2018年4月満月

4月30日午前9時59分天蝎宮9度39分の満月です。
満月というと、物事の成就というイメージがあります。
そして物事の成就というと、華々しい達成の瞬間を思い浮かべることができます。
しかし今回の満月は、天蝎宮ということもあって、皆に祝福されての華々しいゴールというよりも、それぞれの当事者の中での納得のいくゴールという感じがします。
もちろん、祝福を受けられないという意味ではありません。
公表すれば祝福されるでしょうし、さらに上を目指していると言えば多くの応援も得られるかもしれません。
でも、今の成功は、まだ公にしようという気持ちにはなれないのではないでしょうか。
なぜなら、あなたにとって、このゴールはまさに次の目標への始まり。
これからが本番だからです。
月は天蝎宮で、4室にあります。
4室は家庭や母親を語る部屋です。
自分のホームともいえる場所をあらわします。
そこにある満月は、地に足をつけ、天空高く10室にいる太陽と向き合っています。
ちょうど目標を見上げるような形になっているのです。
あなたは努力を惜しまず、丁寧に進め、ようやくここまで来ました。
そして、今、ここからが本当の勝負だと腹をくくっているところでしょうか。
さて、この太陽と月にちょうどスクエアの位置で獅子宮ドラゴンヘッドがいます。
これは1室ですが、2室の守備範囲にも影響を与える位置です。
そして、このドラゴンヘッドによって、満月は不動宮のTスクエアになります。
あなたが今いる場所から遠く目標を見上げるその道のりに、それが真横からぶつかってくるというわけです。
「わたしはこれでいいのだろうか。」
という疑問。
「わたしの実力はこれに適っているのだろうか。」
という不安。
さらに、このドラゴンヘッドは、双魚宮海王星とバイクインタイルの関係になります。
ひょっとしたら、もっともっと高邁な理想に行きつけるのではないか、そのような思いに駆られることも考えられます。
「下学上達」
理想は高いほうがいいと思います。
しかしそのための努力は怠ってはならないと思います。
その高い理想に向かう勇気が手元の努力を助けてくれることもあります。
あなたにとってのより高い理想、本当にあなたらしい生き方を模索するときでもあります。
それにしても、昔は「自分らしく」「その人らしく」などという表現はしませんでした。
「男は男らしく、女は女らしく」
と言われ、社会の構造に自分を当てはめていけば基本的な人生の青写真が描けたのだと思います。
多くの人がそれに反発を感じたでしょうし、生きづらいと思ったことでしょう。
しかし結局は、「常識」という壁に囲まれ、とらわれ、その中で生きる「形」におさめられました。
その形におさまらない人は「異端」であり、「常識」の壁の中からは締め出されました。
その中でも社会に名を出し、功績をあげれば「天才」とか「芸術家」と持ち上げられました。
そして人々は、それまで締め出していたことすら忘れ、称賛し、下から仰ぎ見るようなことをしたのです。
「異端」も「常識」も、基準をどこに置くかで同一にまとめられもするし、立場が逆転することもあります。
けれど昔は、そんなことに思い至る人は少なかったのでしょう。
多くの人が、「常識」というものが正しく、それ以外は間違っているという考えから抜け出せなかったのです。
今は、多くの人がそのことに気づいています。
世の中の多数派に従うことではなく、自分の理想に従うことこそが自分の幸せを決めるのです。
人間は、誰しも自由に生きる権利があります。
心も体も、他の誰かに支配されるなどということがあってはならないのです。
特に、地位や権力によって人様を支配しようなどという考えは許しがたいことです。
国のお偉い役人が、取材に来た記者に性的な嫌がらせを行って人権を踏みにじる。
なんとひどいことでしょう。
そしてそのことを公表されても、カエルの面に小便です。
おまけに大臣はじめ組織ぐるみで、被害に遭った記者を加害者扱いしたり、人権を踏みにじった役人をかばったりしています。
挙句の果てに、とってつけたような処分でお茶を濁して、これで終わりとぬかしやがったのです。(失礼)
一言書かずにはおれませんでした。
実はこの処分のニュースが出たのが昨日で、このブログを書きかけてはいたのですが、繰り返しテレビから流れるこのニュースに怒りが倍増しになってきて、頭が真っ白になったまんま、チャートを見ても何も思い浮かばなくなってしまったのです。
しかし、たまたま夜中に遠隔ヒーリングをすることになって、気分を切り替えることができました。
さらにそのあとすぐ寝てしまって元気を回復したため、今こうして書いているというわけです。
さてさて、もう一度気持ちを立て直し、続きを書きましょう。
