2010年1月新月

* 新月情報
1月15日16時12分、山羊座25度1分の新月日蝕のおまけ付きです。
威力の強そうな新年最初の新月です。ぜひ何か願をかけてみてください。
また、ちょうどこの日で水星の逆行が終了しますので、昨年末以来どうも休憩モードからよみがえれないという方や、年が明けたというのに仕事がさくさく進まないというような方は、このあたりから改めてエンジンがかかるのではないかと思います。しかし、今日から土星が逆行に入るため、時間(年月)のかかる計画や地に足つけて行なうことようなについては、5月末まで見直し期間に入ります。長期戦を覚悟している計画は、この5ヶ月の間にしっかり練り直して、さらにいいものにしていってくださいね。
実はかく言うわたくしも年末に風邪をひいて以来まだ体調が戻らず、関係各位にご迷惑をおかけしております。申し訳ありません。
風邪自体はそろそろ抜けるのではないかと思いますが、今後の自分の動きについていろいろ計画中で、それに関しては5月末か6月くらいに一気に攻勢をかける気分でおります。
それまでもし引きこもっていても土中のセミの幼虫くらいに思っていただいたらいいかと思いますので、どうかご心配なく。

* 新月と三日月と結婚相手
さて、明日は今年最初の新月日蝕とともに迎えるわけですが、多くの方が今年の目標を立てられることだと思います。
新月や三日月に願いを託すというのは、古今東西親しまれてきたことのようです。
そういうわけで、今日は新月の日と三日月の日に行なわれるおまじないをご紹介します。
それではまず新月から。

新月を最初に見るときに、もし右肩越しに見たら何かの願をかけるとその願い事は必ずかなうといわれています。新月は太陽と同じ方向に出るので、新月の時刻にこれを見ることは非常に難しいといえます。しかし月の占いやおまじないは、新月から2日目までを「新月期」として扱っているものが多いため、新月から1日目、2日目の月なら叶うのではないかと思います。
今回なら15日はまさしく新月直後、しかも日蝕ということですから、太陽の光で月は全然見えないのではないかと思います。ですから、翌日の16日、午後5時半ごろにお試しになってみてはいかがでしょうか。太陽の沈んだ直後の西の空、少し南よりに、沈む直前の細い細い月を見ることができるのではないかと思います。
さて、この「新月を右肩越しに見て願をかける」という方法には、もうひとつ特別なおまじないがあります。それは、未来の夫に会いたいと願う若い女性のためのおまじないです。

新月を最初に見るときに右肩越しに振り返り、誰にも聞かれないように次のような言葉を繰り返して言います。
新月新月、教えてちょうだい。どんな人がわたしの夫でしょう。教えてちょうだい、彼の髪の色と衣類を、そして彼がわたしと結婚する幸福な日を。」
もしこの呪文を唱えた人が今年中に結婚するとすれば、満月が欠け始める前に、必ずご自分の望みの男性と出会うことができるというものです。
婚活中の女性は、ぜひともお試しくださいませ。

さて、新月の日(または翌日)に雨が降ったら、またはお仕事が忙しくて新月どころではなかったらどうすればよいでしょうか。
翌月の新月まで待つこともできますが、すぐあとの三日月にお願いすることもできます。
ただしこのおまじないは年に一度、新年の初めての三日月の日にしかできません。
今年は1月17日がその日にあたります。
この日の17時10分過ぎに太陽が沈んだ方角の空を見ると、三日月が見えると思います。19時過ぎには沈んでしまいますので、2時間くらいしか時間がありませんのでご注意くださいませ。
では、その方法です。
新年になって初めての三日月の夜、ベランダや庭に出ます。そして月を見ながら、「お月様、わたしの彼になる人は誰でしょう。どうぞ今晩教えてください。」と唱えます。
そのまま、その日は何もせずに寝てしまいましょう。その晩の夢に出てきた男性が、近い将来あなたの恋人になります。

将来の夫や恋人がどのような人かを占うという種類のおまじないは、これらだけではなく、古今東西本当にたくさんあります。
それだけ、若い女性には興味の深い事柄なのでしょうし、大切なことなのです。
今の日本の法律では、成人してさえいれば本人同士の意思だけで結婚も離婚も可能です。
これがつい最近まで、結婚式まで顔も見たことがないような相手と結婚することなど、珍しくも何ともなかったのですから驚きますよね。
さすがに現代の日本では、相当いろいろな事情が絡まない限りそういうことにはならないとは思いますが、世界に目を向ければ、現代でも「家の決めた結婚」というのが普通に存在する社会があります。
宗教的な縛りの多いイスラムの国々や、同じく宗教的な縛りであるカースト制のあるインドなどがその代表だと思います。
もちろん、国全体の方策や個人の生活の状況によって多少の違いはあるようです。
それでも本などで読むと、わたくしのような一般的日本人では考えられないほど、これらの社会では「結婚」については厳しい決まりがあるようです。

