2016年11月新月

11月29日21時19分、人馬宮7度43分の新月です。
今回の新月は、ずいぶんくっきりとしたTスクエアを形成していますね。
相互宮の海王星と、処女宮ドラゴンヘッドオポジションで、そこに人馬宮新月がそれぞれスクエア。
何かが大きく動く新月になりそうです。
まぁ、そんなこと言ってもですね。
現実に誰が見てもものすごいイベントが起こるというのを期待すると、当てが外れるわけなんですね。
そんな期待をするよりも、日々の生活やご自身の感情を静かに見つめていると、新月の前と後で何かの変化が見て取れるかもしれませんし、ささやかな物事が起こっていた時、そこに感じる喜びが大きくなると考えることもできます。
で、新月ですが、Tスクエアもちです。さらに、お隣の磨羯宮に冥王星と金星が隣り合っていて、五度くらい離れているんですが、ここもまた、Tスクエアの頂点です。白羊宮の天王星天秤宮木星オポジションで、それぞれに、この金星冥王星がスクエアになっています。
柔軟宮と活動宮でのTスクエアなので、動きが大きな変化になると思われます。しかも、ガツンと動いて定まるという感じではなく、ガツンと動き始めた列車にぐいっと飛び乗って、そのまま目標へまっしぐらという感じでしょうか。
柔軟宮の動きだけであれば、空を切ったり水に流されたり、あまり重量を感じない気がします。しかし、同時に活動宮の動きが加わると、地面をけったり、腕で引き上げたりという重量を伴う「力」が感じられます。
この新月の時には、流れに乗る軽やかさとともに、その流れに飛び込む思い切りもまた重要になるでしょう。
いや、飛び込まざるを得なくなるというほうが、言い方としてはなじむかもしれません。
そうは言っても状況がどうかということや、周りがどうかということを、わたくしたちは考えますよね。
どんなに自分が飛び込もうとしても、条件がそろわなければいけないとか、周囲の賛同が得られなければいけないとか、そういう考えで飛び込めないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そういうことで躊躇していると、動き出した船に向かって岸壁から突き落とされます。
まぁ、ちゃんと乗れますから安心して突き落とされてしまえばいいかもしれません。
落っことされても、みんなやさしく迎えてくれますし、手を振って送り出してくれるでしょう。
どうかご安心を。
といいますのも、新月と同じ人馬宮にある土星が、宝瓶宮の火星、天秤宮木星とそれぞれセクスタイル
火星と木星はトライン。土星、火星、木星で小三角ができています。
また、この土星と、同じ人馬宮の水星が、共に天王星とゆるいトラインです。
あなたの所属するコミュニティーや、身近な人々、パートナーが、あなたを応援してくれるでしょう。
たぶん、目的地に向かう船に突き落とすのはこの人たちかもしれませんが、あなたたにとっては喜ばしい結果につながるのだと思います。
飛び込むか突き落とされるか、どちらでもお好きなほうをお選びください。
どちらにしても、乗った船の舵を取るのはあなた自身なのです。
そして、その決断を要する物事の大小は別にして、日々、そういうことの繰り返しでわたくしたちは生きているわけです。
ただ、今回の新月については、「ああ、これか」と感じるに十分な大きさの物事かもしれませんね。
人生を左右するというほどではなくても、ふと仕事の手を止めて、「ああ、なるほど」と感じられれば、この新月の力は、十分にあなたのものになったといえるでしょう。
どうか、よい新月をお迎えください。