2018年1月満月

2018年1月2日午前11時25分、巨蟹宮11度38分の満月です。
巨蟹宮の月-天蝎宮の火星木星-双魚宮海王星という水のトラインが出来上がっています。火星と木星コンジャンクションの関係です。さらに、この月と向かい合った磨羯宮の太陽がオポジションですので、カイトになっています。ちょうど正三角形を二つ折りにする線対称の軸になっているのがこの日の満月というわけです。
さらに太陽には金星と冥王星が寄り添い、濃密な水の三角形をギューッと引き絞る海底のさらに奥にあるプレートの力のようなものを感じます。
これは比喩です。
地震が起こるとか、津波があるとか、そういうことを言っているのではありません。
水とは感情の象徴。
地とは現実的な存在の象徴。
ですからこの満月は、安定的に豊かに広がる感情や想像の世界を、強力な目標達成の現実的な力が引っ張っていく感じです。
しかも、月は4室、太陽は10室です。
4室は家庭。
自分が最も自分らしくいられる、素の自分でいてもかまわないところです。
また、自分自身を作っていくとき、その土台になる部分のようでもあります。
10室は職場。
高い目標を掲げ、前に進む、その目標のある場所でもあり、進むために努力し、格闘する場所でもあります。
この二つの場所をつなぎ、8室、12室の目に見えない力を従えて、やさしく豊かな感情の海から立ち上がるように目標に向かうエネルギーが、今回の満月の力です。
なんと年頭にふさわしいではありませんか。
ちょうど、土星がつい先日20日に磨羯宮に入ったところです。
年末に向かうにしたがって、空気が変わってきたことを感じている方も多いでしょう。
この調子でいくと、新しい年はどんなに素晴らしいものになるのだろうかという希望が強くなってきた方や、逆に、責任が重くなりそうでだんだん不安が増してきたという方、様々な方がいらっしゃると思います。
せっかくですから、新しい年は明るいものであってほしいものです。
しかし、明るくするのも暗くするのも、実は自分自身の考え方、物の見方によるわけですから、できれば「何が起こるのか」ではなく「何ができるか」というようなスタンスで未来を見ていただけたらと思います。
さて、その土星天蝎宮の火星と木星セミスクエア。
獅子宮ドラゴンヘッドにセスキコードレイト。ドラゴンヘッドは火星と木星にスクエアです。
あなたが今感じている責任感。
これから迎える新しい年への抱負。
それらは、偶然この時に巡ってきたのでも、たまたまあなたに起こった事柄から導き出されたものでもありません。
それは、来るべくして来たチャンスであり、準備ができていようといなかろうと、あなたのもとに届けられた招待状です。
いえ、挑戦状かもしれません。
あなたが本当のあなたとしての人生を生きる時が来たのです。
そうはいっても、あなたが今までうそのあなたを生きてきていたわけでは決してありません。
本当のあなたとして生きるべく、目標を探したり、準備をしたり、そんな、人生の下積みを過ごしてきていたと考えてもいいのです。
もちろん、これまでの人生を、実に自分らしく思いのままに生きてきたという方もいらっしゃるかもしれません。
その方は新しいステージに向かうことになります。
さらに研ぎ澄まされ、より一層磨きをかけた魂の赴くままに、新しい時間を経験してください。
さて、この火星木星セミセクスタイルの位置に人馬宮の水星がいます。
この水星は反対側の磨羯宮の冥王星ともセミセクスタイルになります。
そして冥王星は太陽金星とともに、火星木星セクスタイルです。
この、太陽金星冥王星のグループと火星木星のグループとの真ん中に水星が位置し、しかもその水星は9室にあります。
9室は学問の部屋です。宗教や哲学の部屋でもあります。
そこへ、勉強が大好きな若い人が入ってきたような感じです。
あなたはこれから、どんどん新しいことを学ぶでしょう。
それは、子どもの時に習ってきたことのように、生活の基本になるようなことではありません。
これから進む道に必要な専門的な学問であったり、技術であったり、しかもそれはあなたの大好きなことです。
大好きなことは、ずっとやっていると、時間を忘れます。
努力なんかしなくても、いつまでもやり続けることができます。
この満月を境にあなたは、それを練習し練習し、磨いて磨いて、より一層強い武器にしていくことになるでしょう。
「好き」というのは、感情の動きに分類されることが多いようです。
「努力」というのは、現実的なことに分類されます。
そして、多くの天才たちは、他の人の目から見て「努力」に見えることを「好き」なことをしている時間と感じていることが多いようです。
この満月以降、わたくしたちは「努力」ということの意味をもう一度考えなければならないかもしれません。
いやなことを頑張るような努力ばかりの人生は、そろそろ辞め時だと思います。
いやなこと、しんどいことは、「好きなことを続けるために、どうしてもこれくらいのことはやらなきゃね。」くらいにおさめたいものです。
さて、皆さんにはできそうでしょうか。
そして、今回冥王星と白羊宮の天王星がゆるいスクエアなのですが、長く続いたこのスクエアも、この時期が最後になります。
天王星は、2018年から2019年にかけて、白羊宮と金牛宮の間を行きつ戻りつしながら、サインを移動してゆきます。
2011年頃からのあなたの生き方の変化は、これから舞台を移し、また新たな変化を生み出します。
「変わらなきゃ」
なんて、焦る必要はありません。
自然に変わってゆきます。
ただ、真剣に生きてゆく、自分に正直に生きてゆく。
それだけが、あなたが本当に変わるために必要なことです。
そして、「変わる」というのは、たいてい「本来の自分に戻る」ということです。
ただ、それだけのことなのです。
人生は、わたくしたちが思うより、実はもっともっとシンプルなのだと思います。
どうか、よい満月をお過ごしくださいませ。