2010年1月満月その2

新月情報
1月30日15時19分、獅子座10度15分の満月です。
ブルームーンですね。
一つの月の間に満月が2回来るブルームーンという現象です。これは現在わたくしたちが使っているカレンダーと月の周期とのずれで起こることなので、しょっちゅう起こることではありませんが、それほどの意味はありません。
それを知ってはいるのですが、やはりそうしょっちゅうあることではないので、少しうれしかったりします。
さて、獅子座の月ですね。
恋愛、娯楽、自己表現、子どもとの関係、ご自分が主役になれる何かを見つけられたらいいですね。
しかもこの日、獅子座で逆行中の火星と0度の関係になります。ほとんど重なっているんですね。
そして10日ほど前に木星魚座に入りました。木星にとっては実家に帰っている感じです。
これらの星の動きは、愛情深く、とても元気な感じがしますが、一方で土星冥王星が90度の厳しい形をとっています。本来その人が向かい合うべき根本のこと、目に見えないけれどその人や物事の存在そのものを左右する潜在的な意識や力、隠された欲望とそれをかなえようとする努力のありか、そういう物事が浮き彫りになる、あるいはそこを見つめざるを得なくなる、そういった配置です。
この形は昨年の秋ごろから続いており、特に、2009年11月から2010年2月までの4ヶ月間はかなりタイトな形になっております。
このところ、「自分の本当にやりたいことは何か」とか、「自分は何のために生まれてきたのか」とか、そういったことをつい考えてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その答え、今が見つけるチャンスかもしれません。
特に、昨日おとといあたりは火星と金星が180度という角度を組んでいたりもしましたし、この週末は、何かとても情熱的なことが発覚しそうな気がします。情熱的とは言っても、恋愛とかではなく、一人ひとりの人の存在の奥底から沸き起こる情熱的なものということです。
そういう意味では恋愛や結婚なども入るかもしれませんが。
どちらにしろ、これをお読みの皆さんが、「これかも」と思い当たられることがあれば、それかもです。

* 運命の人との出会い方
今回の満月は、一人ひとりの人がご自分自身をきらきら表現する満月です。
しかもそれは、深い深いところで目覚めている何かに支えられている感じですから、仕事、人、人生の目標、など一生にかかわるお付き合いについて考えるのに適しているかもしれません。
前回の新月で「近々書きます」と書きましたので、今回お届けしようと思います。

「運命の人」というと、わたくしはいつも森瑤子さんのことを思い出します。前に書いたかもしれないので、重なるかもしれませんが、彼女のエッセイで読んだエピソードです。
森瑤子さんは、最初の結婚を解消された後、長い間立ち直れずにいらしたのですが、あるとき一念発起、これからは周りの人に心からの笑顔で接することにしようと決意されました。
そしてその決意をして出勤されたまさにその日、特別の笑顔でお迎えした最初のお客様と、約半年後に結婚されました。
瑤子さんは1993年に52歳の若さで亡くなりましたが、お幸せな結婚生活であったことは、その後の目覚しいご活躍や、エッセイの内容からも推して測ることができます。

さて、いつもこのことを例に出すときにともに出すのがわたくしの例です。
前回、わたくしがお見合い結婚であることを書きました。
もちろん、若かりし頃、お見合いは何度もしました。が、お断りすることもあり、その逆もありで、なかなか成立しなかったのです。
わたくしはあるとき一念発起して、「これからは写真と履歴書だけでお断りしたりしません。一回お会いしただけでお断りしたりしません。」と誓いました。
で、そんな誓いを立てたにもかかわらず、しばらくは何もお話がなく、そのことそのものは忘れてしまっていました。
しかしその年の秋、誓いから半年くらい後にいただいたお見合いの相手が、どこからどう見てもひょろひょろの「おっさん」だったのです。しかも、お話をいただくやいなや、忘れていた誓いを思い出してしまいました。
結局、そのひょろひょろの「おっさん」と結婚することになったわけですが、誓いを思い出さなかったら、たぶん写真で断ったかもしれません。

で、この二つの例から何を言いたいかといいますと、決意とか誓いとか、何か自分が良くなるためのことをひとつ決めてみようということなのです。
この場合、例えば「次に出会った方と必ず結婚します」とか、相手の承諾を得なければ実現しないようなものは適切ではありません。
「次に恋人からプロポーズされたら絶対断りません。」とか、「次に紹介された方にお付き合いを申し込まれたら必ずお受けします。」とか、ご自分が「はい」と言うことによって物事が決定する種類のものがいいわけです。
つまり、「何がきても受け入れる」という姿勢で誓いを立てるのです。
さらに、少しゆとりのある決意がいいですね。プロポーズされる想定は「恋人から」にしておけば、びっくりするような方からいきなりプロポーズされる心配はないでしょうし、これから出会う場合は、「お付き合い」くらいにしておけば、そこが足がかりで前に進みます。しかも現実的ですね。

