2014年12月新月

12月22日午前10時37分、磨羯宮0度06分の新月です。
またきわきわの新月ですね。
磨羯宮に入ったばかり、冬至の日の新月で、こういうのを朔旦冬至(さくたんとうじ)というそうで、19年に一度の割で巡ってくるそうです。
昔はこれがきちんとめぐるように暦を調整したようですね。
暦というのはそもそも政治的なものですが、それでも太陽の生まれる日と月の生まれる日が重なることを大切であると考えた昔の人は、自然に対する畏敬の念をきちんと持っていたと言えるでしょう。
自然を人間の動きに合うようコントロールするのではなく、人間の動きを自然に合わせるのですから、きわめて合理的だと言えます。
そもそも、自然というのは人間の思い通りになるものではありませんからね。
さて、星の動きです。
この新月、太陽はこの日の朝8時04分に、月はこの新月の直前の10時26分に、それぞれ磨羯宮に入っています。
生まれたてほやほやの太陽と月です。
そして同じ磨羯宮に、水星と冥王星と金星がいて、山羊祭り絶賛開催中です。
さらに、このうち金星と冥王星はほぼ重なってコンジャンクション。金星と新月のちょうど中間地点に水星がいます。
そしてこれらの星とセミセクスタイルセミクインタイル、セミスクエアなどをタイトな数値で形成しているのが宝瓶宮の火星です。
反対方向には天蝎宮の29度に土星がいて、これまたこれらの星たちと同様の角度を形成しています。土星人馬宮に移るのは24日午前1時34分。新月の二日後です。これまでいろいろと厳しい局面に立たされていた事柄についてはようやく卒業の運びとなり、今後はまた新しい学びが浮上してまいります。この新月にはその長いスパンでの新しい課題が見えてくるのかもしれません。
この新月は10室で起こります。10室はキャリアの部屋。これまで築き上げてきたことが一つのピークを迎え、次の真新しい始まりを迎えます。
またここしばらく続く冥王星天王星のスクエアは相変わらずですが、これは変化の象徴。この新月には誤差0.2という極めてタイトな数値になっています。さらに天秤宮にいる8室のドラゴンヘッドが絡んでTスクエアを形成しており、この新月に起こる事柄は、大変大きな変革につながることと思われます。
さらに、天王星は白羊宮でぎりぎり1室。2室カスプのすぐ手前です。
ご自分自身、ご自分を取り巻く生活環境の中でも特にご自分の生存にかかわる衣食住、また、ご自分が受け継いできたもの、これから受け渡すもの、そしてご自分の生きる術であり生きがいとなる職業、皆さんの周りで起こる変化は、これらの事柄を完全につなぐきっかけになると思われます。
そして、ドラゴンヘッド天王星オポジションを調停する火星が12室にいます。あなた自身は自信がないと思っていても、それを引っ張り出してくれる助けはあるものです。困難を乗り越えて前に進んでゆく覚悟さえあれば、あなた自身の革命は目の前です。
そして、幸運を示す木星獅子宮にいます。この時は6室で、11室の水星とセスキコードレイト。コミュニケーションを広げる際の小さな行き違いに注意してみましょう。「ごめんね」の中に生まれる新しい発見は、あなたのやさしさをより豊かなものにするはずです。
勇気を出して、人々との交流を図りましょう。
そうすればこのクリスマスには、周りの人々を幸せにする大きなチャンスがあなたに巡ってくるでしょう。
そして最後になりましたが、このチャートの1室には双魚宮海王星がいます。この新月のカギになる星です。
新月や水星とセクスタイル土星とスクエア、天王星セミクインタイル。新しい変革、変貌を遂げようとする事柄を、ふんわりとした霧で覆います。
ご自分で気づかないうちに、思いもよらないところへ来ていたというような、そんな変革になりそうです。
もちろんすべてが水面下で運んでいるわけではありません。
あなたにも見えている様々な積み重ねが、大きく育って、結果的には大木になっているというようなものです。
ただし、大木もよく見れば、幹が細くて葉っぱばかりという場合があります。
バブル経済という言葉があります。インフレで、お金がたくさんあるように見えて、そのお金の価値を支える現実の「物」や「人」の動きが伴っていない状態のことだと思うのですが、皆さんの動きはどうでしょうか?
お金の問題は例えです。
皆さんの夢や希望が、バブルのように実体のないものになってはいないでしょうか。
ご自身の足が宙に浮いていたら、どんなに素晴らしい夢も、ご自分の理想とかけ離れたところへ行ってしまうこともあります。
そこですべてを失ったと思うか、そのことそのものが変革だと思うか、それによってその後の進み方も異なります。
あなたの育てた大木の、葉っぱがすべて落ちて実のなるころ、痩せこけた枝にしがみつくようにまばらになる実なのか、太い幹から伸びる枝に、たわわに実る豊かな果実なのかはここではわかりません。
知っておいていただきたいのは、この新月の変革は星があなたにもたらす恩恵ではなく、いつもどんな時でも一所懸命毎日を生きるあなた自身が掴む、あなただけのチャンスだということです。