2012年6月満月 「努力を続けるということ」

* 満月情報
6月4日20時13分、人馬宮14度14分の満月、月蝕を伴います。
たっぷりたぷたぷの満月です。太陽は双児宮で金星とコンジャンクション、火星は処女宮で太陽・金星、人馬宮の月とそれぞれスクエアで、きれいなT-スクエア。
宇宙からのエネルギーをじかにバンバン受ける感じがします。あ、科学的な意味ではなくてね。宇宙からのエネルギーには放射線がいっぱいで、地球は大気によってそれをいい具合に加減しているからわたくしたち生命体は生存できるんですよね。でも、そこはイメージの世界で突き抜けましょう。
宇宙からの果てしない大きなエネルギーを、わたくしたち自身が体全体、意識全体で受け止め、大きく反応し、素晴らしい力に変えていくのだと。
さらに、何度も出ていていますが、磨羯宮の冥王星と白羊宮の天王星がスクエアです。今の世界の大きな動きは、人為ではどうしようもないほど歴史の奥深くの力で動かされている感じがします。もちろん、それは良いこととか悪いこととかそういうことではありません。一般的な社会常識で良し悪しを判断できるレベルではなく、大きな世の中の流れの中での変革なのです。
今、世界中で起きている耳目を驚かす事柄の多くは、これから世界そのものが変革するための一つの動きであると考えられるのです。
今の日本の原子力発電や消費税や年金といった大きな問題は、このあたりを境に何らかの動きが出てくることと思われますが、動きが出るだけで、すぐさま解決というわけではありません。冥王星天王星のスクエアは、くっついたり離れたりしながら、長い期間続くのです。オーブ3度と見ても、2017年2月まではくっきりした形をとり続けます。その後しばらくその影響はあると思われます。完全にその空気が変わる気配は2018年、変わったという実感は2019年の春に天王星金牛宮に移ってからでしょう。さらに2024年11月には冥王星が完全に宝瓶宮に移りますので、もっと大きな変化が感じられることになると思います。
ずいぶん先の話まで書いてしまいましたね。
しかしそういう長い期間のことを書きたくなるほど、今回の満月はスケールの大きいものだと思ってくださればいいのではないかと思うのです。
この日の星周りにお話を戻しますと、この日ドラゴンヘッド人馬宮の5度、従いましてドラゴンテイルは双児宮の5度、このドラゴンテイルに、隣の金牛宮28度にある木星がぐぐっと近づくかたちで、双魚宮3度の海王星とT-スクエアです。
何か大きな幸運がドアをたたいている、そんな感じですね。木星はこの後6月12日に双児宮に入りますので、海王星とのスクエアはより色濃くはっきりしてきます。ともに双魚宮のルーラーで、何かが大きく、亡羊と拡がる感があります。
これから生み出されていく何か、その何かのもとが限界を見えなくするほど混沌と拡がっていくような感じがします。
先の冥王星天王星の関係とあわせてみると、これからの世界の混沌の深さと、そしていつかそこから生まれる何かへの期待が拡がるような気がするのです。
また、この日天秤宮にある土星双児宮にある水星がトラインです。簡単に言えば、わたくしたちの持つ知性と時間をかけて努力してゆく気持が仲良く手をつないで空中を自由に飛びまわる感じです。それらはわたくしたちに楽しいプレゼントをもたらしてくれるでしょう。
この満月、月蝕の前後には、これまでいろいろな形で努力してきたことが叶う方もいらっしゃるでしょうし、一つのステージが終了し、次の、まだ何もわからない混沌とした場所へ一歩を踏み出すという方もいらっしゃるでしょう。
特に何も変わらないよという方も、何年後かにこの年のことを思い出されたら、「そういえば2012年の中ごろは、一つのターニングポイントだったなぁ」という気持になられるかもしれません。今、何も起こらなくても、今の動きがこれからに影響を起こします。どうか楽しみに、今の努力を続けてくださいね。
 
* 努力を続けるということ
人馬宮の満月です。先ほど、「今の努力を続けてください」などと書いておきながらなんですが、見たところ、この人馬宮ほど「努力」などという言葉の似合わないサインはないかと思われます。
もちろん、怠け者ではないのです。努力をしなくても、自然と高いところへ行ってしまうのです。
人馬宮といっても、いわゆる射手座生まれの人のことをそのまま指しているのではありません。人馬宮というサインの性質です。ですから、ここで満月が起こる今回は誰にでもそのような素敵な空気の中で動けるチャンスがあるということです。
そして、実にこれまで努力してきたことが、「あれ?」というくらい簡単にできるということがあるのです。
では、努力をしなくても人馬宮の満月になると願いは何もかも実るのでしょうか?
それは残念ながらそうですとは言えません。
「タナボタ」という言葉がありますよね。本来は「棚からぼた餅」といって、思わぬ幸運のことを指します。この言葉が妙に人馬宮に似合いそうな気がするのでつい書いてしまいましたが、今日はそういうことを書こうとしているのではありません。
もちろん人生の中ではタナボタもあるでしょうが、たいてい幸運というものは上から落ちてくるものではなく、上からの力を借りて、自分で作っているのです。
そもそも人間というのは、努力できるように宇宙からの恵みをいただいているので、その人が向かうべきものにきちんと向かっていれば、願いをかなえるということは、必ずできることなのです。
なんといっても、鍵は、「諦めないこと」です。
そして、本質を見失わないこと。
人馬宮の話に戻りますが、この「諦める」「本質を見失う」ということもまた、人馬宮には無縁です。つまり、人馬宮はいつも楽観的で、その向きは常に本質を向いています。そこに、見た目での「努力」や言い換えれば「苦労」というものが見えないだけで、「ぶれない」ための集中力は、12星サインの中でも抜きん出ているのです。
そして、その集中力があるから、最も大切なことだけに、常に向かっていられるのです。
さきほど、射手座生まれの人をそのまま指しているのではないと書きましたが、人馬宮というサインの性質がこういうものだということは、射手座生まれの人の性格にも少なからず反映している事柄です。周りの射手座さんをこっそり見てみてください。楽観的に、真っ直ぐに本質に向かっていらっしゃいませんか?
他の星の様子にもよりますが、射手座さんの本質はそういう力を持っています。
そして、今この満月のとき、その射手座さんの素敵な力を、他の星座生まれの人も自分のものにできるのです。
楽観的に、真っ直ぐ本質に向かっていれば、少々時間がかかっても、時々歯を食いしばっても、必ず何とかなるものです。それが実るときには「あれ? こんなに簡単だったっけ?」なんていうふうになるものです。
それには、まず目標をしっかりと据えてください。夢の本質を見極めるつもりになれば、いまの目標はすぐに見つかります。
さあみなさん、次の夢に向かって、元気よく楽しく進んでいきましょう。