ご自分のホームに立脚して、高みにある目標を目指すについて、その生き方が本当に自分らしいのかと疑問を抱くが、高邁な理想に支えられて、努力していくのが今の星回りというところまで来ました。
(一文にまとめてしまった。)
さて、その鍵になるのが1室のドラゴンヘッドということでしたね。
そして、そのドラゴンヘッドとインコンジャクトの位置にあるのが磨羯宮の土星です。
この土星はまた、月とセクスタイル、太陽とトラインの位置にあります。
調停という位置ですね。
そしてこれは6室、労働、奉仕、健康について語る部屋です。
そうなのです。
自分らしく生きるとはいっても、わたくしたちは一人で生きているわけではありません。
人様と協力し合い、自分の働きが人様の喜びになり、また人様の働きに支えられて自分も喜ばしい気持ちになれるのが理想だと思います。
この位置に土星がいることで、自分の在り方、理想、自分らしさをまとめるためには、陰日向なくまじめに働き、真剣に生きることが大切だと教えてくれます。
ドラゴンヘッドのある獅子宮は、王者の性質を持ちます。
そしてこの組み合わせは、生まれ持ったもの、約束されたものというイメージがあります。
土星のある磨羯宮は、権力者の性質を持ちます。
さらにこの組み合わせは、努力の末に得た地位、こつこつと目標をクリアして築き上げた権力です。
そしてこの土星は磨羯宮を支配する星です。
この満月のサインの支配星をたどれば、自分が支配する双魚宮にいる海王星以外は、どれも磨羯宮の土星に行きつきます。
そんなに努力が大事なのですか?
という話なのですが、努力というのは嫌なことを無理やるということではありません。
自分がやっていて楽しいことを極めるために、様々な課題をクリアすると思えば楽しいかもしれません。
努力とは、そういう勉強ですし、作業なのです。
毎回同じようなことを書いていますが…。
ではこの満月の時、「好き」を表す金星は、どこにいるのでしょうか。
金星は双児宮にいて、土星と同じ磨羯宮にいる冥王星、火星とセスキコードレイトです。
単に「好き」では済まないことも出てきそうですし、それを周囲に広げることも必要になってくるのではないかとも思われます。
しかし、真正面から行かなくていいと思います。
少しだけ、しんどいことにも目を向けてやっていくことで、自然に道が見えてきます。
さらにこの金星ですが、月、土星とそれぞれゆるいインコンジャクトで、ヨードを作る根っこになっています。
好きなこと、やりたい放題のことだけにかまけていると目標は進まないよ。
ということです。
わたくしは書の勉強が好きで、本を読んだり辞書を引いたりして楽しんでいます。
しかし今後、お習字の先生をやっていくのであれば、筆を執って練習しないと話になりません。
(めんどくさ)
あ、失礼しました。
そうなんです。
これです。
自分のやりたいことを進めるためには、それを構築するすべてのものをやり遂げる必要があります。
野球選手だってそうですよね。
「あいつは守備が下手だ」
などと、プロの野球選手をさしてテレビの前のファンが言っていたりしますが、プロになる以上、素人なんか比べ物にならないくらい上手なのです。
(そもそも比べない)
そんなことはわかっているわけです。
バッティングは好きだけど守備は嫌いだから練習しない。
そんな野球選手はプロにはなれないわけです。
野球が好きならば、野球を職業とするならば、どれもこれもやらなくてはなりません。
そういうことなのです。
さて、今回は何かと冗漫になってしまいましたが、最後に一つ、実生活に役立つヒントを。
それは水星と天王星のお仕事です。
水星は白羊宮にいて件のドラゴンヘッドとトライン、さらに天蝎宮木星とはバイクインタイル。
連絡や交通は活発にスピーディーに、そして思いもかけぬ深みを伴って行われそうです。
できればこの時に、通信関係のいろいろを見直しておくといいと思います。
特に、何かしら故障の多いもの、最近調子がよくないデジタル機器などは、今のうちに調整しておいたほうがいいと思います。
来月の中旬にはこの水星が白羊宮の29度で天王星と重なります。
5月13日です。
スマホの故障、連絡の行き違い、交通渋滞などなど…。
白羊宮なので、一番怖いのはバッテリーの発火、自動車事故などでしょうか。
脅かしているわけではありません。
思ってもいないような素晴らしい連絡が来るという予感もあります。
何があるかはわかりませんが、少なくとも来月の10日ごろまでには、機械、通信、交通関係全般の見直し、整備を行っておくことをお奨めします。
今日はとても長くなってしまいました。
いろいろ口の悪いところも出まして、「ごめんやっしゃ」という感じでございます。
最後までお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
どうか、素晴らしい満月をお迎えになりますように。