2010年12月新月

* 新月情報
12月6日午前2時37分、射手座13度28分の新月です。
新月というのは太陽と月が重なっている状態です。角度で言えば0度。これが今回は射手座で起こっていて、この太陽と月の重なりと、天秤座の土星が60度を形成しています。一対一で向き合う関係に、何か新しい動きが生まれそうです。同じ射手座には火星がいて、水瓶座天王星と90度の角度を作っています。この角度は新月前後数日間続くんですが、大変アクティブな形です。アクシデントの匂いさえするほどです。しかしこの火星は水瓶座海王星と60度、この海王星は件の天王星と30度というふうに、キナ臭さの中にも甘い幻想の香りがするような、ちょっと一筋縄ではいかない格好になります。そこへさらに、山羊座ではドラゴンヘッド冥王星、水星が2度くらいの幅(0度の範囲内)で寄り添っていまして、この三つの星が重なった状態で、蠍座の金星と60度の角度を形成しています。これまた深くて強い愛の力を感じます。普段は見えないような深い深い魂の奥底に、人知れず輝いている愛を発見するような感じがします。
「愛」といってもいろいろですが、ここでは幾分男女の愛が想像されます。とはいえ、今日書き出してきた星の位置をすべて総合すると、全く新しいご縁が生まれるというのでもなさそうです。どちらかというと、これまでの魂の遍歴の中で、他の魂とともに育んできた愛の輝きを見つけるといった感じでしょうか。「ツインソウル」、あるいは「ソウルラバー」という言葉がありますが、そういう相手に関することのようです。こういった相手、たいていは今現実に一緒に暮らしている相方がそうなのですが、そのパートナーに対して深い愛を感じる瞬間があるとか、そういう、ひょっとしたらものすごく日常的なことなのかもしれません。
また、今決まったパートナーがいないという方は、そういう存在に対するつながりを、何らかの形で見つけることができるのではないかという感じがします。あるいは、自分自身の愛のあり方を発見するのかもしれません。
いずれにしろ、その愛は、魂のレベルからの深いものであり、クリスマスを一緒に過ごすためだけのインスタントな恋愛相手が見つかるかどうかということではなさそうです。言い換えれば、今自分の心にうそをついて付き合っている人がいるとすれば、その関係の浅はかさに、はっきりと気づくことになるということでもあります。
つまり、自分の本心、その本心のさらに深い部分で繋がる本当の愛の姿を垣間見ることができる、そして、それらを育てていくはじめの一歩が踏み出せるかもしれない、そんな感じの新月です。
 
* 運の強い人は占いが当たる。
今回、新月を取り巻く星回りは大変情熱的で、しかもわたくしたちの内部の大変深いところに触れることができるような力を持つ星回りになります。
これは全体に関してのことですから、個々人ではどのようなかたちで顕われるかは一概に言えません。しかし、耳を澄ませ、心を開いていると、必ずそのようにご自分の状況が動いていくことがおわかりになると思います。
わたくしたちは、日々雑誌の占いを読んだり、携帯やPCで気軽にできる占いを楽しんだりします。気軽に楽しめるお遊びの診断は別として、毎日を快適に過ごすためのツールとして占いを利用されている方は、それが当たるかあたらないかはとても大事なことになる場合がありますよね。
わたくしのおおよその感じから申しあげますと、運の強い人ほど占いが「当たる」という方が多いようです。
「あの占い師さん当たるよ」とか、「この本の占いが当たってね。」とか、言っている人の多くが、「その結果望みがかなった」という方向に話が動く人が多いのです。もちろん例外もあります。強い運を自分でコントロールできずに、悪い方へ引っ張っていってしまう人は、占いがことごとく当たるのに、ご自分にとって「よくないほう」に当たっていることが多いと言う人もいるのです。ごくわずかですが。
では、なぜ運の強い人は占いが当たるのでしょうか。
それは、その人に「受容能力」があるからだとわたくしは思います。
つまり、物事をあるがままに受け止め、何かに拘泥して動かないような状況を作らず、運の流れにうまく乗っていくことができるという力を持つ人が、強い運を味方につけるのだとわたくしは思うのです。
わたくしたちは日々の生活がうまくいかないとき、占いに頼ったり神頼みをしたりします。もちろんそれらは日々の努力の上でのことですから、決して悪いことではありません。
だからこそ、神頼みは別として、占いは効果的に利用したいものです。(神様へお参りするのは感謝するためです。願いをかなえてもらうためではありませんから、ここでははずしますね。)
占いを利用するときに大切なことは、まず今の悩みを忘れることです。
いま気になっていることを心にかけたままで占いを読んだり聞いたりすると、その悩みにしぼって中味を解釈しようとしてしまいます。
占いというのはとても抽象的なものです。
心の中の井戸の中に手を突っ込んで、そこにある水をくみ出すようなものです。井戸から枯葉や鳥の羽などが落ちてくれば、それを一緒にくみ上げるでしょう。そうするとその枯葉や鳥の羽に目が行ってしまい、肝心の水の色やそこに映る景色には目が行かなくなります。まず、枯葉などは取り去ってしまいましょう。
その上で、くみ上げた水をよく見るのです。あわててゆらしたり、わからないからといって何回も何回も組みなおしたりしないように。最初に汲んだ水の中に、すべてがあります。見えないときは、見えなくてもよいのです。わからないときはわからないままに受け止める。そうすれば、それに当たる事柄が起こったときに「あ、これか」とわかるのです。
「これはこのことに違いない」と決めてしまったとき、違う顕われ方をしたときにすぐにそれと知ることができる場合はよいのですが、決めてしまったところに拘泥して動けなくなったとき、その占いは「当たらない」ということになりますし、同時に、巡ってくるべき運も逃してしまうことになります。
どちらにしろ、「何か」に拘泥しないことです。特に占いでは、今悩んでいることを占なうので、その悩みそのものを捨ててしまうのは困難ですが、占い師と向き合うとき、短い時間でいいですから、それを忘れて、心を開いていてください。
真面目な占い師なら、きっとあなたの心の井戸から清らかな水を汲み上げて、美しい未来を見せてくれるはずです。
それをそのまま受け入れたとき、必ず素晴らしい運の波に乗れます。
今回の新月は、必ず深い愛に気づかせてくれる素晴らしい力を秘めています。
皆さんがこの新月をきっかけに、さらに一段高くステップを上がっていかれますように。