2008年12月新月

* 新月情報
12月27日21時23分山羊座6度8分の新月です。同じ日に火星が山羊座に入る他、同じときに山羊座に多くの星が集まっていますので、ここ数日は山羊座の守備範囲になる「権力志向」というのが全体的に強くなる雰囲気になるような気がします。
山羊座のイメージは、一歩一歩わき目もふらずに努力して、最後には必ずゴールに到達するという感じです。
つまり今回は、社会的地位、責任、野心、勤勉さ、そういったことがキーワードになる新月です。


* ジンクス
みなさんは、新月や満月が近づくと、何か胸騒ぎがしたり、気分が落ち込んだりなどの変化があるでしょうか。
ひとつの「ジンクス」として扱われるかもしれませんが、新月や満月の前後には事件や事故が多いことは、警察の統計にも出ているというくらい有名なことのようです。
わたくしの場合は、新月や満月が近づくと、「何を書こうか」と、やたらそわそわし始めます。(意味が違う)

実はここしばらくブログとメルマガで「月よ月よのお話」をやっていて気づいたのですが、歴史などの一般教養的な内容で書いた後は読者が減るという傾向があることに気づいたのです。
もちろん「スピリチュアル系の小ネタ」ということで書いていますので、一般教養といっても、関連性はあるはずなんですが、なぜか「まじない系」のほうがよくウケるようです。
結局、「一般教養ネタは読者を減らす」という立派なジンクスが出来上がってしまったような気がします(爆)

そこで今日は「ジンクス」について少し私見を。
「ジンクス」はよく使われる言葉ですが、辞書で調べると「縁起の悪いもの」という意味になっていました。つまり、よくないことがおきる前兆なんですね。
言葉の意味としてはそういうことなんですが、わりに皆さんご自分のジンクスを持ってらっしゃったりするんではないでしょうか。

「試験の日に雨が降ると、ヤマが当たらない」とか、「朝一番に挨拶したのが女の人だったら、その日のデートはドタキャンをかまされる」とか、今、思いつくままに作ってみました。(縁起悪!)
あるいは、「黒猫が目の前を横切ると、よくないことが起きる」とか、「靴紐が切れると何かよくないことが起こる」なんていうのは、昔から有名です。
これって、みんな本当のことなんでしょうか。

何か小さなことと、その後に起こった不愉快な出来事、これらを結び合わせて考えるのは簡単ですが、その小さなことが本当に後に起こった事の前兆だったのかどうかは証明できません。
科学的にはもちろんですが、まだ科学で解明できない分野でも、たぶん厳然たる事実として結び合わせるのは難しいでしょう。
もちろん、現実に因果関係を持つものはありますが、それは「ジンクス」というよりは昔からの知恵だと考えるべきで、より適切に活用したいものです。

では、そういった知恵とは別の「ジンクス」とは何なのでしょう。
わたくしはよく「過去の傷を未来に転嫁するな」と自分に言い聞かせます。
過去にある出来事で心に傷を負った経験がある場合、未来に同様の状況が予定として行われるときに、過去に負った傷を思い出して、いたずらに不安がることがあります。
ジンクスというのは、まさにそれを整理して簡略化し、体系化したものです。

人間の「思い」というのはものすごい威力を持つもので、一度信じてしまえば必ずそれは思ったとおりに展開されるのです。
ですから、回避するための別のおまじないなどを持っていない限り、必ずそこにはまっていってしまいます。

ちなみに、天使やガイドという存在が、前もって危険を教えてくれたり守ってくれたりすることはあります。しかしそういう時は、もっとわかりやすいサインを送ってくれます。
必ずそれとわかるサインです。そして必ず、よくないことを回避するためのサインです。
それは自分が勝手に過去と未来を結びつけて体系化した「ジンクス」などではなく、その時その時、「今」まさに起ころうとしている危険を回避させ、健康で明るい毎日をおくるために送ってくれるサインなのです。


過去と未来は同じものではありません。
過去の傷をよみがえらせて未来を不安がるのは、無用なことです。
どうか、ご自分で作り上げた「過去と未来のセット」によるジンクスは解体してくださいね。
わたくしも今後、歴史や科学などの一般教養ネタもバシバシ入れていきます(強気!)


もうすぐ新しい年が始まります。
新しい年には、まだ何も起こってはいません。過去にどんなことがあったにしろ、完全に同じことの繰り返しにはならないのです。
どうか皆さんご自身の手によって、2009年を素晴らしい年にしてくださいませ。
そのためにこの「月よ月よのお話」が微力ながらもお役に立つことができればと願っております。


最後になりましたが、今年、皆様と出会えましたこと、また、このような拙文を続いてお読みいただけましたことを、心より感謝申し上げます。

来年も、どうかよろしくお願いいたします。