2012年8月満月 「ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ」

* 満月情報
8月2日、12時29分、宝瓶宮10度15分の満月です。
この満月(太陽と月のオポジション)に、双児宮木星と、白羊宮の天王星がそれぞれ調停の形をとり、この二つの星はセクスタイルです。
心地よさに安住するのがいいのか、チャンスを狙ってひっくり返すのがいいのか、やや迷うところですが、自分の考えだけで答えを出すのは難しいかもしれませんね。
この天王星は依然として磨羯宮の冥王星とスクエアを作っています。相変わらず大きな力が働いています。自分で動くより先に、何かに動かされるままに前進するという形になるのではないでしょうか。ここでは抵抗はできません。というより、抵抗する種類の状況ではないのです。
また木星と同じ双児宮にある金星が天秤宮土星とトラインで、長く続けてきたものが大きな実を結ぶ気配があり、強い安定感が出てきます。そのため、進歩よりもその位置の確保のためのエネルギーが強く働くように感じます。特に、日常生活を豊かに彩る物事に関して、その傾向が強く現れるでしょう。
ところで、獅子宮の太陽のそばには逆行中の水星がいます。この水星は、双魚宮海王星とインコンジャクト、人馬宮ドラゴンヘッドとトラインを作っており、このドラゴンヘッド海王星がスクエアになります。さらにこの海王星と、白羊宮の天王星セミクインタイル、ドラゴンヘッド天秤宮の火星がセミスクエア。
何か重要な、はっきりとしたメッセージが提示されるでしょう。それは決して、メールや電話といったわかりやすい媒体にのってやってくるわけではありません。どのような形か、それはメッセージを受け取ったとき初めてわかるでしょう。ですから、気づかなければそのままということにもなります。あまり意識せず、素直な気持でいると、見えやすいかもしれません。
力めば力むほど、その力がメッセージ受信の妨害になってしまいます。
これまでの努力、思い悩んできたこと、それらはあなたにとって必要な、とても大切なトレーニングでした。この満月では、その結果得られる果実のなる木の下へ、あなたは自然に運ばれます。心の赴くままに歩を進めましょう。
 
* ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ
毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
暑い暑いと思っていたら、もう8月なんですね。そういえば、先週天神さんでした。
本当に、今がいつかもわからなくなるほど、この暑さは強烈ですよね。
昔はこんなに暑くなかったような気がします。年のせいかなと思いましたが、そればかりではないようです。
まず、わたくしが生活しているあたりでは、地道がなくなってしまいました。道はすべてアスファルトの舗装か、ブロックのような敷石を敷き詰めた状態になっています。
木や草はこの町内には比較的あるほうですが、それでも昔に比べればずいぶん減りました。アスファルトの照り返しはきつく、最近流行っている日傘は、アスファルトの照り返しを和らげるという機能もあるほどです。ひっきりなしに自動車が通り、以前に比べればきれいになったとはいえ、熱い排気ガスが吐き出されます。またこの暑さですから、多くの建物でエアコンが作動しています。室外機から排出される熱気はすさまじいものです。
終戦後60年余りの間に、わたくしたちの環境は大きく変わりました。
それはテレビや昔の資料を見てもわかることですが、わたくしたちの年代だと、自分が子どものころといえば、40年ほど前になりますから、自分の目でみた移り変わりが見えます。
「昔はよかった」というような言葉があります。わたくしはなんでも「今が一番」という考えですので、昔に戻りたいというような思いは全くありません。しかし、昔おこなわれていたことや昔の習慣でよいものがあれば、これからの世の中にどんどん取り入れていくのはいいと思います。現に、暑さをしのぐための簾や打ち水など、しばらく忘れられていたことが最近になって見直されています。
人間は、進歩してきました。その中で、いろいろ失敗もしました。一番大きな失敗は戦争で、今なおそれが失敗だと気づかずに続けています。
そして、公害。これはここ2~30年ほどの間に、かなり取り返してきました。自動車についても電気自動車やハイブリッド車など、ガソリンによる排気ガスの少ない、あるいはガソリン自体を使わないものが市場に出始めました。
さらに、トラックなどの大型車で多く使用されているディーゼルエンジンも性能がよくなり、その排気中に含まれる窒素酸化物の量は激減しています。
かつて進歩と言えば、自然から遠のくことでした。自然を破壊して構築物を作り、化石燃料を使えるだけ使い、わたくしたちは発展してきました。今の「便利で安全な生活」は、そうやって作られてきました。
これからは違います。
人間は一度離れた自然に帰らなくてはなりません。どのように自然を守るか、これ以上破壊せずにすむか、それを今の便利な生活を保った状態でおこなうのは至難の業です。
いまさらインターネットもテレビもない生活に、わたくしたちは戻れるでしょうか。それはたいへん難しいでしょう。一般家庭の普通の生活では戻れても、世界中のさまざまなシステムが動かなくなり、結局は立ち行かなくなるでしょう。
しかし、もし、みんな少しずつだけ我慢することを考えたら、ひょっとしたらとても早く自然に帰れるのではないか、生活水準を大きく変えずに緑や風を肌で感じられる世界にできるのではないか、わたくしはそう思っています。
で、最近の流れからいうと、電気を使うのを少し我慢して原子力発電から卒業してしまおう、というのがトレンドかもしれませんが、ちょっと違います。
もちろん、みんなで電気を節約して、原子力発電から完全に卒業し、火力発電の負担も軽減できたらとてもいいと思います。結論だけいうと、わたくしはそう思っています。
でも、そのためには電気を節約しなくてはなりません。
消費電力の少ない家電品を購入し、さらにそれをむやみに使わず、電気自動車も上手に蓄電に使ってあまり走り回らず、インターネットも我慢し、熱い空気を団扇で動かしながら本を読む生活をしていれば、少しは節電できると思います。
なかなかそうはいきませんよね。この暑さです。エアコンなしでは熱中症にかかるかもしれません。で、何でこんなに暑いのかというと、って、話は元に戻ってしまいます。
どこかでこのループを断ち切らなければなりません。
そのために、何か一つ我慢できることを我慢してみたいなと、思う今日この頃です。
みんなで、何か小さな我慢をすれば、日本には1億3千万人も人がいるんですもの、きっと節約できるに違いありません。病院や介護施設はもちろん、電気が止まったら立ち行かない小さな工場も、死活問題のところは我慢を最小限にして、そうでもない人は、何か工夫してみたいものです。わたくしもこのブログとメルマガを書き終えたら、PCをオフにして、一人でいるときはテレビを見ずに、夜寝るまでの間はエアコンをつけないようにしたいと思います。
でも、洗濯機だけは堪忍してもらうことにしようっと。