2012年10月新月 土星のこと----わたくしの経験から

* 新月情報
10月15日21時04分、天秤宮22度32分の新月です。
ご存知のとおり、新月は太陽と月がコンジャンクションの関係です。
今回の新月は、この太陽と月自身のアスペクト以外、天蝎宮ドラゴンヘッドとのセミセクスタイル人馬宮の火星とのセミスクエア、処女宮の金星とのセミクインタイル、磨羯宮の冥王星とのクインタイルなどのマイナーアスペクトばかりです。
しかし、火星とのセミスクエアはオーブが1.5度とタイトです。他に金星とのセミクインタイルや冥王星とのクインタイルも2~3度のオーブで若干ルーズですが、注目しておく必要があるでしょう。
目に見える変化は、大きなことではないかもしれません。ちょっとしたことで奮起したりさせたり、人様からは見えないような小さな応援、気づいてもらえないほどの小さなお手伝いをしたりしていただいたり、そんな小さな小さなことが、大きなジャンプへのスイッチにつながる日のように思います。
さてこの日、他の星たちの組み合わせはとてもにぎやかです。
人馬宮の火星が天王星とタイトなトライン、またこの天王星冥王星のタイトなスクエアは、あちらこちらで話題になっていますし、おまけではありませんが、天王星双魚宮海王星セミクインタイルがこれまたとてもタイトです。天王星が効いてますね。
今まで思ってもみなかったこと、最初から不可能だと諦めていたこと、今まで誰もしなかったこと、そんなことがあなたの心にちらちら浮かんでいるのではありませんか?一歩を踏み出すエネルギーが、今ならきっと湧き起こります。
さて、そのほかの星たち。
天蝎宮に移ったばかりの土星海王星はこれもまたタイトなトライン、土星と同じ天蝎宮にいる水星は、処女宮の金星とこれまたタイトなセクスタイル。この金星は双児宮木星とスクエア。木星は水星とインコンジャクト。
小さなことがきっかけで、何か大きな事柄に発展しそうな形です。わざわざ見える形にする必要はありません。見えなくても、気づかれなくても、誰に感謝されなくても、そっとちいさな後押しをするチャンスです。
そしてまた、あなたが今まで頑張ってきたことがふとしたことで動いたなら、そこには誰かの見えない力が、そっと働いたのかもしれません。それが誰か、何をどう動かしてくれたのか、あなたには見えないかもしれません。しかし、確実にあなたの周りでは変化が起こります。
何か違う、何か大きく拡がっている。
しかし、あなたの目にははっきりとは見えません。説明することも難しいでしょう。
ただ、そう「感じる」だけなのです。
見えない場所で動かしてくれている誰かに、そっと背中を押してくれた誰かに、静かに感謝して、一歩を踏み出しましょう。
見たこともない世界が、始まろうとしています。
 
