2011年12月新月 クリスマスは「愛の日」

* 新月情報
12月25日午前3時8分、磨羯宮2度34分の新月です。
冥王星が現在磨羯宮の7度付近にいますので、とても近い位置での新月になりますね。
また、金星が宝瓶宮の4度のため、新月とは大体30度の角度、天王星が白羊宮の0度ということで、新月と90度、金星と60度。さらに木星金牛宮の0度ですから天王星と30度、金星と90度、新月と120度という位置関係になっています。
これらの星はサインのはじめのほうにいて、いかにもこれから多くのことが始まるというワクワク感をもたらしてくれます。
さらに天秤宮27度の土星宝瓶宮28度の海王星が120度という角度を形作り、何か大きな事柄の終盤を迎える感じをも持たせてくれます。
他にも、角度という点に関していえば、多少の幅を持たせればいろいろありますが、数字的なことは割愛することにします。
さて、このたくさんのアスペクト、何が始まり、何が終わるのでしょうか。
もちろんそれは、新たな災害や戦争といった大掛かりなものばかりとは限りません。
ちなみに現在宝瓶宮にいる海王星は、2012年2月4日に双魚宮に入り、天秤宮にいる土星は2012年12月6日に天蝎宮に入ります。
来年は一年くらいかけて何か大きな物事が動くことになると考えられます。
それは新聞の一面トップに出る種類の事柄かもしれませんし、個人の日記にひそかに記されることかもしれません。多かれ少なかれ、何かが変わります。
今まで苦労だと思っていたことが難なくできるようになったり、逆に、何の疑問もなくすいすい進んでいたことに、大きな学びを得るような苦境を迎えたり、それは人によってさまざまかもしれません。
さまざまかもしれませんが、一つだけ、誰にも共通する大切なことがあります。来年2月に海王星の入る双魚宮は、もともとの海王星の居場所、ホームグラウンドなのです。
海王星の持つ夢や希望、人間の肉体を超えた高い精神の在りかを求める空気はいっそう強くなると見てよいでしょう。
現在起こっているさまざまな課題のことを考えると、わたくしたちの生活環境は、決してよいとはいえないのかもしれません。
しかし、星の動きを見る限り、わたくしたちの努力でよい方向に変えていくことは可能です。
この新月は、クリスマスに起こります。
宗教行事という点から考えるといろいろあると思いますが、やはり、世界中の多くの人々が、平和を祈り、愛を拡げる日でもあります。
新月に願い事を書くという方も、瞑想をするという方も、世界の平和と人々の愛の拡がりをご一緒に祈りませんか?
 
* クリスマスは「愛の日」
さて、今日はクリスマスイブです。
先日ツイッターを読んでいると、クリスマスを「恋人たちの日」と書いている人がいらっしゃいました。若いお嬢さんのようでした。
巷では、クリスマスにデートをするとか、クリスマスに一緒に過ごす人を探しているとか、クリスマスは実に「恋人たちの日」という様相を呈しています。
たしかに、クリスマスは「愛の日」です。
でも、恋人たちの日ではありません。
実は、わたくしは中学生の頃から、クリスマスをあだやおろそかに扱うまいと決めていました。
これには理由があります。
わたくしが通っていた中学校はキリスト教の学校でしたから、クリスマスの礼拝もありましたし、教会の礼拝に参加することも推奨されていました。
それはとても厳かな行事で、中学生の自分にとっては圧倒される感じすらありましたが、今から思えば、感謝と愛に満ちたすばらしいものでした。
そんなわけで、わたくしにとってのクリスマスは、サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれて家族でケーキを食べる楽しい日から、一転、宗教的な荘厳な行事へと変化しました。
さらに、中学2年生のときに参加した教会のクリスマスイブの礼拝で、衝撃的な場面に遭遇したのです。
礼拝が厳かに進行する中、「自由祈祷」という時間になりました。
あらかじめ選ばれた信者さんが、順に声を出してお祈りを捧げるのです。
その中で、あるおじいさんが泣きながら、イエス様がこの世にお生まれになったことの喜びと感謝の気持を祈りの言葉の中で述べていらっしゃいました。
わたくしにとっては実に衝撃でした。
確かにその頃のわたくしにとっては既にクリスマスは宗教的行事でした。
しかし、やはり形だけのものだったのです。
そしてこのとき、このおじいさんのお祈りを通して、わたくしにとってのクリスマスは、とても神聖なものになりました。
クリスマスは、涙を流して喜ぶべき日、感謝でいっぱいの気持で迎える日という人がいる。
それを実感したのです。
 
それから後ずっと同じ気持を抱いていたわけではありませんが、それでもクリスマスを恋人たちが愛を交わす日であるという考えには、ずっと反抗的な態度をとっていました。
若い頃お付き合いしていた男性にそういう話をすると「寂しい人だ」といわれました。
当時、彼がわたくしの考えを理解してくれていたかどうかは別として、今のわたくしは、当時の彼の気持がよくわかります。
わたくしは本当に寂しい人だったと思うのです。
なぜならそのころは、クリスマスを愛と感謝で迎える人々と自分とを切り離して考えていましたから。
ちなみに、今のわたくしは決して寂しい人なんかではありません。なぜなら、クリスマスは愛の日であり、感謝の日であるということを、とても強く思っているからです。
(本当を言うと、クリスマスだけではなく、毎日が愛と感謝の日だと思っているのですけれど。)
宗教的なことを言えば、わたくしの理解は教義からずれているかもしれませんが、しかし、世界中の多くの人が、イエス様の誕生を祝い、愛を拡げることに心を砕くのには変わりないと思います。この日生まれたイエス様は、のちに人々の罪を一身に負い、磔にされて天に召されます。
一身をなげうって人々の罪を負った救い主の誕生は、やはり愛と感謝を持って迎えるのがふさわしいと、わたくしは思います。
 
さて、今日の新月情報で、今年の「月よ月よのお話」は最後です。
今年も一年間お読みいただきましてありがとうございました。
今年はあまりにも大きな出来事があり、心が大きく揺らぎ、どのように発信していくべきか思い悩んだ一年でした。
しかしこの大きな出来事が、わたくしたち人間が宇宙の一部であり、魂は一つにつながっているということを確かに思い起こさせてくれました。
来年は、海王星双魚宮に入ります。
ますますわたくしたちの魂が愛という一つの大きな海の中の一滴の海水であるという思いが強まるのではないかと思います。
どうかみなさま、愛にあふれた素晴らしい新年をお迎えくださいませ。
来年もどうかよろしくお願いします。
ありがとうございました。