2016年10月新月2回目

10月31日午前2時39分、天蝎宮7度44分の新月です。
新月と水星が2度差のコンジャンクションで、ドラゴン軸を調停するような格好ですが、テイルに海王星が乗っています。
したがって、太陽・月・水星は、双魚宮海王星とトライン、処女宮ドラゴンヘッドセクスタイルです。
天界の大きな動きに、わたくしたち地上の存在が一石を投じ、変化をもたらすというか…。
なんかカッコええ書き方をしていますが、要は、「いろいろあるけど、頑張りまっせ!」って感じですかね。
問題はその「いろいろ」ですが。
このあたりで起こる出来事の多くはきわめて個人的な領域で起こるような気がします。
それも目に見えるわかりやすい変化ではなく、人の心の中で起こること。
人の心の中で起こるということは、物質界の外、つまり宇宙の外で起こることっていう意味でもあります。
つまり、欲しい物が買えるとか、会いたかった人に会えるとか、そういうのではないです。
そういう願いがあるとすれば、そのための布石が打たれるような段階かもしれません。そういう前の前の段階の攻防のようなものが、天界で繰り広げられていて、地上のわたくしたちはそれに気づいて次の一歩を踏み出すという感じに思えます。
さらに、新月ドラゴンヘッドとの真ん中には天秤宮木星がいて、ドラゴンヘッドセミセクスタイル海王星とインコンジャクトです。
新月ですから、踏み出す一歩をぐっと大股にしたいところですが、大股も小股も、次に足を置く場所が「ここしかない!」という場所なので、ここはもう、問答無用で踏み出すより仕方ないです。考えないもの勝ちだと思います。
さらに新月を挟んで木星と反対側、人馬宮には土星と金星が重なって、この金星と土星は、ドラゴンヘッド海王星とはスクエアで、Tスクエアになります。
これは、あれですかね。努力した人だけが報われるっていう、あの感じですかね。
でも、みんな努力してるんですよね。
っていうか、努力していると思ってほしい。自分にも、周りの人にも。
でも、努力って、客観的な評価はできないんですよね。
だからこそ、「頑張ってるね。」「頑張ったね」っていう声掛けが大事になるんじゃないかと思います。
結果は別ですけどね。そういう、星の並びです。
さて、さらにそこから30度離れたところ、磨羯宮には冥王星がいます。セミセクスタイルですね。この冥王星は、新月と逆側の方向からドラゴン、海王星を調停しています。
人間同士のきずなが、天をも動かすように見えますが、いかがでしょうか。
この冥王星と同じ磨羯宮に火星がいて、これは白羊宮の天王星とスクエアです。その真ん中あたりにいるのが海王星で、それぞれセミスクエアになっています。
人と人、というより、立場と立場のぶつかり合いがありそうな感じですね。
それが個人の内でも外でもありそうな感じで。
たとえば、後継ぎさんなのに他の仕事がやりたいとか、相手の気持ちはわかるけれども、ここはよろしくお願いしたいとか、(何をお願いしたいかは皆様それぞれだと思いますが)そういうのがいろいろありそうな気がします。
争いはしたくないんですが、立場上引くわけにはいかない感じですね。
ただ、そこで困っていたら、向こうのほうで木星なんかが「こっち、こっち、ここ、ここ」とか、手招きしてそうです。
よく注意して周囲をご覧になってみてください。
落としどころは必ず見つかります。
いま、苦しい立場にいらっしゃる方も、これからが正念場という方も、この新月は、静かにご自分の宇宙に向き合う気持ちで、あれこれと考えるよりもただ観るという方法をとってみられてはいかがでしょうか。
ただ静かに観ることで、見つからなかった解決法が、するっと頭の中に入り込んでくるかもしれません。
余分なことを考えず、「これをしたら幸運になる」「これが開運に効果的だ」などと、天と取引するようなつまらないことをするのではなく、ただ真っすぐ事象を、あるいは足元を、観て、見つめれば、一歩を踏み出す場所が、おのずと示されるでしょう。
「頑張ったものだけが成功する」
それならば、人類全部が成功するはずです。
頑張ってない人など一人もいない。
あなたもその一人です。
自信をもって、進んでください。
よい新月を。