2016年4月満月

このたびの熊本地震で被災された皆様、心よりお見舞い申し上げます。
また、天に召されました方々の平安をお祈り申し上げます。
まだなお揺れが続き、不安と痛みの中でお過ごしのことと存じます。
どうか、一日も早く落ち着いた生活を取り戻されますように、お祈り申し上げます。
また時を同じくしてエクアドルでも大きな震災がありました。
こちらもたくさんの方が被災されました。心よりお見舞い申し上げます。

あまりのことに何を書いてよいやらわからないままですが、それでも待ってくださる方がいるという思いに勇気づけられ、今回の満月のお話、すすめさせていただきます。
4月22日14時25分、天蝎宮2度31分の満月です。
天蝎宮での満月。太陽は金牛宮です。さらに月は2室で、太陽は8室。それぞれの属するサインの定位置を入れ替えたようになっています。2-8室の関係、天蝎宮金牛宮の関係がより一層強化される満月になると思われます。
今、多くの方が、熱い思いを胸に、自分にできることは何か、どんなに小さなことでもいいから手助けできることはないかと、いろいろ調べたり、物資やお金を送ったりという行動に出ていらっしゃることと思います。
目に見える「物」(金牛宮の太陽)、見えない「もの」(天蝎宮の月)、これらは図上では対極に配置されますが、組み合わさって一つの満たされた月、満月を作ります。
このたびの震災のように大きな災害の時には、まさにこの星の配置のように、物と心が一体となってわたくしたちの力になるのだと思えます。
また、太陽と同じ8室には、白羊宮の天王星と金星がそろって、アセンダント近くにある処女宮木星とバイクインタイルです。
これまでボランティアや寄付などに興味のなかった方が、この満月をきっかけに、何らかの行動を起こすということが多くあるかもしれません。あるいは、誰かの何かの力になりたいという熱い思いで行動した方が、その最初の行動や思いに勝る大きな愛のやり取りを経験するのかもしれません。ここでは、ただひたすら一所懸命になることが何より大切なのだと思います。
この木星はまた、双魚宮海王星オポジション人馬宮の、これも逆行中の火星と土星の二つの星とスクエアで、Tスクエアを形成しています。一所懸命になりすぎて、ところどころアクセルとブレーキのタイミングを間違ったりしそうですが、それでもその情熱は、あなたの大きな愛に支えられて、大きく実を結ぶことになります。
さらにこの木星はすぐそばにあるドラゴンヘッドとともに、磨羯宮の冥王星金牛宮の水星とグランドトラインを形成します。ここでは水星とドラゴンヘッドのトラインがとてもタイトで、あなたの内側から芽生える大きな力になります。特に、あなたがこれまでいろんな形で学んできた知恵を振り絞って行動してください。自然に体が動くはずです。
これらの星とはやや緩いトラインを作る冥王星は、前述の天王星金星とはスクエアを作っています。
ここで是非立ち止まっていただきたいのですが、大きな愛のやり取りというと、そこを狙って動きたくなくなるかもしれません。
しかし、狙ってしまうとそれはもう目的が変わります。つまらない欲は捨ててください。あなたに見返りがあるのは、見返りを求めない愛の行為だけです。
これらのことは、常にわたくしたちが頭に入れておかなくてはならないことなのですが、この満月の時、特に心してかかりたいことです。

今回の震災は、人馬宮の火星が逆行前の留の時期に起こっています。
短絡的に結びつけようとは思いませんが、暦では、火星は17日の21時ごろから逆行を開始しています。この逆行は6月いっぱい続き、末の30日の朝8時から順行に移ります。そうはいっても6月下旬から7月上旬は順逆転換の留の時期です。様々なことが目に見えて動き出すのは7月中旬を過ぎてからかもしれません。
その前に、5月の中旬には木星が順行に転じ、これは特に年明けから滞っていた物事が動き出すきっかけになると思いますが、被災地の動きにも変化があると思われます。
必ず時がたち、みんなの真心が届いていきます。
どうか、どうか、もう少しのご辛抱を。
誰もが今、少しでも力になれる方法を考え、実行しつつあります。
共に乗り越えていきたいと思います。