2018年6月新月

614日午前444双児宮2244分の新月です。
夜明けの新月ですね。
このとき、双児宮新月巨蟹宮の水星が、共にアセンダントに近いところにいて、ミューチャルレセプションです。
サインに対して支配星が入れ替わっている関係ですね。
そして、新月は、宝瓶宮の火星とセスキコードレイト。
水星はこの火星とバイクインタイルです、
やりたいこと、目標、特にこれからの自分を高めてくれる学びについて、心は迷いを示すかもしれません。
しかし、そんな時こそ、ご自分の気持ちを言葉で表してみましょう。
自然に口から出る言葉。
紙やキーボードに向かって何気なしにつづる言葉。
あなたはそこに何かを発見するでしょう。
考えがまとまらないとき、自分の心がわからないとき、何かを話したり書いたりしてみると、そこに自分の思いを発見するようなときがあります。
話しながら考えたり、書くことで心が決まったりするということがあります。
さて、新月はまた、獅子宮ドラゴンヘッドセミスクエアでもあります。
このドラゴンヘッドは、件の火星とオポジション
本当にやりたいことは、頭で考えるよりまず動いてみるほうが、話が早そうです。
ぶつかることで新しい発見もありますし、たとえ期待が外れても、グダグダ考えて結局ダメになるより展開が早い分、成功への道も早くなります。
ドラゴンヘッドは、磨羯宮の土星とインコンジャクト。
土星は火星とセミセクスタイルです。
自分自身を高める学びは案外現実的な物事に支えられています。
パートナーやライバルという、日頃結びつきの深い一対一の関係のある相手との様々なやり取りが、あなたの動きを支えます。
それは、インスピレーションを得るとかエネルギーをもらうとかいうことではなく、そこから得られる現実的な動きがあなたの学びを助けるのです。
インスピレーションなどというのは、得ようとして得られるものではありませんし、そのあたりはそもそも期待しても仕方ないでしょう。
さて、先月金牛宮に移動したばかりの天王星ですが、水星とセクスタイル巨蟹宮の金星とスクエア、双魚宮海王星セミスクエアです。
ここで、金星は海王星とセスキコードレイトになります。
水星と天王星が調和的な関係になりますので、通信交通については比較停滞りなく動きそうです。
しかし、感情的な部分についてはぶつかったり妥協したりということもあるようです。
あなたの理想が誰にとっても同じように理想であるとは限りません。
決別するのが嫌であれば、妥協も必要です。
そしてこの時、「自分も譲ったからあなたも譲るべきだ」という考えは捨てましょう。
相手が譲るかどうかは相手の問題です。
あなたはあなたがどうするかを決めることしかできません。相手のことは相手が決めるのです。
同様に、相手にあなたの行動を決めさせるのもいけないと思います。
譲るというのは言いなりになることではないのです。
主体的に動くことが大切です。
基本的には、やりたいこと、好きなことをしていていいのです。
譲るのも譲れる範囲、助けるのも助けられる範囲で動かなければなりません。
先日、若いお母さんと子ども会のお手伝いのことでお話していました。
わたくしが過去の子ども会の経験から老婆心でアドバイスさせていただいたのは、
「楽しめる範囲でね」
ということでした。
「できる範囲」というと、必ず頑張ってしまう方がいらっしゃいます。
「しんどくてもできるなら頑張らなくちゃ。」というふうに考えてしまいがちなのです。
でも、せっかくお手伝いするのですから、楽しくやりたいですよね。
楽しめない範囲なら、潔くお断りする。
すると、その範囲を楽しんでカバーできる人が現れます。
現れなければ、それは捨てていいのです。
地域のお手伝いに限ったことではありません。
捨てられないものなら、他の物を捨ててそれに替えればいいだけのことです。
仕事でも家事でも、手に余るものは引き受けないことです。
この時期、天蝎宮木星がそれを助けてくれます。
楽しむことや働くことの範囲を広げてくれるでしょう。
この木星は、海王星とトラインです。
海王星は前述の天王星や金星との角度のほかにも、磨羯宮の冥王星とゆるいセクスタイルを作ります。
あなたが目標にしていることと、あなたの日々の働きが直結しています。
さらに、毎日をそうして過ごせることへの感謝があなたの中に生まれるでしょう。
わたくしたちの幸せは、この感謝そのものです。
感謝は、自然に生まれるものです。
人様から「感謝しなさい」と言われても、感謝できるものではありません。
ご自分でも「感謝しなくちゃ」と思って感謝できるものではないという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
けれど、自然に感謝の気持ちが生まれることを知っている方は、常に感謝の思いを持つことができます。
というより、感謝の気持ちが生まれることに抵抗がないといったほうがいいかもしれません。
そもそも、感謝はコントロールするものではありません。
人間の最も原初的な感情、いえ、感情というより人間の存在そのものと言ったほうが近いと思います。
わたくしたちは感謝でできています。
愛と言い替えてもいいかもしれません。
それが抵抗なく自分を満たしてくれる喜びは、幸せ以外の何物でもありません。
そうなるためには何かのきっかけが必要ですし、訓練がいるという方もいらっしゃるかもしれません。
この新月の時には、その「きっかけ」に出会うことがあるかもしれません。
ただ、それは台所でねぎを刻んでいるときや、営業先に向かう地下鉄を待っているときかもしれません。
そんなときの「あ」という一瞬で、世界の全てが変わるかもしれないのです。
残念なことに、それは、ただの「あ」であって、天使が現れるとか驚くべき出来事が起こるとかいうのでもなさそうです。
そんな期待をしているうちは何も変わりません。
念のために。(↑)
ですから、どうか毎日の小さなことを楽しんでくださいませ。
それしか道はありません。
では、素敵な新月をお迎えくださいね。