2014年3月満月

3月17日午前02時09分処女宮26度02分の満月です。
双魚宮の太陽と、処女宮の月がオポジション、そこへ天蝎宮土星が調停です。月とセクスタイル、太陽とトラインです。
この土星と月のちょうど真ん中には天秤宮の火星がいます。火星は月とも土星ともセミセクスタイルということになりますね。豊かな感情の動きと、それを土台にして芽生える強い意志の力が、あなたを支えます。その感情は怒りに近いものかもしれません。しかし、それを単なる怒りとして野放しにするのではなく、しっかりとお腹に収め、前に進むエネルギーとして育てることができそうです。
さらにこの火星ですが、同じ天秤宮にあるドラゴンヘッドとともに宝瓶宮の水星とトラインを作ります。この水星は太陽とセミセクスタイルですが、同時に磨羯宮の冥王星と白羊宮の天王星のちょうど中間に位置し、これらの星とはセミスクエアを作っています。天王星は相変わらず冥王星巨蟹宮木星とタイトなスクエア、すなわち冥王星木星オポジションTスクエアを作っています。このTスクエアに逆行中の火星が絡んでとてもタイトなグランドクロスを形成するのが、およそ一か月後の4月23日頃です。4月の半ばごろにはその影響が目に見えて大きくなると考えられます。
かなり大きな変化が予想されます。
もちろんよいことか悪いことかというのはその人によって違うことですし、同じ事柄でも受け止め方によって良し悪しは変わります。大した問題ではありません。
重要なのは、そのピークにいたるまでに少し時間があるということと、似たような状況を昨年の年末から今年の年始、1月の半ば頃にかけて経験しているということでしょうか。
前回が予告編としたら、今回は本番ですし、前回が本番だとしたら、今回はダイジェスト版の再放送という感じになるでしょう。さらにそのおさらいが、6月の中ごろにやってきます。今年は1月、4月、6月と、グランドクロス祭りが盛大に開催されるというわけです。
(別に開催してくれんでもええんですけど)
さて、こうしてみてもおわかりいただけるように、一般に星のあいさつは三度あるといわれます。
順行で一度目、逆行で二度目、もう一度順行で三度目。
そして、このあいさつは、一度目でこちらがきちんと応えていれば、二度目は軽く済み、三度目はさらに簡単に過ぎてゆくのだそうです。
しかし、流れに抵抗し、星のアドバイスを無視していくと、一回目二回目は何とかやり過ごせても、三回目にはそれらを覆す大きな波がやってきて、飲まれたり押し流されたりするということです。
一般に、よくないといわれる出来事、別離や事故、病気、喪失などは、わたくしたちはその兆候を見れば当然避けようとします。しかし、自分の置かれている状況を受け入れ、まっすぐ向き合ったうえでその危険性を認識して対策を立てるのと、ただただそこから逃げ回るのとでは、そのあとの動きがまるきり変わってきます。
星はどの位置でもからならず逆行するというわけではありませんが、逆行順行が起こる状況の中では、このようによくない事柄の兆候を見逃さず、きちんと受け入れて対策を立てることで、二度目三度目の流れを緩やかに、場合によってはさらなる解決の道へ導くものへと変えてゆくことができるのです。
今現在火星は逆行しながら二度目のあいさつに向かっています。先ほど書きましたが、一度目が去年の年末から今年の年始にかけての期間でした。二度目のあいさつのピークまであと3~4週間あります
大きな目で見れば、一度目のあいさつから三度目のあいさつの間は、一続きの一つのことだと考えることもできます。できるだけ早くきちんと向き合い、丁寧に対処したいものです。
もちろん、この時期に起こることが、一般的に「悪い」と言われることかどうかはわかりません。
簡単な例でいうと、恋人との別離は悪いことのようですが、結果的には自分の成長とより良い出会いのチャンスを得られるのですから、長い目で見ればより一層の幸せに近づくことに違いないのです。
たいていのことはそういうものです。
さて、このグランドクロスに向かっている火星は、この満月の時は、すぐそばのドラゴンヘッドとともに水星とトラインを作っていると書きました。
さらにこの水星は満月とのインコンジャクトを作っているため、この時期のコミュニケーションは、かなり緊張度の高いものになると考えられます。
テンションの高い物言いは、組織のモチベーションを上げたり個人を力づけたりしますが、この時期においては、あまりテンションの高い状態でものを言うと、人間関係に強い緊張を生み出す方向に動いていきそうなのです。
インコンジャクトと言えば、先ほどから話題にしている火星もまた、太陽とインコンジャクトを作っています。自分自身の本来向かっていかなければならない方向と、現実に意欲を傾けなければならない方向とのすり合わせというか、妥協というか、そういう感じのことが起こりそうな気配もあります。そしてそういう場面では、いらだちや小さな不快感が芽生えやすくなります。当然、考えなしの物言いは、そういう事柄を無用に大きくしてしまいます。何か違和感や不快感を持ったら、直ちに動きを止めて、一度深呼吸をしてから次の行動に移りましょう。その際もし少しでも時間の余裕があったら、ご自分の心の動きを観察してみてください。
「いつもならこんなことは気にも留めないことなのに…」と思ったら、その違和感や不快感は、ちょっとした星のアドバイスなのです。
そこに何かが隠されています。それを探さずにいらだちを人にぶつけるなんて、とてももったいないことです。隠された宝は余さず見つけて、次の冒険へ進みましょう。
幸い、天蝎宮土星が火星とセミセクスタイル、太陽とトラインのやさしい角度で応援してくれています。ぐっと我慢の効く配置でもあります。ここで頑張ることにより、あなたについて離れない運命とも、調和的に向き合うことができるかもしれません。この土星とセプタイルを作る冥王星が、あなたに大きな恩恵を与えてくれるでしょう。
ただしその恩恵は、楽しく喜ばしい事柄というわけではありません。むしろそれは、あなたが本来向き合うはずの、大きな試練や目標として、あなたの目の前に立ちはだかるのです。
自分の人生の目標やかかわるべき大きな課題が目に見える形で呈示される、それに勝る運命の恩恵があるでしょうか。
この土星冥王星の関係は、最初のピークが昨年の年末でした。そこから大きく外れることはなく、現在二度目のピークです。そして今年の秋に最後のピークを迎えます。向き合う運命の圧力は、10月の中頃から徐々に軽くはなりますが、そこで良い結果を出すためには、今どう向き合うのかが大切なのです。運命の力に逆らったり流されたりすることなく、運命の力を利用して人生を切り開いていきましょう。さらに言うなら、その運命を作っているのも自分自身です。その気になれば、そこから抜け出して、さらに激しい運命に向き合うことだってできるのです。
お好きなようにデザインしてください。
 
