2014年1月満月

1月16日13時53分巨蟹宮25度58分の満月です。
新月の時のかっちりとした正方形がやや崩れて、スクエアやオポジションが少しバラけてはいますが、関係するサインの位置関係はグランドクロス。相変わらず大きな変化の波の中に、わたくしたちはいます。
一般的にわたくしたちが「変化」というとき、それは何か目に見えてはっきりとしたことが起こっているときのことを指すことが多いようです。
成績が上がったとか、できなかったことができるようになったとか、引越ししたとか、結婚したとか。
そういう誰が見てもこれまでとは違う状況になったとき、わたくしたちは「変化」したといいます。
しかし、実際の変化はそれよりももっと前に起こっているはずです。
なぜなら、成績を上げるためには、これまで以上の勉強が必要でしょうし、これまでできなかったようなことができるようになるためには、人知れず練習を積まねばならないでしょう。
引っ越しや結婚だってそうです。
引っ越し当日や結婚式当日は、確かに大きな変化かもしれませんが、それまでに、様々な準備があり、それ以前には引っ越しや結婚を決意するに至るまでの道のりがあるはずです。
つまり、わたくしたちが変化と言っていることの本体は、実際に目で見て変わったと認識することではなく、それ以前の目に見えない動きや、さらにその前の心の動きなのです。
そういう、目で見える変化を引き起こすきっかけになるような大きな心の動き、あるいは目で見えるようにならなくても実感として得られる変化を引き起こすような感じ、そういう変化が、今わたくしたちそれぞれに起こっているのだと思います。
さて、ではどの星がどのような変化に繋がっているかということですね。
まずは満月。巨蟹宮にあって、2室。向かいの太陽が磨羯宮にあって8室。
ベタな読みになりますが、お正月も過ぎましたし、一度お財布の中身の点検はいかがでしょう。
後で触れる木星も今巨蟹宮で2室ですから、多少まだお正月気分で気の大きいところもあるかと思いますが、少し後にとっておくと、これから1月後半から2月にかけて過ごしやすいのではないかと思います。
金星も太陽と同じ磨羯宮にいて8室ですし、このあたりで締めにかかったほうが運気の流れに沿う気がします。
できればお財布は十分満タンにしたままで、「これは来月の○○のために」と呪文をかけておいておくのが一番でしょうね。
で、次に先ほど出ました木星と金星ですが、これがオポジションで、天秤宮の火星とTスクエアを形成。かなり緩くはありますが、白羊宮の天王星もくわえれば、グランドクロスになります。金星と大変近い位置には冥王星もいて、これはかなり強力な布陣になっています。サインの位置関係で言えば、満月を作っている太陽と月もこのチームに入りますね。
木星天王星冥王星など、地球から遠めの星たちが作る角度は、目に見えて起こる変化というより、それをもたらす下地や環境のようなもの。そこに火星や金星という、出生図ならばその人の好みや意欲の向かう先を示すような目に見えやすい星たちが絡んでいます。太陽や月はまさしく本人のあり方や気持ちの動きですから、こういう組み合わせは、社会の状況と個人の意向が密接に係わり合っていく感じになりそうだと思われます。
火星が5室ですから、恋愛や子どもさんに関わりのあることかもしれませんね。
また、金星が8室木星が2室ですから、ご自身の状況如何によっては、おめでたということもありますので、思い当たる方は、どうか特にお身体大切に。まずは冷やさないようにね。
さりとて女性がすべてそのような状況になるというわけでなく、これを一つの象意ととらえれば、何か豊かに実りあること、喜びや財を受け継ぐことに関係する何かの変化が起こる可能性も考えられます。
多くの場合はそちらでしょう。
そしてそういう変化につきものなのは、努力や学びですね。
何も歯を食いしばって嫌なことをする必要なんてないと思いますが、時間をかけてじっくり育てる姿勢、何度も何度も練習して積み重ねたり、より一層の知識を求めて勉強したりする姿勢が、より磨かれていく時期になりそうです。天蝎宮土星宝瓶宮の水星がお手伝いします。
今、本を読みたいとか、何か新しい勉強を始めたいとか思っているあなた、腰を据えてじっくり行う楽しみを見つけてくださいね。
そしてさらに、これらの喜び事や楽しみ事、それを継続させることそのものの喜びや楽しみは、あなただけのものではありません。 
天蝎宮6室の土星は、この時の天頂から見てちょうどスクエアの位置にありますし、その近く、双魚宮10室の海王星土星近くのドラゴンヘッドとほぼピッタリのトライン。
これまではご自分自身を育てるためだけであったり、ご自分自身の楽しみのためだけであったりしたことが、これからは大きく変わるのです。
広く大きく人様のためになり、さらに理想を高く持ち、ご自身の本来向かうべき道にかなうような、そんな目標に、大きくシフトするときなのです。
「そんなたいそうなこと、堪忍してぇや。」
というふうになりそうですが、現実にはそれほどたいそうなことではありません。
わたくしたちのこの世界は、大きな枠組みの中に、小さな枠組みがいくつも集まってできています。
大企業の社長は偉いでしょうが、一人では何もできません。
現場で作業服とヘルメット姿で仕事をこなす人、事務所でひたすら計算をしたり資料をファイルしたりする人、そういう一人一人の力に支えられて会社というのは成り立っています。
働くわたくしたちが書く文字の一つ一つ、コンピューターに入力する数字の一つ一つ、それらを丁寧にすることで、一つの会社を支え、その会社の属する社会、そしてわたくしたちみんなが属する世界そのものを支えているのだということを、わたくしたち自身は知らねばなりません。
どうか、ご自分の小さな喜びを、誰にも気付かれないようなささやかな成長を、侮らないようにしてください。
それはまさしく世界の喜び、世界の成長なのです。
あなたの幸せは世界の幸せ。どうか、努々お忘れなきように。