2013年8月満月

8月21日午前10時46分、宝瓶宮28度11分の満月です。
宝瓶宮で、連続2回目の満月です。
そして今回はこの満月(太陽と月のオポジション)が磨羯宮の冥王星と白羊宮の天王星のスクエアの真ん中に近いところを通っているわけです。
大きな変化が起こりそうな満月です。
いらないものは、もう捨ててしまうのが一番のようです。ご自分の中で何がそれにあたるのか、じっくり見極める必要もないくらい、いらないものは取っ払われてしまいます。
すっきりしますよ。
さて、今回この冥王星天王星のスクエアには、巨蟹宮木星も加わって、タイトなTスクエアを形成しています。また、天秤宮にある金星が徐々にこれらの星にアクセスする場所に近づいて、グランドクロスを形成しようとしています。
現在この金星は双魚宮にある海王星とインコンジャクト。海王星天蝎宮土星とトライン。
前回の満月のときはここに巨蟹宮木星が絡んでグランドトラインを形成していましたね。
今は、木星は少しはずれていて、天蝎宮ドラゴンヘッドとトラインです。ドラゴンヘッド土星はだんだん近づきつつあります。さらにこの土星は金星とタイトなセミセクスタイル。金星は太陽とセミクインタイル。頑張れば頑張るだけの成果が得られそうなときです。辛かったり、苦しかったりしても、成果の見えやすいときです。思ってもみなかったことも起こるでしょうし、順調に行っていたことがひっくりかえされたりということもあるでしょう。しかもそういったごたごたを片付けるのに長い時間がかかるような気がしてくるでしょう。今こそ頑張り時です。
さて、満月の対岸には、太陽のコンジャンクション圏内に水星があります。満月の力で得た感覚を、実際の言葉にしてみましょう。瞑想などで、何かが得られるかもしれません。さらに太陽、水星は巨蟹宮の火星とセミセクスタイル。瞑想で得たアイデアを行動に移してみるのもいいかもしれません。火星と月がインコンジャクトになるため、感情的には落ち着かないときになるかもしれませんが、目標を見据えて、足元を確かめれば問題はありません。着地点は必ずあります。もちろん、妥協も大切です。大きな目標には小さな妥協も必要です。もちろん、蟻の穴から堤防が崩れるたとえもありますから、どこでどう妥協するかを見極めることが大切です。
そして、人生には「取り返しのつかない」ことは何一つありません。
人間は、死ぬまで精一杯生きる。それさえできればもうけものだと、わたくしは思います。欲がないようですが、お蔭様で何不自由なく生活させていただいております。感謝の一言です。
さて先程、今は頑張り時だと書きました。
占星術的に見れば、どんなに苦しいことも一生続くことはありませんし、喜びも悲しみも苦しみも、経験した先には必ず一回り成長した自分があるようにできています。もちろんそれは、「自分の成長」ということを知っていないとだめなわけです。
自覚しなくても大丈夫です。まずは信じてください。
今は、ここを乗り越えればばら色の世界にたどり着く、その前の最後のきつい難所だと思ってください。
ここを抜ければ、後はきっと新しい世界が待っています。
と、こんなことを書くと、相当苦しいことが起こりそうですが、わたくし個人はそれほどでもないと思っているのです。
たいていの物事は意識の持ちよう、つまり考えようでその姿を変えます。
どんなに辛いことも自分の経験であり、必ず乗り越えて成長するという意識を持てば、苦しい経験が肥やしになるわけですし、逆に、苦しい経験を運の悪いことと思ってしまうと乗り越えるのが困難になります。
先ほど書きましたように、どんなに苦しいことでも一生は続きませんし、これを抜けたところには新しい世界がばら色の光を放って待っているわけですから、頑張りがいもあるというものです。
それでも、わたくしたちは苦しいときにはその苦しみしか見えなくなってしまうことがあります。
しかしその時こそ、苦しみを見るのではなく、自分がその時にしなければならないこと、こなさなければならない仕事のみに焦点を当て、ただただ黙々とそれをこなすということが大切になります。そしてその心の奥では、これが自分の肥やしになる、必ず自分は成長するということを知って(信じて)いさえすればいいのです。苦しみは、次第に心からはずれていきます。逃げるのではなく、本質だけに目を向けるのです。苦しみは、単に心の作り上げた幻だからです。
ただ、そういった境地に至るまではそれなりにトレーニングも必要です。
わたしは、スポーツや芸事などの習い事は、それらを育てる最も手っ取り早いトレーニングだと思っています。
できれば、最初の数ヶ月はお稽古に行くのが苦痛なくらい手に負えないものを探してみてください。そして、始めて一年くらいという人が素晴らしい成果をあげているものならなお良いでしょう。
最初から何でも楽々できるものというのは、苦しいとか辛いとかいうことを経験するタイミングがずれるため、壁に当たると自信を失ってやめてしまうこともあります。
その点最初が難しいものは、最初だからこんなものと思えますし、周りにいる先輩が「アタシも最初できなかったのよ」なんていうふうににこやかに言ってくださると、自分も何とかなるに違いないと思えるものです。
ですから、今厳しい状態にあるという方は、事態が一旦落ちついたら、次の更なる壁のために、何かお稽古事を始めてみられるのもいいかもしれません。もちろん今すぐに始められてもいいですよ。そのほうが楽しいかもしれません。
もうすでにいろいろやってらっしゃる方は、ご自身の経験を思い出されるだけでもいいですね。
今の厳しさは、必ず先の成長につながる。
当たり前のことのようですが、苦しいさなかには案外忘れているものです。
心で作った幻に支配されているわけですから。
見つめるものは、目の前の現実でいいのです。それでも心の中に「知っていること」として、ご自分の成長した姿を留め置いておかれると必ず今を乗り切る力になります。
良い満月をお迎えください。