もちろん、逆でもいいわけです。「次に出会った方には必ず自分からお付き合いを申し込みます。」なんてのも素敵ですよね。
出会ったお相手を最初から受け入れるからこちらからお付き合いを申し込むことができるのです。
断られたら次に行けばいいわけですが、出会った方が運命の人ならば、断られることはないわけです。

では、どのような誓いを立てればいいのでしょうか。この場合、誓いの内容は頭で考えないほうがいいのです。頭で考えるのでなく、それはあるときふと閃くのです。
だいたいわたくしだって、「これからは写真と履歴書だけでお断りしたりしません。一回お会いしただけでお断りしたりしません。」なんて、なぜ思いついたかわからないのです。
あるときふと思いついただけなのです。
しかも、およそ半年くらい後の見合いのときに思い出して実行したのだから不思議なものです。

人間は、自分の行動は自分で決めています。
しかもひとつの事柄を、長い年月の根回しの上に成立させるべく、さまざまなお膳立てをして「そうなるように、そうなるように」計画しているのです。
例えば、「普通なら行かない集まり」になんとなく参加した時、「普通なら断る仕事」を何故か快く受けた時、そんなときに運命の人やチャンスに出会うことがあります。

しかし、自分がネガティブな考えに陥っていては、普通なら行かないところへなんか、やっぱり行きませんよね。

実はこれについてもわたくしは実体験があります。
2年位前のことです。いきなり友達のMちゃんから電話がかかってきました。個展を開いているからぜひいらっしゃいというのです。
お互いにメールアドレスを変えたりしているうちに連絡がつかなくなり、何度か家に電話してくれていたのです。そんなわけで、最終日近くになってやっと捕まえていただけたのです。
興味はあったのですが、その場で即答できず、「行けたら行く。」とお返事をして、場所だけを聞いておきました。
不思議なもので、たまたまその日の午後のスケジュールが空いていたため、すぐに支度をして出かけました。わたくしはもともとフットワークの軽いほうではないので、結果的にそんな急なことはたいていお断りするのですが、何故かその日は考えより先に行動していました。
会場に着くと、招待してくれたMちゃんが「来たんやぁ! 急やのに、ありがとう!」と歓待してくれて、作品の解説をしてくれたり、同じくその日にいらしていたお友達を紹介していただいたり、素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
実はそのときに出会った方とは、それからもずっとお付き合いが続き、今もわたくしの成長を支えてくださっています。
それに彼女はこのブログも読んでくださっているので、「わたしやん(笑)」と思ってくださっているかもしれません。(これからもよろしくお願いします。)
この出会いがわたくしにとって本当に素敵な宝物になったことは言うまでもありません。

もし、あのときMちゃんからのご招待を断っていたら、今の自分はないかもしれません。
もちろん別の自分があるかもしれませんが。
しかし、わたくしにとっては今の自分はとても大切な自分です。
感謝感謝、周りの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、話を戻しましょう。「出会いがない」とか、「ピンと来る人がいない」とおっしゃる方は、ぜひ、ご自分の心をもう一度静かに見つめてみてください。
このとき、「答えがほしい」などと思わないでくださいね。そんなことを思ったら、「答えがほしい」という状態を長く作るだけです。
答えは既にご自分で持っていらっしゃいます。
それが、心の表面に浮いてくるまで静かに待ってみましょう。
瞑想で答えが出ればいいのですが、そうでない場合は、ただ一所懸命仕事をしたり遊んだり、毎日の「今」に心の全てをおいて楽しく生活されるといいのではないかと思います。

あせることはないのです。
毎日を丁寧に、「今」すべきことに心を集中させて過ごすことが、ご自分に必要なことをみつける最も近道になるのです。
そしてあるときふっと「こんなことをしてみよう」とか、「これからはこんなふうにしよう」とか、そんな形で思い浮かぶことがあったら、ぜひそれを実行してみてください。
本当に必要なことであったら、かなり早く願いの実現につながるはずです。

今まで起こらなかったことは、起こる必要のなかったことです。
しかしご自分がご自分のために行くべき道を行かないために、お待たせしている人もチャンスもあるはずです。
どうか、運命の人を、運命のチャンスを、いつまでも待ちぼうけさせることがないように、もう一度立ち止まって、今本当に進みたい道を進むことができているかどうか、ご自分の心に問いかけてみてください。
そして、毎日を丁寧に楽しく過ごしてください。
きっと素晴らしい出会いが訪れます。