2014年4月新月

4月29日15時16分、金牛宮8度52分の新月日蝕を伴っています。
ドラゴンテイルに近いところで起こる新月ですから、日蝕というおまけがついています。ドラゴンテイルはサインをまたいで白羊宮です。
新月ですから、やはり何かが始まる力を強く持っているわけですね。そうなると、ここしばらくのカーディナルクライマックスで見えてきた結果を踏まえてのスタートということになるでしょうか。
前回もお伝えしておりましたこのカーディナルクライマックス、いまだにぱちぱちのタイトで、なかなか強烈な力を持っています。
この新月時では、冥王星が磨羯宮の13度、天王星が白羊宮の13度、木星巨蟹宮の14度、火星が天秤宮の11度で逆行。
一つのサインの幅は30度で、スクエアは90度ですから、この度数が近い数値であればあるほどタイトということになります。
ピーク時に比べて火星がやや外れてきていますが、それでもなかなかにタイトです。
多くの方が、ここしばらくの大きな変化の中でご自分を見失わないように足を踏ん張っていらっしゃることだろうと思います。
しかしよく観察していると、実際は、あれもこれも怒涛のように流れて変わっていくというものでもないようです。むしろこの新月の時はその流れの中にあっても、どうもぐずぐずと動かないもの、動かしたいのに置き所が見つからないものなどが順々に姿を現しそうです。
といいますのも、この新月天秤宮の火星とはインコンジャクト、双魚宮海王星とはセクスタイルという配置で、海王星と火星もインコンジャクトですから、ここでヨードが出来上がっています。新月と同じ金牛宮コンジャンクション圏内には水星がいますから、この水星もヨードに巻き込まれていくわけです。しかもこのヨードはかなりタイトですし、その根の火星は1室に位置しています。ここではご自身のもともと持っているエネルギーの使い方がカギになるでしょう。
ものごとが思い通りに運ばなかったり、周囲との連絡が滞ったりすることで、イライラを周囲にぶつけたり、自暴自棄な暴飲暴食に走るとろくなことはありません。これはどんな時でもそうなのですが、この時期はダイレクトに物事を滞らせる悪循環を作ります。どんなふうに過ごしても、この時期は勢いが余ってつんのめるようなことになりやすいのですから、むしろそんなものだと開き直ってしまったほうが得策です。
そうしていれば、決して目標が見失われることはありません。不安には見舞われると思います。ただじっとしているのはつらいでしょう。そういうふうに感じたら、少し気を付けるというか、抜け道を探してみるといいと思います。何らかの障害物や晴れない霧のためにまっすぐに進めない道も、少し遠回りしたり、橋を渡ったり、障害が退くまで一休みしてみたり、ちょっと目先を変えることで、うまくいくはずです。
あなたの目標は、本来ならば粛々と達成されるはずのことなのです。落ち着いて考えれば最善の方法が見つかるでしょう。
さて、今回の新月は磨羯宮の冥王星と120度、トラインです。ここでスタートする物事は、どんなに障害が多く危なっかしく見えたとしても、根がきちんと張っています。逆にいえば、根が張っていないようなことはここではスタートできません。合わせて、巨蟹宮木星とはゆるいながらもセクスタイルグランドクロスの交差する二つの柱の一つ、木星冥王星オポジション新月と水星が調停している形になります。力が加わってはち切れそうな緊張感を、安定に導いているのです。また、この対岸では天蝎宮で逆行中の土星が同様の役割をしていて、この4月末から5月にかけて、その力を徐々に強めていきます。
金牛宮新月の力も使って、この一カ月は、我慢と時間が問題解決のカギとなりそうです。
じっくりと腰を据えて、余分な動きを排除して、気持ちをゆったりさせるようにしてみましょう。
カーディナルクライマックスの影響で、周囲はわさわさしていますが、それに乗せられてあちこちに日和見的に動いていると、完全に振り回されます。自分の芯を見つけましょう。わからなければ、とにかく腰を据えてみましょう。今までやってきたこと、とりあえず今日の仕事、そしてなによりも、周りの人々への日常的なお世話、そういったものを動きの重要事項としてみることで、星の動きにかなった生活ができるでしょう。
星の動きにかなうということは、自然の流れに乗ることです。人間の属する社会の流れに乗ることも大切ですが、そこにだけ乗ってしまうと、主体的な動きが失われます。自然の流れを見つけ、そこに乗ることができれば、おのずと自分の動くべき方向が見えます。その中で社会と摩擦を起こすことがあっても、その摩擦は自然が解消してくれますし、社会の流れに乗っている形になれば、その流れの主導者になることができます。世界があなたについてくるのです。
ここでもう一つ、世界を率いるための行動のポイントですが、それは双魚宮の金星が教えてくれます。
この時金星は、健康と奉仕の部屋である6室にいます。ご自分と、周りの人々のために、心と体を大切にするお世話をしてみましょう。
大きな流れの中で、身動きが取れずに行き場のないエネルギーを抱えるよりも、連休を利用してエステやスパなどで自分磨きをするのもいいですし、日ごろ乱れた食生活をリセットするためのゆるベジを、連休限定で実行するのもいいかもしれません。
そしてできれば、ご家族や周囲の人々のためにおいしい食事を作ったり、マッサージをして差し上げたり、なかなかできない特別なケアをプレゼントするのもいいかもしれません。
もし、連休を利用してボランティアに行くのだという方がいらしたら、それこそ星の流れにかなった大きな行動だと思います。ご自分に無理をかけないよう、人様のために何かをするというのは、双魚宮の金星の最も喜ぶことなのです。
そんな計画ないよという方は、前述のように、ご自分の大切な人のために、何かご奉仕を。
この金星は土星とトラインを作っていますので、ご家族、恋人やお友達、そしてご近所の方へのご奉仕は、むしろ日ごろ頑張っていらっしゃるご自分へご褒美になりそうです。
「情けは人の為ならず」
人様へのご奉仕は、必ずあなたへのご褒美になります。
見返りを求めず、お世話をすることがポイントです。