開運グッズ

上の広告に開運グッズのサイトの広告が出ていた。
のぞいてみると面白かった。

よく雑誌でも天然石とかの広告が出ているけれど、実はわたくしはそういうのは半信半疑だ。

だって、石はなにもそういう「エネルギー」をこめなくてもきちんと機能するからだ。
たとえ道に落ちている石でも、ちゃんと仕事をしてくれる。
だから、雑誌とかで、使っている石のわりには高価なブレスレットやネックレスが売られていて、そこに「開運」なんていううたい文句があると、何かおかしくなってしまうのだ。

だってこれは、「この洗濯機は洗濯ができます!」と書いてあるのに等しいからだ。

ただ洗濯機の場合は、水を入れないと作動しないことを誰でも知っている。(一部の上等な洗濯機の一部のすごい機能を除く)
当然、水や洗剤を入れないで闇雲にスイッチを押して「洗われへんやん!」と怒る人はいないと思う。
しかし石の場合は、その石がきちんと仕事をするために何をどうしていいのかという効果的な使い方なんて、実は持ち主本人以外には誰にもわからないし、持ち主にだってよくわからないこともあるというのが現実なのだ。

洗濯機に使い方があるように、石にも使い方がある。
きちんと使えば、雑貨屋で買った石も、ブランドの店で買った石も、道に落ちていた石も、必ずきちんと仕事をする。
逆に、意図的に何かのエネルギーを入れられた石は、その力を発揮できないことがある。
エネルギーが勝ってしまって石の働きを妨害するからだ。

石に入れても大丈夫なエネルギーは、持ち主によるプログラミングと、その石を持って幸せと感じる持ち主の喜びくらいだと思う。
前者は、購入してから後によく浄化して行なうとよいが、後者は持っているうちに自然に入る。
プログラミングしなくても、持ち主の喜びを石が感じ取ってくれれば、なかなかよい仕事をしてくれる。


ちなみにわたくし自身は、販売したりメンテナンスしたりする石に何かのエネルギーを入れたりはしない。
製作したり修理や浄化を頼まれたりした石はレイキをあててから依頼主にお渡しするが、それは余分なものをすっかり抜きさって、石そのものの力がきれいに出るようにするためだ。
だから、レイキをしっかりあててはいるが、石には何も残らないと思う。

だから、その石で何か願いがかなうとか、そんな売り方はしない。
そうはいっても、つけていることで体のエネルギーが整うことはよくあるので、それはお客様と相談して気に入っていただけるものを一緒に探したりする。でも、石というのはそれをつけたからといって、病気が治ったり荒れていた気持ちが落ちついたりということがたちどころに起こるというものでもないのだ。

そこらへんが難しいわけで、どんな石でも持ってすぐに効果が出るものでもないし、肌身離さず長く持っていればいいというものでもない。


ましてや、「この石を持ってからというもの、急に運が良くなりました。」などというのは、あくまで「売り文句」だと思う。

わたくしの売る石ではそういうことは有り得ないので、あらかじめご了承ください。

もし、わたくしのお売りする石をお持ちになって急にそんなことが起こったら、

「これまでの努力が実を結ぶタイミングだったというところへ、石がやってきてエンジンをかけてくれた」

というくらいに解釈していただくとよいと思う。

石を持ったら急に病気が治ったなんていうのも同じだ。
「日々体のことをよく考えて、きちんと養生したからだ。」と、ご自分をほめてください。


石というのはたいてい、「あと一歩」をちょこんと押してお手伝いするだけだと思う。

世の中のお守りというのはたいていそうだと思うけれども、わたくしがそう思うだけかもしれない。


そこのところはよくわからないけれど。