愛の星、金星の恵みをいただきましょう!

この前、「月よ月よのお話 9月新月」でも書きましたが、新月の翌日(といっても時間的には数時間後)に金星が蠍座に移っています。普通でしたら一ヶ月程度で次の星座に移るのですが、今回はここで一回大きな逆行が入って2ヶ月くらいの滞在を経ていったん天秤座に戻り、20日間ばかり経ってからまた蠍座に戻って一ヶ月あまり滞在するという荒業をやってくれます。
金星というのは、水星と同様、地球よりも太陽に近い星です。占星術は「地球から見た星の動き」を用いて占いますので、地球から見ると金星と水星はだいたいいつも太陽の近くにいることになります。
一年のうちこの季節はなんとなく調子がいいとかいうのは、だいたいこの太陽、水星、金星の位置関係が影響している場合が多いようです。
さて、今回の主役は金星です。
金星はその名のとおり、ずばり「お金」と「豊かさ」の星です。
そしてまた、金星は愛の星でもあります。さらに、喜びごと全般を表す場合もあります。とにかくラッキーな星なのです。
つまり、金星が今どこにいるかで、自分の愛やお金、幸運全般の行方を知ることができるというものです。
特に、今現在の金星は、順行逆行を繰り返しながら、蠍座と天秤座にいつもより長くいるわけですから、その分影響が長く続きます。この2~3ヶ月、継続して何かについてのラッキーが続くとお考え下さればいいと思います。
その何かは、もちろん人によって違うわけです。
まさしく恋愛であったり、お金であったり、仕事の場合もありますし、留学や旅行の場合もあります。家族関係、仕事上の人間関係など、喜びの現れる場所は本当にさまざまです。
では、いよいよ皆さんお一人お一人の喜びの行方を探していただくことにいたしましょう。
下記の要領で、ご自分の星座を1番目としたときに、今金星の位置する蠍座が何番目の位置になるかを確認してくだされば、後はご自身の状況でなんとなく感じをつかんでいただけると思います。
まず12星座の順番を確認します。そして、生まれたときの太陽のある星座、つまり「わたしは○○座」と雑誌の占いを見るときの星座を1番として、順番に12番まで部屋番号を打っていきます。これで、12の部屋の割り当てが決まりました。
星座の順番は次のとおりです。魚座まで行ったら次はまた牡羊座に帰り、ぐるぐる回ることになります。

牡羊座 牡牛座 双子座 蟹座 獅子座 乙女座 天秤座 蠍座 射手座 山羊座 水瓶座 魚座

牡羊座生まれの方は牡羊座を、牡牛座生まれの方は牡牛座をそれぞれ1番としてください。
1番から12番まで番号をつけたら、蠍座が何番目になるかを確認してください。牡羊座の方にとっては8番目、牡牛座の方にとっては、7番目になります。
このようにご自分の星座にとって蠍座が何番目の星座であるかを確認したら、下の一覧でその番号が表わす事柄を見てください。それらが、これから金星の活躍する事柄です。

 1.本人、本人自身のキャラクター、資質
 2.金運、収入源(自分で動かせるお金)
 3.国内旅行、通信、兄弟姉妹、隣人、教育(小・中・高)

 4.家庭、遺伝、母親(または異性の親)
 5.子ども、恋愛、娯楽

 6.労働、病気、雇用関係
 7.結婚、共同事業、訴訟、ライバル
 8.遺言、遺産(自分で動かせないお金)、死、セックス
 9.哲学、宗教、海外旅行、高等教育(大学、大学院)
10.職業(転職)、履歴、名誉、父親(または同性の親
)
11.友人、希望、養子

12.秘密、隠れた敵、犠牲、退職
 
これ、見たことあるとおっしゃる方、ありがとうございます。そのとおりです。
このブログの下記のページにも同様の記事がございます。
火星、土星天王星について扱っておりますので、こちらもご一読いただければと存じます。
 
さて、ご自分にとって、蠍座は何番目になるかおわかりでしょうか。
その番号の事柄について、「お金、愛、喜びごと」が絡むとしたらどのような事柄が展開するでしょうか。
例えば蟹座生まれの方でしたら、蠍座はご自分にとって5番目の部屋にあたりますね。
5番目の部屋は「恋愛・娯楽・子ども」を表わす部屋になりますので、まさしく恋愛に恵まれることが考えられるわけです。しかし、金星は人物として若い女性を表すこともあります。女性のお友達同士のつながりが広がり、楽しみごとが増えるということもあります。
また、楽しみごとに使うお金の動きが大きくなりすぎて、そのときはいいのですが、後でカードの請求書を見て「しまった!」なんてこともあるわけです。
蠍座さんはどうでしょうか。蠍座さんとって蠍座はまさしく1番目。何をおいてもご自身の存在自体に愛の星の力が作用します。
今こそ「輝く自分」をアピールするときだと思われますし、ご自身の愛の力で周囲の皆さんを幸せにしてさしあげるときかもしれません。
 
このように、ご自身の星座から、ご自分でご自分の今の愛と喜びの情況を占ってみてくださいませ。
必ず何か見つかると思います。
そうそう、金星が1番目、5番目の部屋に入ると、いわゆる「モテ期」が到来するといわれます。
これはかならずしも、何の理由もなくただ周りに素敵な人が集まってくるというのではありません。
金星が1番目の部屋に入ると、その人自身が魅力的になり、周りの人をひきつけるのです。と同時に、本人自身が愛にあふれて周りを見渡すことができるようになるため、周囲の人の素晴らしいところが目に付きやすくなるのです。
その結果、ご自分がいつも素晴らしい人に囲まれているということを改めて知ることができ、愛のある行動が取れるようになり、自然にモテるようになるというわけです。
5番目の部屋については、それが娯楽や恋愛の場面で起こることになります。
もちろん、周りの人を先入観なしで、そのままに受け入れてみるということができなければ、本当の意味での「モテる」ということには繋がりません。
心から愛し合える人を求めるのならば、周りの人すべてに誠実に接することが、最低の条件になります。
逆に言えば、常に周りの人を先入観なく受け入れ、素晴らしい点に目を向ける愛情深い眼差しがあれば、その人はいつでもモテるということになります。
つまり、どこにいても金星のパワーを引き寄せられるということなのです。
確かに、現在の金星の位置で、幸運のありかを知ることは強みになりますが、幸せをつかんでいる人のすべてが西洋占星術を駆使しているわけではないということも、皆さんはご存知だと思います。
実は幸せをつかむのに必要なことは、ご自身が周りの人や状況、そしてご自分自身を、どれくらい真剣に愛せるかということだけなのです。
西洋占星術は、あくまでも目安であり、ヒントです。
上手にお使いいただいて、楽しんでいただければ幸いです。
皆様に、金星の恵みがいっぱいいっぱいありますように!