金星のこと、または牡羊座の扱い方

金星がとうとう牡羊座に入った。

今年の星の動きの特色のひとつである。


3月から逆行するため、4月に一週間ほど魚座に戻るが、その後は6月のはじめごろまで牡羊座にいる。

そもそも金星という星は、地球よりも太陽に近い。天動説を使う西洋占星術では、金星はいつも太陽の近くにいることになる。だから太陽と同じように、たいてい一ヶ月で一星座を通過する。

しかし2年に一度くらい、ひとつの星座に長居する。それが今回の牡羊座だ。


そんなわけで、これから数ヶ月は牡羊座の天下である。

この喧嘩っ早い星座の人間が、思うがまま、わがままいっぱいに振舞ってしまうのだ。


でも大丈夫。

金星は女の子星。


わがままいっぱいの牡羊座は、きっとかわいい子どものようになるでしょう。


それでも駄々をこねて手がつけられなくなったら、戦闘シミュレーションゲームでも与えておきましょう。

勝つまで静かにやっているはずです。


「勝ったぁ!!!」

と言ったら、「すごい! こんなに早くクリアーするなんて、わたしの知ってる中では一番やわ!」

と、「一番」を強調しておきましょう。

自己の記録を更新するために、また静かになります。



いくら金星が入っても、もともと牡羊座は男性星座で活動星座で火のエレメントです。

熱く燃えてなんぼの星座。

闘っているときが一番きらきらしています。


その根本的な魅力がいっそうきらきら輝くのが、今年前半の牡羊座です。