の金星、情熱の火星、革命の天王星が集まっています。特に海王星と金星は、双魚宮では大変に強い力を持ちます。
ここで、金星と火星はコンジャンクション。獅子宮の木星とはセスキコードレイトです。さらに、人馬宮の土星とはトライン。この土星は海王星とはスクエアで、新月と同じ１１室宝瓶宮の水星とセクスタイルです。
わたくしたちは、今こそ心の底に眠る愛と思いやりの力を発揮するときなのではないでしょうか。しかも、いきなり大きなことから動くのではありません。
心の奥底に眠る良心を呼び起こすだけでいいのです。
関係ないと思えることでも、少しだけ心を寄せてみると世界が変わります。
「自分がその立場にいたらどんなかな？」
そう思うだけでもいいと思います。
そして、その「自分には関係ないと思える」人や物事が、発展していくとどうなるかと想像してみましょう。
そうすれば、一見自分には関係のないことのように思える事柄が、結局は自分にとって最も大切だったとわかるようになると思います。
あるいは、一歩引いて、見える視野を広げる。
それだけで世界はずっと違って見えます。
先日、学校にエアコンを設置するか否かで住民投票を行った自治体がありました。
わたくしはこの件は、教育と他の行政サービスを天秤にかけるという感じがして、かなりな違和感を覚えました。
わたくしは、教育というのは政治の根幹だと思っています。
なんとなく、「うちには子どもがいないから」「うちの子はもう卒業したから」という感じで、教育問題は関係がないと思っている人も少なくないようですが、現在の大人が年老いたときに支えてくれる年金や行政サービスを支えてくれるのは現在の子どもたちです。
もちろん、厳しい状況で頑張ってきた人々に老後を支えてもらえるのはとてもありがたいことです。しかし、その人々の負う荷はとても大きなものになるのです。
より質の高い教育によって、その荷が少しでも軽くなる社会を生み出す力を若い人々に得てもらいたいと思えば、教育はすべての人々にとって何よりも優先される行政だと思うのです。
もちろん、年金や行政サービスの問題は、ほんの一例です。様々な社会の活動そのものが、次々と若い人々の手に渡されていきます。その若い人々が、少しでも志高く、希望に満ちた人生を思い描けるように、わたくしたち大人は努めねばなりません。
おりしもこの新月の時、遺産を表す８室に、人馬宮の土星が入っています。宝瓶宮の水星とセクスタイルを作っています。豊かな教養や、人を思いやる心を若い人に伝えてゆく力を、わたくしたちは培わなくてはならないでしょう。
この新月は、自分一人の幸せだけでなく、世界中すべての人々の幸せを願う新月としたいと思います。
