2013年11月満月

11月18日午前0時17分金牛宮25度26分の満月です。
毎年思うんですけど、金牛宮の満月っていいですね。お金が儲かりそうで(笑)
ただし今回はこの金牛宮の主星である金星が5室にあるため、むしろお金については楽しいことに使って、よく出入りがあると考えたほうがいいかもしれません。しかしこの金星のあるのは5室とは言い条、磨羯宮です。丸きり遊びに使われてしまうというわけではありません。同じ磨羯宮にある冥王星とはコンジャンクション。さらに二つかたまって、白羊宮にある天王星とスクエア。遊びのつもりがもっと深い何かに転換しそうですね。深みに足を取られないように気をつけたいところですが、ひょっとしたら、楽しみの中で芽生える様々なことがらが、人と人とを繋ぎ、その結果、あなたが大切なことを受け渡していく役割を担うことになるのかもしれません。
もし今何か趣味などで凝っていらっしゃるものがあれば、その楽しみをどなたかに伝えるきっかけができたり、その道の指導者を目指す決心をしたり、そんなことになることだってあるかもしれません。
もちろんそのようなことになるためには、一度はその趣味や遊びの深みに嵌まって足を取られるくらいにならなければなりませんけどね。
さて、満月ですので月は太陽とオポジション。月が金牛宮なら、太陽は天蝎宮にあります。天蝎宮は相変わらず満員御礼。太陽、土星、水星、ドラゴンヘッド
太陽は月とのオポジションのほかには、冥王星、金星とのセミスクエアを作っています。
何だか搦め取られそうな感じです。
あまり執着心を持たないように、と言いたいところですが、こればかりは誰に言われてもどうしようもないかもしれません。この時期は、そういう執着を認識するチャンスでもありますから、うまくいけば、いらないものは振り落とし、必要なものにもう少し根性を出すという区別ができるようになるかもしれません。
さて、太陽と同居している水星、土星ドラゴンヘッドですが、何やらとても面白い感じがします。
この一塊の星達は、天蝎宮にあると書きましたが、ハウスでいえば3室です。(プラシーダスを使っています。)
水星はもともと3室でお仕事をするのが得意なのですが、土星はそれを「まぁまぁ、君それくらいにしておきたまえ」なんていうふうに水星の行き過ぎを諌めながら、バランスを取っていこうとします。
わたしが面白いと思うのは、この水星が海王星とトラインであること、土星木星とトライン、火星とセクスタイルであることです。水星はコミュニケーションの星、海王星は夢と幻想の星、土星は忍耐と時間の星、木星は保護と拡大の星、火星は情熱の星。わたくしたちは誰とコミュニケーションをとろうとしているのでしょうか。
あなたはどこにどんなメッセージを送りたいのでしょうか。
ちょうど、水星とほぼ同じ位置にドラゴンヘッドがあります。(真値を用いています。)
ドラゴンヘッドは星でありません。太陽の通り道と、月の通り道の交わる計算上の感受点で、「縁」に関係すると言われます。
何のどんな縁でしょうか。それは人によって違うわけですが、この満月の時に限って言えば、ご先祖様や守り神といった、手で触ったり目で見たりできない存在なのではないかとわたくしは思います。
こういった存在は、いつもわたくしたちのそばで見守ってくださっています。
お参りするといいことがあるとか、感謝しないとバチが当たるとか、そんなことは一切ありません。
いつも同じようにわたくしたちに幸運と恵みを用意してくださっているのですが、わたくしたちはなかなかそれに気づきません。祈りや感謝を続けること、自分自身をきちんと認め、解放すること、そのことでしかそれらの恵みには気付かないのです。神社仏閣などが、「パワースポット」と言われるのはそのためで、そこへ行き、祈りと感謝を捧げ、自分自身を清めることによって、そういう大きな世界からの恵みに気づく力を養うのです。
パワースポットに行ったからいいことが起こるとか、結婚できるとか宝くじに当たるとか、そういう短絡的な話ではありません。
ましてや、神社仏閣でお願いごとをしたり、ご先祖様に願いを叶えてもらうためにお墓参りをしたり仏壇に手を合わせるなど、実に意味のないことです。
神様やご先祖様は、そんなあなたの姿を見て、にこやかに微笑んでいらっしゃるでしょうけれど、その微笑みの裏には「いつもいっぱい良いことを用意していますよ、あなたはまだ気付かないの?」という心配が隠されているかもしれません。
どうかご先祖様に心配をかけないように、ご自分自身で豊かな恵みを見つける
力をつけていってくださいね。
金牛宮の満月は、確かに豊かさに直結するイメージを持ちます。ですからもちろん、お財布にお金が入ってくるおまじないも素敵です。しかし、わざわざおまじないをしなくとも自然にお金がついてくる体質になったほうがいいですよね。「動けばお金がついてくるわたし」になろうというわけです。
そのためには、執着や未練を手放し、ご自分の中のこだわりを捨て、ひたすら清らかになるように努めてみましょう。人間はもともと恵まれているのです。その本来恵まれて豊かであるということを、わたくしたち自身の様々な欲や願いが見えなくしているのです。
そういう欲や願いを取り払って、本来向かうべきところに向かおうとするだけで、わたくしたちは豊かにも幸せにもなれるのです。しかし悲しいことに、一度その執着にとらわれなければそれを手放す力が得られないのも人間の成長の順序でもあるのです。
とらわれ、そして解放される。神頼みではできません。神様はひたすら恵みを与えてくれるだけなのです。
すべて自分の力で行うのです。それを、星達が空から見守ってくれて、良い時期を示してくれます。
今回の満月はその執着を意識する時期が来ていることを、示しているのではないでしょうか。