* 土星のこと----わたくしの経験から
先日土星天蝎宮に移動したということで、ここにも少し書きました。
それとは別に、その少し前に、わたくしにとっての一室からこの土星が出ておりました。
土星がサイン移動をしたということによる空気の変化はもちろんありますが、わたくし個人にとっては、むしろその少し前にハウスを移動してからの解放感のほうが大きくて、その上に乗っかるサイン移動でした。
ただ、一室から出ても次は二室に入るわけですし、二室の次は三室と、土星のトレーニングは一生続くわけです。しかしそれでも、自分という人間がどのようにあるかということを表わすその場所に来る土星の威力はなかなかすさまじいものでした。
とはいえそのすさまじさも、過ぎて初めて「すごかったなぁ」というふうに思うくらいで、渦中にあるときはただひたすら毎日を一所懸命過ごすばかりでした。
土星が一室にあったときのわたくしは、驚くべきことにお友達との食事会やパーティーのお誘いなどというものをことごとくお断りしてきました。
例外は、仕事関係の会合と、ヨーガのクラスのあるスタジオ併設のカフェでおこなわれるパーティーやライブくらいでしょうか。このカフェではチャリティタロットなどのイベントもさせていただき、昼夜問わず楽しい時間を過ごさせていただきました。(この場を借りてお礼申しあげます。ありがとうございました。)
では、土星が二室に移ったらまたあちこちのパーティーに出かけるのでしょうか。いや、それはやはりもうあまりないように思います。これは、土星が一室にいるときだけのものではなくて、今回の土星のサイクルの自分の行動の方向になると思うからです。
反対に、増やしていったのがヨーガの時間です。
これは土星が二室に移動する頃により増えるような方向になりましたから、夜遊びがなくなるのと同じく、このサイクルの方向性のように思われます。
そしてもう一つ増えたのが「書」にかける時間です。これはこの時期を土台として、これからさらに精進しなければならないもので、やはり上記の事柄と同様です。
さて、こうしてみていけば、土星が一室にあるときに始まった物事は、その頃を基点としてさらに精進していくべきもののように思われます。土星が一室にある間は窮屈であったり、たとえ楽しんでいても自分自身の成長のためにおこなっていたことが、二室に移ればまたそこでテーマが変わり、より意識的に楽しみながら、新しい課題ができるということになるのです。
しかし、何から何まで土星が一室のときに始まった事柄がそのまま続くということもないわけです。土星が一室にいるときには抑えられていたものが、二室にはいればまた芽を出すということもあります。
わたくしもそれに類することがありました。
実はわたくしの実際に経験したこのことと土星を結び付けて考えたことは最近までありませんでした。しかしあまりにも時期が一致していることに、つい先日気づいたため、ここに書くことにします。
数年前、わたくしは八卦掌(はっけしょう)という中国武術を習っていました。土星が十二室にある頃です。二年ほど習っていたのですが、時間的に苦しくなって、やめることにしました。これをやめる少し前から、今ヨーガを習っているスタジオで詠春拳(えいしゅんけん)を習い始めました。(このいきさつについては詳しく書く必要があるように思いますが、今日は割愛します。)
八卦掌は型を中心としたお稽古で、女性も多く、効果的な有酸素運動という感じでしたが、詠春拳は実戦的で、自分より若くて体の大きな男性と組み、腕や脚に青あざを作りながらのお稽古でした。わたくし以外の女性が来ていたのは数回でした。
平行して習っていたのは二ヵ月ほどでしょうか。八卦掌をやめてしばらくしてから、詠春拳も休みがちになりました。それほどたいしたことをしているわけではないのに、打ち合いが憂鬱に感じられて、ついに行かなくなってしまいました。今思えば、それが土星が一室に入った頃でした。
それから何度か自分を鼓舞して復帰しようと思ったのですが、詠春拳のお稽古のある日は書道のお稽古がはいるようになり、時間が重なる形になってしまいました。そしてそれで納得していたのです。
ところが最近、スタジオのタイムテーブルが変更になり、詠春拳のお稽古の時間帯が早くなりました。それでまた急に、詠春拳が気になりはじめたのです。そうなると、ツイッターのタイムラインでも「詠春拳」「Wing chun」(詠春拳を英語ではこう書きます)という文字をよく見かけるようになりました。また、いつもツイッターでいろいろなことをお話しする星仲間さんが、格闘技やスポーツ選手に共通するホロスコープの特徴について教えてくれました。すると、わたくし自身格闘技をおこなうのに無理のない(向いているとも言う)星を持っているということがわかったのです。さらに、武術用品を扱っているお店のオーナさんと相互フォローになって楽しくお話したりと、あれもこれもとものすごく詠春拳がクローズアップされてくるようになったのです。「やはりもう一度はじめるべきかな」そう思ったのが先月、土星がわたくしの一室から出る頃でした。
しかし現実にはなかなか決心がつかず、決心がつかない間は予定がかみ合わず、結局復帰第一日目は土星天蝎宮に移動してからになってしまいました。
スケジュール的にはぎりぎりになるのですが、自分の意志と周囲の動きがかみ合うということは、これは一つの流れだととらえ、できるだけ続けるようにしようと今は思っています。
ちょうど土星が一室に入る頃に中断し、土星が一室から抜けてからまた再開する。
これはきっと土星がブレーキをかけなければならない何かがそこにあったのだと思います。
ご自分のホロスコープをしるしたものをお持ちの方は、是非、土星の動きとご自分の行動をご確認なさってはいかがでしょう。きっと、何かいい発見があるかもしれません。
 
そんなわけで、すっかり土星の思惑にはまってしまったわたくしですが、そういうところに抵抗はしないほうがいいのではないかとも思っております。
今回は私事ばかりで、ほんとに失礼しました。
あ、そうそう、今回の詠春拳がらみでは、あの「アイアンマン」のロバート・ダウニーJr.氏が、詠春拳とヨガを長く続けておられるということを知ったのも励みになったので付け加えておきます。(ほんとに私事ですね()失礼しました。)