2013年1月新月 「お参りとご利益」

あけましておめでとうございます。
本年もメルマガ「月よ月よのお話」、ブログ「占いとかスピリチュアルとか生きかたとか」を、なにとぞよろしくお願い申しあげます。
 
* 新月情報
1月12日午前4時45分、磨羯宮21度46分の新月です。
白羊宮の天王星天蝎宮土星とそれぞれとクインタイルです。
つまり、月と太陽が、天王星土星のバイクインタイルの真ん中にいるわけです。
クインタイルもバイクインタイルも第3種ではありながら、なかなかタイトな角度になっていますので、何か思うようにいかなかったことや、躊躇していたことに、何らかのてこ入れが加えられて動き出す兆しが見えてくるように思われます。
ここに関わっている土星は、宝瓶宮の火星とスクエア。秘めた情熱と負けない気持がものをいいそうです。また天王星は、磨羯宮の金星とスクエア。さらに双魚宮海王星セクスタイル。これまで内側に積み重ねてきたことが、キラキラした夢を伴って、ポンッと表に出てきそうな気配がします。しかし、この金星は、双児宮木星とインコンジャクト。とてもゆるくはありますが、土星とも絡んでヨードを作り出しています。
このヨード、金星よりもすぐお隣にある冥王星のほうが強力に働きそうです。
さらにこの冥王星天王星ともスクエア。
さらに件の木星海王星ともゆるいスクエアです。
まだまだ根本的な部分では我慢が必要なようですが、きわめて生活に近い部分では、改善と打開策が展開されるようになるでしょう。
また、磨羯宮で新月近くにいる水星が、海王星セミスクエアです。今は言葉の力が大きくなるときです。本当に大切なことだけを話すように心がけてみましょう。無味乾燥に思えるような事実を伝えるだけのアクションが、かえって夢を広げる場合もあるわけです。
年の初めの新月ですから、華やかにスタートを切りたいところですが、どちらかというとこれまで蓄積し、あたためてきたことを発動させるという感じになりそうです。
しかし、なんにでも準備は必要です。昨年までのあなたの努力は、この新月でのスタートの十分な準備になったことでしょう。
 
* お参りとご利益
日ごろ神社仏閣にお参りなさらない方も、この季節には初詣ということでお参りになる方も多いと思います。
何度も書いているような気がするのですが、そういった時節柄、やはり押さえておきたいポイントになると思いますので、今日も書いてみようと思います。
皆さんは、初詣に出かけて、何をお願いしましたか?
「よい一年になりますように」
でしょうか。
「今年こそ結婚できますように」
でしょうか。
そもそもどこにお参りになりましたか?
パワースポットと名高い大きな神社仏閣でしょうか。
それとも縁結びや学業成就などのご利益で知られる神社仏閣でしょうか。
やはり、どこにお参りするか、何をお願いするかで、この一年の幸せが決まるような気がしますよね。
ですから初詣は、選びに選んだところへ、考えに考えたお願い事を携えてお参りいたしましょう。
なーんて、わたくしが書くわけないじゃないですか。
古くからの日本の習慣を考えたら、わざわざお正月に生活圏から遠いところへ出かけていってお参りするというほうが不自然ですし、日ごろ信心もしないのに、こんなときだけ欲深くいろんなことをお願いしにいくというのもあつかましいですし、ましてや神様をデパートの売り場みたいに「あっちに行けばこれがあって、こっちに行けばこれがある」なんてご利益によって選別するなど、不敬極まりないと思いませんか?
神様は、わたくしたちの願いをかなえる道具ではありません。
必要なときだけ出かけていって、ほしいものだけ手に入れるデパートやホームセンターのようなものでもありません。
結婚したいがために、あるいは恋人がほしいために、あちらこちらの「縁結び」の神様や仏様にお願いしに出かけている人は、今年からそんな愚行はやめて、家族の勧めるお見合い話に乗ってみましょう。
思う学校や会社に合格したいために神社仏閣参りを続けている人は、そんな時間を勉強に回したほうがよほど効率的だと思います。
金運をあげたい人は…、働くより他にないじゃないですか。
 
