2009年5月新月

* 新月情報
5月24日21時12分、双子座3度28分の新月です。
双子座の守備範囲は、情報・通信・兄弟姉妹・ごく身近な人間関係・初等教育、などです。
電話や電子メールなどの流れについてお願い事があるという方は、ぜひそのことに関して願ってみましょう。また、兄弟や幼馴染など、子どもの頃からの人間関係やご近所づきあいなどに関する願い事についても、効果が期待できます。
もちろんそれらに関係がなくても、新月は願い事のチャンスです。
ぜひ、何か願い事を紙に書いてみましょう。

* 天然石
新月の日にかけた願い事は、かないやすいといわれています。紙に書いたり、口で唱えたり、いろいろな方法で神様や宇宙にお願いをする方が多いでしょう。
さて、わたくしたちはよく、神社仏閣にお参りしてお願い事をするときなど、お札やお守りをいただいたりします。
また、何かのおまじないのために、ご自分で護符を作られる方もいらっしゃるようです。
なんにせよ、何かの願い事をかなえるために護符やお守りを身につけるという方は、案外多いのではないかと思います。
最近では、「金運が上がりますように」とか「結婚できますように」とかいう願いをこめて、天然石のブレスレットなどを身につける方が多いようです。また、雑誌などの広告でもそれらを盛んに宣伝しています。
わたくしの考えでは、天然石そのものはどこで買っても、いわゆる「効果」は同じだと思います。デパートや専門店で買っても、通販やオークションで買っても、展示会で買っても、「これ」と思って購入すれば、持ち主の素敵な友達になってくれます。
これらの客観的な違いは、値段だけではないかと思います。
もともとこういった「石」の類いについては、その相場はあってないようなものだと言われていますが、末端の小売業者さんがわたくしたち消費者に提示する値段というのは、さほど大きな違いはありません。
とはいえ、デパートや専門店のように、「売る」ための経費がかかるものはその分高くなりますから、本来ならば、通販は店頭販売よりもお買い得なのは当然でしょう。
それでもわたくしが目で見て買うことにしているのは、店頭で販売員さんとおしゃべりするのが楽しいというのが最も大きな理由です。よく行く店では、買いもしないのに30分も1時間もぶらぶらしていることがあるくらいで、石を求めるだけでなく、お店で過ごすひと時を楽しませていただいているというのが実情です。
決して、通販が信用できないなどと思っているわけではありません。
実際、通販やオークションを利用して、上手にアクセサリー類を入手している方もたくさんいらっしゃいます。何人かのお友達のを見せていただきましたが、どれもとても素敵に輝いていて、持ち主の方にとてもお似合いでした。

ただわからないのは、「パワーをこめてお届けします」という付加価値の付いた商品の場合です。
雑誌の広告などを見ていると、「パワー」のこめられたその天然石を身につけるだけで、ものすごい幸運が舞い込んでくるかのように書かれています。
本当でしょうか?

石はあくまでも石ですから、いつもただひたすら、その力を自然に発揮するだけです。
さらに何らかの「パワー」がこめられた場合、持ち主の願いにしたがって、そのパワーを発揮するはずです。
実はここで大切なのは、持ち主の気持ちではないかと思うのです。
石に何らかのパワーがこめられていて、さらにそれを信じる持ち主の気持ちが強ければ、石そのものの持つ力も発揮されやすくなるでしょう。
逆に、たとえ悪者の罠に嵌って「パワー」など何もこめられていない石が手元にやってきていたとしても、持ち主の石の力を信じる気持ちが強ければ、石は素直にその力を発揮してくれるでしょう。

もちろん、「信じる」ということと単なる「思い込み」とは異なるものですし、「依存」ということの危険性もあるわけです。
「持ち主の気持ち」とか、「信じる気持ち」とか、簡単に言いますが、信じるということは意外に難しいものです。
考えられないかもしれませんが、信じるためには結果がどういうものになるかを気にしないという姿勢が必要になります。
ときどき「パワー」のこめられているという天然石の広告で、「半信半疑で身につけていたら宝くじが当たった。」などという宣伝を目にします。
これは、ご本人の姿勢が「一応身につけてはいるが、どのような結果になってもかまわない。」というふうになっていたのではないかと思います。

でも、難しいですね。
お金にしても、愛情にしても、それを「失っている」と思っている方にとっては「ほしくてたまらないもの」に違いありません。それを「与えてくれる」という天然石を身につけるのであれば、「きっと願いをかなえてくれるはず。」「必ずよい結果が訪れる。」と思いたいものです。
「結果を気にしない」のであれば、そんなもの買うだけお金の無駄ではないでしょうか?
いいえ、無駄ではありません。
「無駄」という考えは、「願いをかなえよう」という思いのみに縛られて石を買おうとする考えです。

石というのは、それだけで大きな力を持っています。
わたくしも天然石アクセサリーを販売しています。その際、お手渡しする前に、「レイキ」で浄化し、石のパワーを強めるようにします。あくまでも、石そのものの力を強めるためのパワーチャージです。
当然、「願いがかなう」などという売り文句で販売することはありません。
あくまでも、石の持つ波動を楽しんでいただくというのが大きな目的で、せっかく持っていただくからには石と仲良くなっていただき、「お気に入り」としてその日の気分によって楽しく身につけていただくアクセサリーとして販売するものです。

もし、何かの願いをかなえようという考えで天然石を購入しようとしている方がいらっしゃいましたら、少し視点を変えていただけたらいいなと思います。

つまり、「石によって願いをかなえる。」という思いから、「石を身につけて楽しみ、心のゆとりを持つ。」という思いにシフトするということです。
この「心のゆとり」が、いつか願いをかなえるための大きな原動力になるのです。
もちろん、「願いをかなえるために心のゆとりを持つ」ということになると、「石によって願いをかなえる。」と同じようになってしまいます。
「願いをかなえる」という「欲」から離れることが大切なのです。

石は持ち主にとても従順です。たとえどんな結果でも、持ち主にとっての本当の幸せにつながる結果を導き出してくれます。しかしそれも、持ち主が「願いをかなえる」という「欲」から離れられずにいれば、納得いかない結果になるのかもしれません。
「欲」から離れて初めて、本当に大切なものを手にすることができるのではないでしょうか。


こうしてみていけば、天然石を購入される際、どこで買うかは問題ではないということがおわかりいただけると思います。
どこでもいいのです。何でもいいのです。
ただ、「大好き」と思えるお気に入りの一品を選びさえすればいいのです。
あとはお財布と相談です。
でも不思議なことに、出会うときは必ず、きちんとお財布の事情に合った石に出会うようになっています。
もし、お財布事情に合わないほどの石を「どうしても手に入れたい」と思うほどお気に召したとしたら、そこには「何か」があるはずです。
その「何か」とは、「物欲」であったり、「思い込み」であったりするわけです。

どうか天然石にご興味をお持ちのみなさま、力を抜いて、ゆったりとした気持ちで、楽しみながらお選びいただきますように。