このことを、わたくしたちはどのように見ればよいのでしょうか。
結婚のように重要なことで個人の自由の認められない社会はひどいと見るのでしょうか。
親が子どもの幸せのために相手を決めてくれるのはありがたい社会だと見るのでしょうか。
ちなみに、わたくしはどちらの見方もしていません。
というわけで、ここから先はわたくし個人の意見になります。

そもそも、結婚相手というのは誰が決めるのでしょうか。
自分で決めるのでしょうか。
しかし自分が決めても相手が断れば成立しません。
反対に、相手に望まれても自分が断れば成立しません。

占星術で観ていくと、長く続いているカップルにはかなり深い縁が見られます。
女性の場合、占星術を少し勉強された方なら、好きな人ができたら「相手の金星星座を調べる」というのはほぼ常識のようです。(男性側からですと、「相手の火星星座を調べる」ということになります。)
これは、男性にとってはその出生図において金星の位置する星座が「タイプの女性」といわれていること、逆に女性にとっては火星の位置する星座が「タイプの男性」といわれていることに起因しています。この「タイプ」というのは、「恋愛相手として惹かれるタイプ」ということです。
確かに、素晴らしい恋愛を経て結婚をするというのが理想ですし、好きでもなんでもない相手と結婚するということ自体、現代の日本では考えられないことです。

しかし、「結婚」というのは恋愛とはまったく別のものです。
これは、結婚していても恋愛はできると言っているのではありません。
一人の人との関係を長く続けるという場合、「結婚」という形態を選ぶか、「恋愛」という形態を選ぶか、どちらかになるということを言っているのです。
近頃は、「結婚」という法的な契約を結ぶカップルだけではなく、互いの意思のみで生涯を共にすることを誓う「事実婚」のカップルも増えています。
占星術上、「結婚」の縁はないのに恋愛の縁が深いという場合は、たとえ生活をともにしても、籍を入れない「事実婚」はとてもよい方法だと思います。
一緒に生活しているからといって、「結婚」と「恋愛」は違うのです。
恋愛ならばうまくいっていたはずなのに、籍を入れたとたんに分かれてしまうパターンもあります。不思議なことに、10年以上も一緒に生活していたのに、籍を入れてから3年もしないうちに別れてしまうというケースすらあるのです。
逆に、恋愛の縁はそれほど深くないのに、結婚してから年月を経れば経るほど仲良くなっていくカップルもあります。
占星術的に見ても、友達同士としての縁は大変深いのに、恋愛関係の起こる余地の全くない出生図をお持ちのご夫婦もあります。
ちなみにわたくし個人の例では、恋愛運は最低なのに、結婚運は最高という出生図を持っております。夫のほうは結婚目的なら恋愛してもいいという種類の出生図を持っています。
こんな二人がどうやって結婚したのかといいますと…。
「お見合い」です(笑)
「結婚する」ということのみを目的に二人の人間を出会わせるあの伝統的な方法です。インドやイスラム諸国のように宗教的な縛りはありませんし、気に入らなければ断る自由もあります。
日本に残る、誇るべき便利な習慣です。
もし、「恋愛」がいつも長続きしないとか、何故か好きになった人にはいつも既に恋人がいるとか、そういう方は、「恋愛」なんて考えずに、お見合いで結婚されることをおすすめします。
もちろん中には「一人の人と一生を共にする」という運勢自体をお持ちではない方もいらっしゃいますので、その点はご注意を。

ということになりますと、自分は恋愛向きか、結婚向きか、またはお一人様向きか、そのあたりの見分け方を知りたいという方もいらっしゃるかもしれませんね。
残念なことに、ここでその見分け方を書くことはできません。
なぜならここで書いてご紹介できるほど簡単な「ルール」が存在しないからです。
ですからここでは、決して結婚は恋愛の延長線上にあるものとは限らないということと、一人の人と生涯を共にするという形態は、「結婚」、「恋愛」、「事実婚」などさまざまな形態があるということだけを書いておきたいと思います。
このお話は、このブログを始めたころから気になっている「運命の人とは何か」「ソウルメイトとかツインソウルとは何か」ということに深く関連しますので、また気長に書いていきたいと思います。
「気長って、わたし今年中に結婚したいねん!」
とおっしゃる方のために、近いうちに「縁の深い人との出会い」というのを書いてみようかなと思います。
ここで「次回の満月で書く」と書かないのは、別に何かの計画があるからではなく、予告したことを忘れることがあるからです。
ただええ加減なだけです。悪しからず。