2016年12月新月

12月29日15時54分、磨羯宮7度59分の新月です。
この太陽と月は水星と重なってひとかたまりとなります。
そして双魚宮のMC近くで寄り添う火星・海王星コンジャンクションセクスタイルをつくります。
そして、処女宮のICに重なるドラゴンヘッドとはセクスタイル
したがってこの新月は、火星・海王星・MCのグループと、ドラゴンヘッド・ICのグループの作るオポジションを調停する形になっています。
もしあなたが今、ご自分の本来の在り方で社会に貢献できているかとか、ご自身の思いを世の中に向かってきちんと送り出すことができているかとか、そういったことで悩んでいらっしゃるなら、ここで何らかの答えが出る可能性があります。
あなたの抱いている夢や希望、少し手が届かないかもしれないような思いに対して、がぜんやる気のスイッチが入るかもしれないのです。
そして、そのスイッチのおかげで、「これがやりたかった!」という何かにぐっと近づく可能性があります。
新月は水星とともに、少し斜め上からその思いをくみ上げるのです。
この水星は逆行中ですので、いつものようにスムースな情報の流れは期待できないのですが、逆方向の流れや、「再度」という言葉でくくられる事象であれば、すんなり動く気配もあります。
ですから、これまで失敗してきたこと、何度もチャレンジしてきたことが再浮上してくることでしょう。
これが決して最後のチャンスではありませんが、そろそろけりをつけてしまおうと思っていることであれば、今回の新月はまたとないチャンスとなるでしょう。
いろいろ手かせ足かせはあるようですが、動いてみる価値はあります。
さて、その手かせ足かせですが、件のMC近くの火星・海王星と、セミスクエアの位置に白羊宮の天王星があります。この天王星は、天秤宮木星とかなりタイトなオポジションです。(近頃対人関係、特に大切な人との関係に緊張が走っているのはこのためだと思っていただいていいわけですから、ちょっと力を抜いてくださいね。しんどいのは星のせい。あなたのせいではありません。)
さらに、この木星ドラゴンヘッドセミスクエア。
ですから、天王星ドラゴンヘッド、火星・海王星木星は、それぞれセスキコードレイトになり、図で描くと、細長い長方形の形になります。
前回の満月で登場した長方形は、ミスティックレクタングルという名前がついていたのですが、この長方形は何というのか、調べてもわかりませんでした。
かなりぴったりな長方形で、構成しているアスペクトオポジションセミスクエア、セスキコードレイトと、緊張感の高いアスペクトばかりで、とても面白いと思います。ぶつかりそうでぶつからない、なじみそうでなじまない、微妙な感じです。
お正月で帰省したり、お友達のおうちを訪問したりで、日ごろあまりお目にかからない方々と顔を合わせるという状況が多くあると思われます。
完全に仲たがいしていたり、お互いに近づきたくない相手であれば、けんかになったり避けて通ったりということになるのですが、この角度で起こるのは、近づきたくても近づけない、理解しがたいけれども理解したい、そんな、とてももどかしい感じだと思ってください。
なんとなく居心地が悪かったり、いつもと違う感覚になったりしたら、「あ、これが例のセスキコードレイトの組み合わせだな」と思っていただくといいかもしれません。
さて、この四角形の対角線の一つである天王星木星に対してゆるいTスクエアをつくっているのが磨羯宮の冥王星です。
気を許せば、人に対してはぶつかりそうになるかもしれないし、物事に対しては投げ出してしまいたくなるかもしれません。しかし、ぶつかったり投げ出したりは、言い換えれば、チャレンジしたり見直したりということになるはずです。
またこのオポジションは、人馬宮土星によって調停されています。ここで味方になってくれるのが、あなたが目標に向かってたゆまずに続けてきた努力です。どんなに窮屈な気がしても、もうすっかりどん詰まりになっているとしても、努力は人を裏切りません。今こそもうひと踏ん張りです。
そもそも、ここで話題になる場所や人との関係は、今あなたにとって居心地の良いものではなくとも、あなたにとってどうしても気になる大切なものなのです。
壊したり投げ出したりする種類のものではありません。
だって、あなたが悩むのは、今後も大切にしていきたいと思うからこそですよね?
もし、もういらないと思う関係ならば、悩むことなく捨ててしまえます。
星の輝きは、あなただけでなくみんなのもの。相手もまた、あなたを大切に思っているのです。
ここは先ほど書きましたように「これが例のあれだな」という感じで、ご自分自身をしっかりと観察しつつ、やさしい心を保つことに専念してくださいね。
今年の「月よ月よのお話」は今回が最後です。
一年間、どうもありがとうございました。
続きはまた来年、1月12日の満月に合わせてお届けいたします。
来年も、皆様には日と月と星の素晴らしい恵みが続きます。
どうか、よいお年をお迎えくださいませ。