ところで今月はタイトなインコンジャクトが三つもあります。一つ目は月と水星、二つ目は太陽と火星、そして三つ目が、これから触れる金星と木星です。
なんか、「金星と木星」っていうだけで、心が弾みますね。…インコンジャクトですけど。
お金でいうと、クレジットカードとか引き落としとか、ちょっと注意してくださいね。残高確認はきちんとしておきましょう。
お給料が上がる感じの方も多いと思うのですが、それを見越した高い買い物や、消費税率引き上げに絡む買い置きなどは、ちょっと注意が必要です。
といいますのも、わたくしとしましては、2室の双魚宮海王星がいるのがちょっと気になっているわけです。しかもこれ、木星とトラインなんですね。
ローンを組むという方もいらっしゃるとは思うのですが、無理はなさらないように。だらだらと長く続くローンもきついですし、毎月の支払額の大きいのもつらいです。つまり、お買い物の金額そのものをよく考えましょうということです。
あくまでもお給料が上がる見通しは、ベースアップ分だけを考慮して。それすら来年再来年も上がっていくという保証はないわけです。
ましてや今ついている時間外手当などが今後あてになるかどうかという点については、ここは厳し目にお考えいただいたほうがいいと思います。
 
星の恩恵とか運命とか、さんざん大きなことを書いといて、最後はローンとかお給料の話で終わるっていうのもなかなか現実的だなぁと、ちょっと思ってしまいましたが、やっぱり自分にとって優先順位の高いほうから書いてしまいます。しかしこの優先順位はあくまでわたくし個人のものです。皆さんは、お読みいただいて一番ご自身のお役に立つところを拾っていただけたらと思います。
この満月から数日後には、太陽が白羊宮に移ります。占星術の世界では、新しい一年の始まりです。
今年は、激動の一年になると思われますが、もう、このところ激動でない年ってない気もします。それでもあえて今年は激動と書いておきます。
気合い入れて、力抜いて、ぼちぼちやっていきましょう。
上がりすぎそうなテンションはお腹の力にためておいてくださいね。
どうか、よい満月をお迎えくださいませ。