2009年7月新月

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* 新月情報
7月22日午前11時36分蟹座29度27分の新月です。
今回の新月日蝕を伴います。
日本の一部では皆既触になり、大阪でも80パーセントばかり欠けるようです。図は、CyberSkyというソフトの日蝕時の大阪の空の模様です。80パーセント欠けるというと、もうほとんど全部隠れてしまうように見えますよね。
参考までに、Mitakaで出した画像も載せてみました。これは地球の外から見たという設定の画像ですが、なんだか月の影が地球にあいた大きな穴のようで、そこから何か出てきそうですね(笑)
わたくしは、明日は近所の子どもたちと観測会をする予定です。
ぜひ晴れてほしいなと思います。

* 日蝕
ところで、日本国内で皆既日蝕が観測されるというのは久方ぶりのことだそうで、メディアでもしばしば取り上げられ、大きな話題になっています。
日蝕メガネもメーカーさんのほうで品切れだそうです。
テレビでも、安全な観測のしかたについて、しきりに放送されています。
たいへん多くの方が皆既日蝕の見られる島へ出かけられるようです。
島の皆さんもずいぶん前から設備投資をしたりして、例年をはるかに上回る旅行客に備えていらっしゃいます。
旅行業者さんもこれらのツアーを成功させようと、大変な努力をされていることと思います。
このようなことを耳にすると、日本国中がいっせいに日蝕に向かっていこうとしているのではないかというような気さえします。もちろん、それはわたくし自身が日蝕に興味を持っているからそう思うだけなのかもしれませんが。

日蝕は、それそのものでかなりなエネルギーを持つものです。
その上、こんなにたくさんの人が日蝕を楽しみにし、ビジネスが成立し、メディアでもかまびすしく取り上げることで、実にさまざまなエネルギーがそこに集まるような気がします。
多くの人が、日蝕のエネルギーの中に取り込まれています。
占星術的なエネルギーはもちろんですが、そこに人々の意識が加わります。
「見たい」「行きたい」「仕事がしたい」「来てほしい」「儲けたい」こういった意識が、日蝕のエネルギーをさらに拡大するような気がします。
それだけではありません。
新月ですから、この日に願い事をする人もきっと多いでしょう。
また、意識を日蝕に向けて瞑想をする人も多いかもしれません。
日蝕は凶兆であるという考え方もありますから、できるだけそこに触れないように気をつけているという方もいらっしゃるかもしれません。
いずれにせよ、多くの人々の意識が日蝕に集まっているということには変わりありません。

このエネルギーが、うまく作用したらいいなと思います。
意識の生まれた動機がどのようなものにしろ、それが発せられればエネルギーとなるのですから、集まれば集まるほど強い力となるのは必定です。
とすれば、このエネルギーが、この世界にとって恵み豊かに作用してくれるとうれしいなと思うわけです。

そこで、この日の星の状況を少し書いてみたいと思います。
この日、重なった月と太陽は蟹座にいて、魚座天王星と120度の角度を作っています。
始まりを意味する新月(しかも日蝕)と変革の星である天王星アスペクトです。
何かが「するりと」動き出しそうです。
しかも、双子座の火星と獅子座の水星が60度です。
待ちに待った連絡が来るのか、あるいはこちらから連絡するタイミングが見つかるのか、人と人とのつながりに関して、何かがはじけるように生き生きと通じ合うのではないかという感じです。
水瓶座にある木星海王星は、依然重なり合って、魚座天王星と30度です。
どれもこれも、苦労なく物事を進められるような形です。
その中にあって、双子座の金星と乙女座の土星は90度と、激しくぶつかり合う角度です。
じっくりと守り育てる姿勢と、きらきらとした新しい感覚が真っ向からぶつかりあいます。
穏やかな角度ではないだけに、何かの引き金になるのではないかと思われます。

120度とか60度とか30度とかいうのは、あまり苦労しなくても動かしたり動いたりしそうな感じがするものですが、90度というのは、少々の困難があってもぶつかって変えていくぞという感じのする角度です。
また、見方を変えてみますと、前者は居心地がよければ大きな変化を起こすことなくそのままの状態が続くという場合もあります。そのくらい「抵抗のない」角度なのです。しかし後者の場合は、望むと望まないとにかかわらず、何かしら頑張って打開しなくてはならないことにぶつかってしまうこともあるわけで、これはそのくらい厳しい角度だともいえます。
どちらが良くてどちらが悪いということは言えません。
よく作用すれば、どちらも良い働きをしますし、うまく働かなければ思惑通りにはなかなかいかないということになります。

これらは使い方次第です。
ぶつかった結果、今までのやり方をてこでも変えないなどという妙な意地っ張りの方向に向かうのか、ぶつかってみたらとても新しいやり方が見つかったので難なくそちらに移行できたということになるのか、やはりそこは動いてみなければわかるものではありません。
これは日蝕も同じことです。凶兆とみなす考えもあれば、スタートにおける吉兆とみなす考えもあります。
完璧に正しい解釈というものはありません。
あるとすれば、「起こってみなければわからない。」というのがそれでしょう。
だからこそ、いたずらにおびえたり期待したりすることがないようにしたいものです。
凶兆だと解釈すればそれを避けられるように、吉兆だと解釈すればそれを確実にするように、結局は自分自身の成功を信じて進むことが、それらの星の良いパワーを身につけることになるのだと思います。
本当に良いものは、必ず自分の行く手に待っているのです。

さて、明日の日蝕が、皆さんにとってすばらしいスタートのしるしになりますように。
そして皆さんが、未来で待っている幸運に少しでも早く出会えますように。