2014年11月満月

11月7日午前7時24分、金牛宮14度26分の満月です。
お財布フリフリとか、みなさんなさってますでしょうか。
空のお財布を満月に向かってフリフリすると、お財布にお金が入ってくるというおまじないです。
大した時間はかからないので、今月はやってみてもいいかもしれませんね。
といいますのも、金牛宮は主に財産に関することが守備範囲だからです。
ついでにお財布の中のレシートなども整理して、本体もきれいに拭いてみるといいかもしれませんね。
フリフリはどうかわかりませんが、お財布のお掃除は効果的だと思いますよ。
さて、この満月ですが、西の地平線に沈んだばかり。向かい側の太陽は、相変わらず金星がそば近くにいて、コンジャンクション圏内。土星は少し離れていますが、三つもの星が固まっていますので、ひとまとめにして考えてもよさそうですね。
これらは天蝎宮にあって、12室。
なんだか、隠れたところにある本当の美しさという感じですね。
東の地平上にちょうど顔を出したばかりで、これからどのようにこの隠れた美しさがあらわれ出てくるのかが楽しみなところです。
東の地平線、アセンダント天蝎宮です。この天蝎宮の主星は冥王星です。かつて冥王星が発見される前は火星でした。この冥王星と火星は、この時ともに磨羯宮にありコンジャンクション。ハウスは2室です。2室は所有に関することを表す部屋で、そもそも金牛宮の定位置です。
満月は金牛宮ですし、この満月と冥王星火星はトライン、この満月には、あなたはご自分の財産に、きわめて強い執着を見せることになるかもしれません。
2室、あるいは金牛宮の守備範囲である財産、これは主に自分の意思で動かせるもので、所有物と言ってよいものです。
この所有物は、お給料や報酬などの収入、貯蓄や家財などの文字通りの財産などに加えて、自分自身の体もまた、自分の所有物として含みます。
わたくしたちが自分自身だと思っているこの体は、残念ながら、自分自身ではありません。本体はどこにあるのかというと、これは目で見ることも手で触ることもできないので、「ここにある」という言い方はできません。しかし、実際に自分の体をコントロールし、ものを食べたり、歩いて職場に行ったりという行動をさせているのはほかならぬ自分自身です。
体が勝手にものを食べたり歩いたりしているわけではありません。まず自分の意思があってから、初めて体が動くのです。
この本体は、まあ、いうなれば「意識」とでも言いましょうか。(一応そう言っておきます。ここではそれについて語るスペースはありませんので)
つまり、意識と体はそもそも別のもので、意識によって体を動かすということになります。
だから、「体が言うことを聞かない」という言葉があるのです。
いろいろな場合がありますので、ご自分に当てはめてお考えいただければいいと思いますが、この「体が言うことを聞かない」というのはとてもつらいことですね。
逆に「体の言うことをよく聞く」という言葉もあります。
体が言うことを聞かないとき、逆にあなた自身が体の言うことを聞いてみましょう。
体は生ものです。使い倒せば傷みます。ケアが要ります。その時によく体のことを観察して、一番適切なケアをすることを「体の言うことを聞く」ということになるでしょうか。日々の社会生活の中では思うに任せないこともありますが、この時期はそれも可能かもしれません。
この場合もあくまで主体はあなた自身です。いろんな視点から、ご自分の体をよく観察なさってください。
きっと適切なケアの方法を、体自身が教えてくれるでしょう。
さて、こういう身体的な問題の時の体と自分自身というのは考えやすいのですが、心の問題となると、少々勝手が違ってきます。
わたくし自身は、喜怒哀楽といった顔の表情や体の反応で表現される心の働きは、すべて体の働きに近いものだと考えています。
ですから、体と同様心も客体化して考えれば、ご自分自身で大切にケアすることが可能だと思うのです。
感情もまた、「本当の自分」ではなく、本当の自分を表すためのツールだと言っていいでしょう。
ちょうどこの満月の時、双魚宮にある海王星は、3室きわきわのところにいて、もう4室のすぐ手前です。
また、獅子宮木星は9室。海王星木星も、性質は異なりますが、共に拡大を表す星です。
そして3室も9室も、これも性質は異なりますが「知」をつかさどる部屋です。
つまり、体や感情の欲求に対して、精神的な欲求も深まるということです。
あなたの体はそのケアのために、より精神的なケアを求めるかもしれません。
あるいは、もっともっと深い、本当の自分自身に近いところからの欲求が、体を動かしてくるのかもしれません。
この場合は、体も含めてご自分自身に属するものをよく観察なさることで、その肝になる大切なところが浮かび上がる可能性があります。
体の声を聞いてください。
または、体の変化をよく観察してください。
無理だとわかっていてもどうしても譲れないポイント、きちんと合わないのにどうしてもはめ込みたいパズルのピース。
そんな、不協和音を見つけたら、それがあなたの成長のカギです。違和感のある場所は修正されたり、逆に際立たせられて注目を浴びるポイントとされたりして、最終的にはあなた自身の全体の美を奏でます。
あきらめるべき事柄も見つかるでしょう。逆に特訓に次ぐ特訓を強いるべきポイントも見つかるかもしれません。
どのような事柄も、あなたがあなたの体の声を聞くことで浮き上がってくるでしょう。
それは、体から沸き起こる不協和音の中から見つかります。
そしてそれをどのようにあなたの美に生かすかは、あなた自身、正真正銘のあなた本人にかかっているのです。
どうかこの満月が、あなたを成長させるよりよいきっかけとなりますように。