わたくしは、信心をしてはいけないといっているのではありません。
信心は必要です。
手を合わせ、自分自身がここに在り、真っ当に生きさせていただいているということに、わたくしたちは静かに感謝の意を表すべきでしょう。
神様は、わたくしたちのほしいものはすべてご存知です。
そればかりか、そのほしいものをいつでもわたくしたちの目の前に並べてくださっているのです。
「願いがかなう」「運が開ける」ということは、その目の前に並べられた自分のほしいものの存在に気づくことなのです。
まず、自分が生きて、息をしていることに感謝をしましょう。
どのような目的かはわかりませんが、わたくしたちはこうしてこの世に生まれてきました。
人間として生まれ、生き、そして死んでゆきます。
この間に、したいこと、ほしいものがたくさん出てきては消えてゆきます。手に入れることができるもの、諦めざるを得ないもの、他のことに押されて忘れてしまったもの…。
出会いや別れもあります。
そこにはさまざまな物語があるでしょう。そしてこれからも新しい物語が展開されます。
わたくしたちのこのような物語は、生きているからこそ紡ぐことができます。
そのことを忘れて、あれもこれもという欲深さは、神様の用意してくれた贈り物の中でも、わたくしたちにとって最も大切なものを無視して、枝葉ばかりを求めているようなものです。
言い換えれば、桜の根や幹を育てず、何もない空中に花だけを咲かせようとしているようなものなのです。
まず、根を張り、幹を育てましょう。花は勝手に咲きます。
それと同じことです。
まず、この世に生きて存在していることに真の喜びを見出し、感謝できるようになりましょう。
そうすれば、後のことは何もかも、自然に流れてゆきます。
 
さてそのような喜びを感じたら、どこに感謝をしにいきましょう。
それは、あなたの住んでいる町の氏神様です。
思い立ったらいつでもいいでしょう。
毎月一日、十五日と日を決めてお参りする人もいます。
どちらでもいいと思います。
神様はいつでもウエルカムでいてくださいます。
初詣にお参りするのもとても素晴らしいと思います。
生きさせていただいていること、お参りさせていただけることを心から感謝し、手を合わせましょう。
そのうえで有名な神社仏閣へも、神仏とのご縁を感謝しにお参りに行きましょう。
手を合わせたら、ただ感謝しましょう。何もお願いしなくてもいいのです。
何もかも神仏はお見通し。
ただ、「ありがとうございます」というだけで、遠くから見守ってくださる存在が、ニコニコと微笑んでくださるのがわかるでしょう。
ところで、先ほどはお正月には遠くへ行かないと書きました。
実は初詣というものが流行る前は、みんな家で神様をお迎えしたのです。
お正月には、その年に降りてこられる歳神様を、家で家族そろってお迎えしました。鏡餅はその神様の宿る依り代です。お年玉は、その依り代から家族一人ひとりに当主の手によって分けられる神様の御魂です。
いかがですか?
自分の家に神様をお迎えするなんて、何て豊かなことでしょう。
もしおうちに神棚があれば、お正月はまずそこに手を合わせましょう。
なんといっても、あなたのおうちに降りてこられる神様です。
あなたとあなたの家族を守り、大切にしてくださっています。
忘れていたら、もちろん今日からでも大丈夫。神様は笑ってあたたかく包んでくださいますよ。
現代では、神棚のないおうちもあるかもしれません。
なくてもいいのです。その場合は、よりいっそう氏神様への感謝を深めましょう。
神様は、そういうこともみなご存知です。
 
わたくしたちは、生まれながらにしてすべてのものを与えられています。しかしどういうわけか、長い歴史の中でそれらを見失ってしまいました。「失った」のではありません。「見失った」のです。
どうか、それを見つける目を取り戻してください。
それは、この世に命を得たことに感謝する気持でしか得られないのではないかと、わたくしは思います。
人それぞれ意見はあると思います。そうではないとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
そして、体験からさまざまな方法が紹介されていると思います。
わたくしの書いている方法ではしっくり来ないという方は、他の方の方法を試してみられるのもいいかもしれません。
そのあたりは、ゆるくお考えいただけばいいのではないかと思います。
そこらへんも神様はニコニコと見てくださっていますから。