2012年12月新月「天使と話そう その2」

* 新月情報
12月13日17時43分、人馬宮21度45分の新月です。
天蝎宮土星、磨羯宮の冥王星セクスタイルに、双児宮木星がそれぞれインコンジャクトを作るヨードです。
また、この木星に白羊宮の天王星セクスタイル土星にインコンジャクトのヨード。
ここで登場する天王星冥王星はスクエアです。
がっちりかたまった感じがしますね。
しかし、手足を縛られて身動きが取れないというほどではありません。
動くために必要な材料がそこそこあるため、さほど不自由は感じないでしょう。しかしそれらに対応するのに精一杯で、その外に手足を出すためには、別の要素が必要となりそうです。
結局は外に出るかそこに安住するかということになるわけですが、安住するのならこれでもう申し分ないわけです。さらに出ることを決心した人のためには、その鍵になるいくつかの要素が用意されています。
まずこの新月と、これにセミセクスタイルの磨羯宮の火星、新月と同じ人馬宮にある水星とタイトなトラインを形成する白羊宮の天王星です。さらにこの天王星セミクインタイル、水星とスクエアを形成する海王星双魚宮にあります。この天王星海王星を結びつける水星は、ゆるく木星とのオポジション冥王星とのセミセクスタイル、火星とのセミスクエアを形成しています。
そう、鍵になるのはこの水星です。会話、コミュニケーション、メッセージ、あなたが思いつくありったけの方法で、何かを送ってみてください。あるいは受け取ってみてください。それらは、この新月の日のプレゼントとなることでしょう。
失敗したらどうしようなどと思っても仕方ありません。
失敗するものは必要ないもの、あるいはその失敗こそが必要なものなのかもしれません。
メッセージは、思わぬ形でやってきます。
あるいは、あなたの何気ない一言、普段の動作が、誰かへの大きなメッセージとなることもあります。注意深く、むやみに意識的にならず、静かに観察し、そして動きましょう。ヨードの枠から抜け出せる鍵がそっと手渡されることでしょう。
さてさて、恋する乙女たちの気になる金星の行方ですが、このときこの金星は天蝎宮にあり、ドラゴンヘッドとタイトなコンジャンクションです。出会うべき人との出会いや、開くべき扉のありかが、どこかに隠されているような感じですね。しかし、躍起になって探してもそれは無駄というもの。導かれるままに、静かに前へ進んでください。さらに、これらはサインをまたいで海王星と緩やかなスクエアです。ロマンチックな気分は素敵かもしれませんが、低温火傷の暗示も。決して無理に前に進む必要はありません。大切なものは、黙っていてもあなたを追ってきます。
どうか、そのことを忘れないでいてください。
金星といえば、恋より金運が気になるという方もいらっしゃるとは思いますが、ここはガツガツするところではありません。むしろ将来の動きに備えて、金の卵を産む鶏を見守るときです。その鶏は、あなたのために用意されたものです。ただ、まだほんのひよこかもしれませんけれどね。
幸運は、決してあなたの知らないところから何の脈絡もなしにやってくるものではありません。
確かに、それらは時に、一見とても信じられないようなかたちで用意されることもあるかもしれません。しかし、元をたどればきちんとした筋道の上に立っているものです。
しっかりとグラウンディングし、センタリングしていれば、道に迷うことはありません。
自信とともに、新月の素晴らしい一歩を踏み出されますように。
 
* 天使と話そう その2
この新月、水星によるコミュニケーションの力が鍵になると書きました。
人馬宮新月ですから、すぐ近くの人とのコミュニケーションではないかもしれません。
外国の人、なかなか会えない人、憧れの人、あるいは、すでにこの世にいない人、もともとこの世のものではない存在。
前回の満月では、天使とのコミュニケーションについて書きました。
試してみられた方はいらっしゃるでしょうか。
もちろん前回の内容をお読みになって、「そんな簡単に天使と話せるわけないやろ」と思われた方も多いと思います。
書店に行けば、天使とコミュニケーションをとるだけのために書かれた本が並んでいます。
そしてそれらの本にはわざわざ天使を「呼び出す」方法まで書かれています。
にもかかわらず、わたくしの書いたのはただ「話しかけるだけ」でした。
疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。だって、天使について研究してきた人たちが、その力を借りるためにさまざまなものを用意し、祈りの言葉を唱え、歌まで歌い、大仰なことをしなければ天使はそばまできてくれないような書き方をしているのに、一介の占い師(あるいは運送屋のおかみさん)が、「話しかけるだけ」だなどというわけですから。
お疑いになっても当然かもしれません。あるいは、特別な能力を持った人だからできるのだと思い込んでいらっしゃるのかもしれませんが、その思いこそが、天使の姿をあなたの視界から隠しているのです。
読者の皆様の中には、ドリーン・バーチュー博士の著書をお読みになったり、博士監修の美しいオラクルカードを日々の指針になさっていらっしゃる方も多いと存じます。
天使、妖精、アセンデッドマスター、女神、さまざまな種類のカードが出ていますが、これらは少し大きな書店に行けば誰でも簡単に買い求めることができます。
信販売ならもっと便利ですね。
誰でも簡単に手に入れることができるそれらのカードの解説にはしばしば、「もっと頻繁に天使に話しかけてください」とか「エンジェル達はあなたを助けたがっています」という言葉が出てきます。
これは、天使はいつもわたくしたちのそばにいるということを示しています。
そしてその天使は、いつもわたくしたちに話しかけ、わたくしたちの言葉を待っています。
大仰な儀式をしなくても、すでにそばにいるのです。
現実に、わたくしはわざわざ「天使を呼び出す」などということはしたことはありません。いつも、すぐ隣にいる人に対するように、「ねぇ、ねぇ、これどう思う?」という感じで話しかけています。実際の体感としては後ろにいるんですけどね。
では、なぜっそういう大仰な儀式が必要不可欠であるかのように書かれているのでしょう。
それは、前述したような「簡単に天使に話しかけられるわけはない」とか、「特別な能力を持った人だけができることだ」というような思い込みをはずすためです。
つまり、そういう思い込みがなければ、別に儀式も何もいらないのです。
ただ、もしあまりに気楽に話しかけるなんて、そんなもったいない(高い位置の存在に対して申し訳ないという意味です。最近あまり使われないようですが)ことはできないと思われるなら、そのお気持は真っ当です。しかし、天使はいつも待ってくれています。それどころか頻繁にあなたのほしいものを目の前に並べ、指し示し、話しかけ、それはもう忙しい限りです。(『忙しい』というのはあくまで人間の感覚ですが。)
ですから、「もったいない」という気持はそのまま感謝の思いとして表現してみませんか?
「いつもありがとうございます」と前置きすれば、話しかけやすいではありませんか。
もしどうしても、抵抗がある、自分には難しい、と思われる方は、オラクルカードをお求めになり、日々の友とする方法もあります。または、そのあたりにある本を適当に開いて、目に入った言葉を天使の言葉として受け入れるというような方法もあります。
まずは信じて、そして感謝しましょう。
しかし人間とは厄介なもので、簡単すぎることには懐疑的になるものです。
わたくしの書いていることを信じることができないとおっしゃるなら、儀式や作法ということも大切だと思われます。カードも儀式の一つですし、難しさがないので手軽です。
わたくし自身も、歌を歌ったり、儀式や作法を用いたりすることはあります。そうすることで自分を守ることができる場合があるからです。またそれらをおこなう過程で、自分の精神状態を高め、意識を集中させることができるからです。
どんな方法でも、ご自分のやりやすいのが一番です。
お好きな方法で、天使に話しかけてみてください。