2015年1月新月

まずは、手違いにて遅れましたことお詫び申し上げます。
何のことはないです。メールのお知らせが止まっていて、おまけに仕事がたくさんあってすっかり忘れていたわけです。
楽しみに待っていてくださる皆様、申し訳ありません。
では、気を取り直してまいりましょう。
1月20日22時15分宝瓶宮0度09分の新月です。
この頃ずっと、新月はサインの始まりに位置しています。
この日、この新月と白羊宮の天王星がタイトなクインタイル。そしてこれらの星の中間地点、双魚宮の5度に海王星、6度に火星という具合で、この火星・海王星は、天王星新月とはそれぞれセミクインタイルで、これらの星がとても密接に関連します。ここはもう、意欲的にスタートするしかないところですね。
現実に「何か始めよう」「今年こそはこういう目標で」というふうにスタートしていることがあれば、この日を境に大きく進歩する可能性が見えてきます。何しろ、絡んでいるのが海王星と火星ですから、「夢に向かってどーん」と行きたいところです。
これまであれこれと言い訳していたみなさんは、どうかこのあたりで年貢をお納めくださいませ。
さてこの新月はまた、人馬宮土星セクスタイルでもあります。また、この土星は件の火星海王星とはスクエアになります。このあたり少しゆるいのですが、人によってはゆるくても大きな影響が出ることがありますので、少し注目してみられるといいかもしれません。具体的には、ご家族など身近な人々とのやりとりを、少し丁寧にしてみるといいのではないかと思います。
で、さらに、できればですが、自分が何かしてもらいたいということに着目する前に、自分がみんなのために何かできることはないかという点に着目して動いてみられると、いろんなことが見えてくるような気がします。
また、今回の新月は4室です。同じ4室で磨羯宮には冥王星がいて、天王星とタイトなスクエアです。さらにこの冥王星は、1室にあるドラゴンヘッドともスクエアです。これもかなりタイトです。このドラゴンヘッド天王星とはもっとタイトなオポジションです。(つまり天王星はドラゴンテイルとほぼぴったりコンジャンクションということになります。)
このような星回りでは、様々な緊張感があちこちに漂い、なかなか気が抜けないような状況に置かれるかもしれません。
もしあなたが、ご自分のパートナーとの間に緊張を感じていらっしゃるなら、あるいはご家庭の環境であったり、ご自分自身の「居場所」であったりに何らかの緊張を感じていらっしゃるなら、ここは宝瓶宮の金星と水星の力を借りましょう。
宝瓶宮は、幅広く多くの人々との平等で豊かな人間関係を表します。そして、この時5室の入り口が宝瓶宮にあり、水星と金星は5室です。
この時金星と水星は5度ばかり離れていますので、きっちりしたコンジャンクションとはいいがたいですが、それぞれが対岸にある獅子宮木星オポジションを作っています。この木星は11室です。11室はもともとの宝瓶宮の定位置です。
このことによって、人間関係の広がり、社会的な視野の拡大などが考えられます。
つまり、家庭やパートナー、または職場の最も自分に近い集団の中での緊張感をほぐすには、ほんの少し立ち位置を変えてみることが有効だということです。
つまり、今見ている場所から、一歩だけ後ろに引いてみるのです。
できれば、二歩、三歩。
引いてみれば、目に入る風景が変わります。
あなたとパートナーしかいなかった景色が、あなたのごく身近な家族や同僚しかいなかった景色が、広い社会の中の一部であるということがよくわかると思います。
すると、他の人の思いや考えも、見えてくるかもしれません。
わたくしたちは、毎日自分の思いの中で生活します。
自分の思いがすべての基本になっています。
しかし、思いも考えも、人それぞれです。
そのそれぞれの思いですら、わたくしたちは自分の思いを通してみています。
なかなかそういうことに気づくことは難しいかもしれません。
しかしそれでも、そういった、ご自分の「思い」から一歩下がってみることで、周りの人々の状況に対する「思いやり」が生まれます。
互いに思いやりを持つことで、「思い」を共有することができます。
この思いの共有が、5室にある水星と金星によってあらわされます。
互いに思いやり、喜びを生み出すという作業は、5室の守備範囲である、恋愛や子どもという事柄に象徴されます。
これらの力はわたくしたちの人間関係にやさしく、そして強く作用するでしょう。
思いやりを持つとか、相手の立場に立つとか、わたくしたちはそういうことを努力して行おうとします。
しかしどうしても、自分の考えで相手を思いやろうとしたり、相手の立場に立ったら「自分なら」どうするかと考えたり、自分の思いから自由になることはとても難しいのです。
だから、ただ、一歩下がって視野を広げてみるという行為が有効であったりします。
それは、いつもなら難しいかもしれませんが、この時期なら、「そうしよう」と思えば、星が力を貸してくれるでしょう。
きっと新しい世界が開けることと思われます。
それは、あなたご自分の思いの中から見ていらした風景とは全く違うものになるでしょう。
その、新しい世界をどうかお楽しみください。
よい新月をお迎えになりますように。